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1850年、英国。ある晴れた日に馬で出かけた男爵家長女ケイトは、見目麗しい紳士と衝突し、脳震盪を起こさせてしまう。慌てて屋敷に連れ帰るが、目を覚ましたとき彼はいっさいの記憶を失っていた。持ち物からわかったのはエドワードという名前と、彼が裕福だということだけ。医師にも絶対安静と告げられしばらく屋敷で介抱することになるが、彼はなぜか地味で冴えないケイトに興味を持ったらしく、誘惑めいた視線を向けてくる。どこの誰かも知れない人に惹かれてはだめ──そう自分に言い聞かせながらもケイトの胸は甘く疼き……。
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- 頁数
- 560頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2016年04月15日
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- 著者
- リズ・カーライル
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- 訳者
- 兒嶋みなこ
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- 定価
- 1,038円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送
予定日 - 2016年03月31日(予定)
- 発送
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- ISBN
- 978-4-596-91666-2
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- 書籍番号
- MRB-666
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モニター
堅実で有能なヒロイン。でも幸せじゃないんです。女の幸せが欲しいんです。その気持ち、よ~く分かります。記憶喪失のヒーローが魅力的で、冷酷な仮面をまとった正義感の強い繊細なイイ男です。ヒロインじゃなくてもクラクラします。ヒーローの記憶が戻った後のすれ違いがいじましい。一途に恋する気持ちはいつの時代も、何歳になっても一緒。妹ナタリーも母オレリーも。読み出したら止まらなくなり、読後は余韻に浸れました。
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モニター
女性が男爵なんてあるんですね、初めてです。男爵の称号を持つヒロインはその称号にも相応しいステキな女性です。ヒーローも辛い過去を抱えながらもヒロインに惹かれてしまうのをとめられずに…。ヒロインの母親も無茶苦茶な感じに見せつつ娘たちへの愛を見せてくれてホッ。ヒロインの元婚約者はわたしが叩きのめしたかったけど(笑) ヒーローがちゃんと守ってくれてよかった♪ 最後は複雑ないろんな関係性がスッキリ!
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モニター
ヒーローとヒロインが事故を起こしてしまい、ヒーロー側が記憶喪失になってしまう話。ヒロインの献身的な看病に心が打たれた。記憶が戻る前はゆっくりと時間が流れていく。記憶が戻った後はお互いの身分の障害などにより距離が出来てしまうが、それでもどんどんと惹かれあってしまう姿が切なかった。脇役も個性がある人々で、読んでいてとても面白かった。ヒーローが真っ直ぐで優しくて魅力的。
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モニター
久しぶりにヒストリカルを読みましたが、冒頭から一気に19世紀の英国の世界に入り込めました。領地と家と家族の責任を全て負うヒロイン・ケイトと記憶を失ったヒーロー・エドワード。出逢い方は不運な事故だったけれど、二人が互いに惹かれあって行く様子がテンポ良く描かれて、とても楽しかったです。個人的にはケイトの母親オレリーが憎めないキャラで好きです。
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モニター K
日常から恋愛まで、しみじみと落ち着いてじっくり楽しめる良い作品です。あっという間に400ページ程一気に読み進めてしまうくらい魅力的な作品でした。1章ごとにに数字だけでなく、その内容を端的に表す題名の様な一言があります。そのおかげで、ドラマを観ている様にスムーズで気軽に読み進めていけるのが好印象でした。数多くの会話の場面は、目が離せません。ケイトと家政婦のミセス・ぺピンのピリリとウイットのきいたやり取りは天下一品。読んでいてグッと引き込まれました。エドワードの生い立ちや過去と現在を読み進める中で、頭を打って記憶を失った素の自分を取り戻したかの様な様子でケイトとかかわっていく様子が新鮮でよかったです。魅力的なエドワードに戸惑うケイトも、かわいいくてナイス。外見が地味で実質的な、人を気遣うケイトに共感しながら気持ちよく読みました。ケイトとその妹のナンシー、そして二人の母親であるオレリー。姉妹や親子の関わりやそれぞれの山あり谷ありな恋愛も見逃す事が出来ないおすすめな読みどころです。家庭的な幸せに、やや恵まれなかった二人が助け合い理解し合いながら、幸せを紡いでいく姿に感動しました。
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モニター
久しぶりのリズ・カーライル、なんとMIRA文庫から登場です。このところのMIRA文庫の路線はいいですね~。さて、あらすじ読んで記憶喪失になったヒーローは何者だろう? とページをめくると、人物紹介にネタバレが…そこはチトいただけませんでしたが、個性豊かな脇役達、特にヒロイン母がとてもいい味を出してます。
NYタイムズ紙ベストセラー作家。英国好きが高じて、ゴシック小説をベッドに横たわりながら読むようになった。これまでに十六作のヒストリカル・ロマンスを上梓。