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エディーは社交界で、“夫に捨てられた公爵夫人”と噂されている。それもそのはず、夫マルグレーブ公爵は結婚後すぐに異国に行き、5年もの間それっきり。そもそも美しさとは縁遠いエディーが見目麗しい公爵と結婚できたのは、彼女が裕福な家の出で、一方の公爵は高貴な血筋ながら多額の借金を抱えていたからなのだ。だが、愛なき結婚であろうと、社交界で陰口を叩かれようと、エディーは一人きりの生活に満足していた。そんなある日、突然公爵が英国に戻ってきた。戸惑うエディーに彼は、跡継ぎが欲しくなったのだと言い出し……。
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- 頁数
- 456頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2016年03月15日
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- 著者
- ローラ・リー・ガーク
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- 訳者
- 立石ゆかり
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- 定価
- 988円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送
予定日 - 2016年03月04日(予定)
- 発送
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- ISBN
- 978-4-596-91665-5
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- 書籍番号
- MRB-665
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- ミニ
シリーズ - American Heiress
- ミニ
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モニター
心に深い傷を負ったヒロインが、ヒーローの優しさと忍耐力で少しずつ癒されていき、二人が本当の夫婦になっていく姿が感動的。ヒロインの完全拒絶から始まったので、どうなることかとハラハラしました。ヒーローの忍耐強さが読みどころですね。素敵でした。
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モニター
過去の経験から男性恐怖症になってしまっているエディー。公爵と協定結婚をして五年。このまま、自分の思うがままの生活を続けていけるかと思っていたのだが・・・妹の寄宿学入学のタイミングで新婚一か月でアフリカに行ったまま帰ってこないはずの公爵が旧誌に一生を得て帰国。苦手なはずの男性との接触が夫とのやりとりで少しずつ距離感が縮まっていく様子が素敵ですね。なんだか、忘れていた感覚を取り戻していくような様がよかったです
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モニター
ローラ・リー・ガークさんの小説を読ませていただくのは2回目ですが、今回は、心も身体も傷ついた者同士が、ふたたび巡りあい、お互いの傷を癒しながら愛をはぐくんでいく物語です。ヒロインのあまりにもつらい過去に対してヒーローは辛抱強く関わって行きます。正直羨ましい。ヒロインの妹のシーンはホッとします。 お薦めします。
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あきちゃん
“夫に捨てられた”というイメージはまったくありません。心に深い傷を負ったエディがなんとか体面を保とうと精いっぱいの気持ちで契約を持ち込む姿がとってもけなげで共感できます。そんな妻にどう接すればいいか迷いながらも、少しずつ妻の心を溶かしてくマルグレープ公爵の思いがステキ。ヒストリカルならではの情景表現もいい! 抑えた表現のなかでも公爵のエロティックさがドキドキさせてくれます。
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わたしは冒頭からぐいぐい惹きつけられました。悲劇からの再生がテーマなのですが、笑いあり涙ありで、ローラ・リー・ガークのファンならずとも楽しめると思います。脇役の活躍も効いていて、特にJ嬢が気に入りました。
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モニター
切ない。ただただ切ない。負傷した時自分の求めているものに気付き帰郷した公爵に対し、契約の履行を求めるエディー。彼女の深い傷を癒そうとする彼の深い愛は、約束の十日を過ぎれば賭に負けると知りながらも、彼女の名誉の為に正義の行使を選んだ。戻った彼を待っていたのは、過去を乗り越え愛に溢れたエディーだった。運命がふたりの魂を巡り合せてくれたことに心からの感謝を。
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ベストロマンス大賞2016年上半期読者の声
「レヴェナント 蘇えりし者」のグラスに比べたら、ヒーローはライオンに噛まれただけだし生き埋めされずちゃんと生きて帰れた、というとなんなんですが、生と死の狭間に立つというのはどんな気持ちだったのでしょうか。アフリカに魅せられ、「冒険」をして世界を拡げて行くことを疑いもしなかったヒーロー。大切な従者と己の優雅な脚を失った時に、彼が思ったのは、何年も前に会ったきりのヒロインの瞳。このことが彼の全てを示唆しています。そして自分の人生を、彼女に捧げます。愛する彼女のために、自分の気持ちよりも彼女の人生のために。あらすじからは想像できない位切ない。ぜひ関連作を。(滋賀県 主婦 megpon)
広告業やケータリング業に従事したのち執筆を始め、これまでに20作以上のヒストリカル・ロマンスを発表した。RITA賞を始めとする数々の賞を獲得している。現在は夫とともに、猫や犬に囲まれて暮らす。