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メイドのアメリアは毎週火曜の朝になると、黒いヴェールで顔を隠し、詩集を手にして共同墓地へ行く。そうして近くのベンチに座り、伯爵エイドリアンが馬車で前を通るのを待つのが密かな愉しみだ。人知れず見つめるだけで満足していたある日のこと、あろうことか伯爵に声をかけられ、アメリアは狼狽える。しかも、その存在すら知らずにいためくるめく行為へといざなわれ──。身分違いの濃密な愛を描く『伯爵とメイドの禁じられた逢瀬』、マッサージ店を舞台に官能迸る『恍惚のスパ』をはじめ、エロティックな全5作を豪華収録!
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- 頁数
- 328頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2016年05月15日
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- 定価
- 835円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送
予定日 - 2016年05月03日(予定)
- 発送
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- ISBN
- 978-4-596-91672-3
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- 書籍番号
- MRB-672
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モニター
シャーロット・フェザーストーンの新作! 電子書籍では、すでに出版されていたようですが、本になるのを待っていました。シャーロット・フェザーストーンの物語は、どれもはずれがなく、私の大好きな設定が凝縮されていて、何度も読み返しては切なくなり、涙まで流してしまうことも……。今回の『伯爵とメイドの禁じられた逢瀬』も、ただのエロティクな話というわけではなく、身分違いでもお互いに惹かれ合う主人公たちが、丁寧にそして官能的に描かれているので、読み応えがありました。アンソロジーなので他の作家の作品もあり、色々楽しめてお得な一冊です。「これじゃあ、恋に溺れても仕方ないよ。」と、何度も心の中でつぶやいてしまいました。
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モニター
危険な恋の妄想にふける事はあっても現実では許されない、あり得ないお話。エロティックな表現に興奮させられたり、初めての恋愛をするようなドキドキ感、そして官能をたっぷり味わえる一冊です。こんな男性と出会いたいと性的に興奮する内容ではありますが、冒険したい女心をくすぐるのでしょうか、読後感はいいと思います。
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ひよんかな
1冊で5人もの作者のお話が読め、しかも5作品ともドキドキしながら読めました。本来なら愛し合わないはずの二人が愛しあってしまう。その描写がクールと情熱的な部分がうまく交錯して、読んでいるうちにヒロインと自分自身が同化していていきました。5作品とも日常生活では味わえないときめきを感じられる作品です。恋愛独特のかけひきも魅力満載です。
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モニター
『伯爵とメイドの禁じられた逢瀬』と『マダム・リリーの愛のレッスン』はヒストリカルなので下着等現代との違いがわかりました。『伯爵と~』に出て来る詩が印象的で『マダム~』は心と体の描写が良かった。『彼女はオフィスの媚薬』は一番ドキドキしながら読みヒロインのその後が気になりました。『ヴァイオレット・ムーン』は官能的でありながら愛も感じられ良かった。『恍惚のスパ』は現実にはありえないけどあったら良いのにと思いました。
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モニター
普段読むハーレクイン作品とはちょっと違う、大人な、刺激の強い作品でした。今まで、このような作品を読んなことがなかったので、少々不安もありましたが、5つの短編ということもあって、手軽に読むことができました。『伯爵とメイドの禁じられた逢瀬』はお互い思いあうにもかかわらず、身分の違いに戸惑う主人公が何とも切なく描かれていました。『彼女はオフィスの媚薬』は何とも予想外の結末に驚きです。5作それぞれが刺激的な恋愛を楽しめ、ストーリーの展開もよく、初めて、少し上級者向けの官能的な恋愛に触れるのにはちょうどいい一冊です。
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モニター
官能的でエロテックな作品たちだけど、ヒーローの一途な愛が感じられるところがいいですね。とくに『マダム・リリーの愛のレッスン』は、かなり年下なのにしっかりして男らしいヒーローが素敵です。
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にじ
時・場所・地位、全てが異なりますが切ない部分もありスリルを楽しめます。細かな情景と表現に魅力的な主役と脇役、5回も異なる官能的な世界へ導いてくれます。短編なので飽きずに読みきれました。
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ベストロマンス大賞2016年上半期読者の声
一度に5つの作品が読めていつもと違う刺激があり とても良かったです。ヒストリカルから現代までハラハラわくわくしながら楽しみました。
多彩なジャンルを描き分ける実力派。エロティック・ヒストリカルからパラノーマルまで多岐にわたる。カナダの中心部、オンタリオ州在住。
プエルトリコ生まれ。英文学を専攻し博士号を取得。大学で教鞭を執るかたわらエロティカの執筆を始めた。
アメリカ、オハイオ州在住。ペイジ・クッカロの別名義でも多数著作がある。夫と子供たちとペットと暮らす。