mirabooks
不埒な生きざまから“社交界の悪魔(デビル)”と呼ばれる公爵ルパートは、パーティの最中、レディがにやけた伊達男に襲われているところに出くわした。とっさに助けた彼は、女性がパンドラ・メイベリーと知り目をみはる。1年前、二人の男がパンドラを巡る決闘で命を落としたという。以来彼女は魔性の女と囁かれているのだ。それにしても……実に美しい。潤んだすみれ色の瞳は、悪評とは裏腹に汚れ一つなく見える。ルパートはその瞳を見つめるうちひらめいた。もしかしたらぼくの目下の悩みは解決するかもしれない――彼女を花嫁にすれば。
-
- 頁数
- 336頁 / 文庫判
-
- 発行日
- 2014年04月15日
-
- 著者
- キャロル・モーティマー
-
- 訳者
- 清水由貴子
-
- 定価
- 887円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- 発送
予定日 - 2014年03月29日(予定)
- 発送
-
- ISBN
- 978-4-596-91589-4
-
- 書籍番号
- MRB-589
-
モニター
C・モーティマーのヒストリカルは初めてですが、特徴である主人公2人の親密な会話はそのまま、傲慢公爵が悪女のはずの清純ヒロインにどんどん引きつけられていきます。ドレスやお屋敷、執事とメイドなど、ヒストリカルのお楽しみにどっぷり浸れます。初めての人にも違和感なく読めるのでは、と思います。サスペンスの幕切れは少し唐突ですが、シリーズということで、今後の気になる脇役キャラクターの恋愛バトルが楽しみです。
-
モニター
デビルと呼ばれているルパート、確かに最初の傲慢ながらも魅力的な姿はデビルそのもの。でも読み進んでいったらパンドラを守るステキなナイトでした! パンドラも忌まわしい噂から魔性の女と思われてますが、魅力的で天使のような女性です。そんな悪名高き魅力的な2人の恋愛にどっぷり浸って、最後はとても幸せな気分になって、私の大好きなヒストリカルの世界をたっぷりと堪能できました。
-
モニター
この物語の主役であるルパートとパンドラが非常に魅力的です! 魔性の女と噂されている無垢な乙女のパンドラと、社交界の悪魔と呼ばれているルパート。様々な出来事を通じて互いに惹かれ合っていく様子がとても繊細に描かれており、加えてストーリー自体に謎が付きまとっています。ついついもう少しと次のページを捲らずにいられない1冊でした。ドキッとさせるセクシャルな場面を上品に描いている点も好感が持てます!
-
モニター
二人の男を死に追いやった魅惑的な未亡人、パンドラ。すみれ色の瞳が印象的な若き未亡人が、実際は世間との悪評とはほど遠い存在であることに共感を抱いた。一方、“デビル”という通り名で社交界を魅了するルパートもまた人知れぬ苦悩を抱えていることで興味をかきたてられた。どこか似通ったところがある二人が惹かれ合う展開はスリリングで、互いを愛おしく思い、殻を破る結末には自分自身の人生を重ね合わせずにはいられない。
ハーレクイン・シリーズロマンスで人気を博し、もっとも愛される作家の一人。1978年にデビュー以来、実に150作以上の作品を生みだした。物語を作るときに一番楽しいのは、主人公たちの性格を考えること。書いているうちに主導権が移り、いつのまにか彼らが物語を語りはじめると言う。コンテンポラリー、ヒストリカルともに精力的に執筆を続ける。