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17歳の牧師の娘ヴィクトリアは、ある日、村で美しい青年に微笑みかけられ、ひと目で恋に落ちた。彼の名はロバート。領主の息子で爵位を持つ彼は信じられないことにヴィクトリアに愛を囁き、結婚を約束する──だがふたりの恋は身分違い。駆け落ちの夜に彼女は父親に閉じこめられ、翌日、真実を知らされた。ロバートは彼女と結婚する気など毛頭なく、ロンドンへ発ったと。打ちのめされたヴィクトリアは家を出て家庭教師となり、辛いながらも平穏な生活を手に入れた。7年後ロバートが屋敷の客として現れ、彼女を睨みつけるまでは。
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- 頁数
- 464頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2016年03月15日
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- 著者
- ジュリア・クイン
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- 訳者
- 山本泉
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- 定価
- 988円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送
予定日 - 2016年03月04日(予定)
- 発送
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- ISBN
- 978-4-596-91663-1
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- 書籍番号
- MRB-663
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- ミニ
シリーズ - リンドン姉妹
- ミニ
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モニター
双方の父親により引き裂かれた身分違いの恋…重くなりがちなテーマですが、さすがジュリア・クイン。ウイットに富んで丁々発止の会話で涙あり、笑いありでテンポよく進みます。7年の歳月を経てもなおヒロインを愛し、セカンドチャンスを逃さずあの手この手で心を掴もうとするヒーローが素敵です。ファンの方は勿論の事、メロメロヒーロー好きの方にお勧めしたい作品です。
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モニター
身分違いの恋は涙が付き物だと先入観を抱いていましたが・・・全編に漂うユーモアのセンスと、清らかでいて凛とした強さを持つヒロインの魅力に、はらはらしながらも楽しく読み進むことができました。作者は、米国生まれということですが、イングランドのあこがれの地が次々と舞台として選ばれ、古き良き時代を堪能することができたのも大きな魅力でした。
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鳥子
まさかジュリア・クインがMIRA文庫で読めるんなんて!! とわくわくしながら読みました。17歳で恋に落ちたヴィクトリア。ロバートとの夜な夜な月明かりの下で交わされる会話のかわいいこと!! 失恋し、自立する快適さと強さを経験したのちの再会後はページをめくる手が止まりませんでした。ヴィクトリアと楽しげに会話する男性に向かって嫌いなグリーンピースを飛ばしたり、一歩間違えばストーカーともとれる付きまといを敢行し、よく泣くロバートがかわいくて母性本能をくすぐられました。ヴィクトリアがそばにいるだけで“本来の自分より上等な人間になれる”と語るロバート。どんな口説き文句より素敵で心が温まりました。
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clip
両家の父親に結婚を反対された若い恋人たち。駆け落ちに失敗した後、お互いの誤解から離れ離れの生活を送っていましたが、ひょんなことから再会。そこからのヒロインがなぜか頑固でヒーローに思わず同情してしまうほど…さすがのジュリア・クインで話のテンポがいいので面白くてあっという間に読み終えました。
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モニター
ジュリア・クインの作品はピュアでユーモアのあるヒロインが多く、この作品も例外ではなく読んでいて微笑ましく、応援したくなるヒロインでした。一度別れた二人が7年の時を経て再会…物語に夢中になってあっという間に最後まで読んでしまいました。シリーズの一作目ということで見逃せない作品です♪
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モニター
ヒロインとヒーローの父親によって駆け落ちが失敗してしまいましたが七年後のある日、偶然に再会することになりました。ヒーローは初めは復讐しようとしますがメロメロなので復讐になりません(笑) 家庭教師をしてるヒロインのために働きやすいように変えてしまいます。ヒロインは芯がしっかりしてなかなか認めようとしませんが、お互いを求め合っているのは二人の面白い会話でよくわかります。楽しくて甘い身分差物語でした♪オススメです!
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モニター
お互いが運命の出会いと信じているのに、じれったいほど裏目に出てしまう。読んでいて、もどかしさを感じつつ切なさに心が締め付けられる場面があっても、二人のやりとりが絶妙なウィットに富んでいるので、ついつい楽しんでちょっと微笑んでいる自分がいました。
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ベストロマンス大賞2016年上半期読者の声
「引き込まれる会話表現」
ハーレクインはどちらかの主役が傲慢なものが多いと個人的に思っている中、温かく楽しいしゃれた物語だから。(山梨県 会社員 みか) -
ベストロマンス大賞2016年上半期読者の声
「ウィットに富んだヒーローとヒロインの会話が楽しめるヒストリカルロマンスが書ける作家」
誤解からヒーローはヒロインにつらくあたりますが、誤解が解けてからヒロインに一途に尽くすところがキュンとします。ヒロインが守られているばかりでなく、自分で悪党を退治するところも痛快です。要所で出てくる月が比喩的な効果を出していて、ストーリーにファンタジーを与えています。(長崎県 会社員) -
ベストロマンス大賞2016年上半期読者の声
「言葉のひとつひとつに彼女の世界が感じられる、ピュアで不思議な作家」
物語はあらすじそのまんま、身分違いの恋、成就しなかった駆け落ち、冷たい再会……。そんな王道物語をジュリア・クインは切なさとユーモアでハッピーフォーエバーに導いてくれました。理不尽に引き裂かれた7年間を、悲しむだけでなく強く生きようとしたヒロインだからこそ、ヒーローは愛さずにいられなかったんですね。次作が楽しみです。(滋賀県 主婦 megpon)
大学卒業後すぐに執筆を始め、それ以来創作活動を続ける。NYタイムズのベストセラーリストで1位を獲得したこともあり、これまでに25作の作品を上梓。栄えあるロマンス作家協会の殿堂入りを果たしている。家族と太平洋岸北西部に暮らす。