連続シリーズものの最終巻らしいのですが、こちらの本から読んでも作中に過去の出来事が触れられているので違和感はありませんでした。サスペンスの要素が強く、最後までどうなるのか、ドキドキしながら読みました。ローラとキャメロンの、困難があっても互いを思いやる強さ、強いからこそ弱い立場にいるものに向ける献身ぶりに心を打たれます。前作、前々作も読みたくなる、ぐいぐい読ませる感動作です。

ヒロインの芯の強さに脱帽ですね。一番印象に残っているのは、飛行機事故で1人生き残った彼女が、退院後すぐに飛行機に乗らなければならなかったシーン。ヒーローに助けられながらトラウマを乗り越えようとしている彼女を温かく見守る他の乗客達にも拍手です!　優しさを忘れずに生きていこうと思わせてくれる作品でした。

期待を裏切らないヒーローにドキドキします!　ヒロインのピンチには駆けつけるし、こんなヒーローに守られて、愛されたい!　と思わせます。ヒロインが女性らしいのに時にタフで自身のピンチもできる限りのベストを尽くすところがとっても魅力的。ロマサスでハラハラするけど、その分ドキドキもあって、あっという間に読んでしまいます。寒いこの時期に心温まるストーリです。

飛行機の墜落という衝撃的なはじめから、このあとどうなるんだろうとハラハラしながら読み進めました。次から次へと襲う試練をヒロインが乗り越えていき、またヒーローの愛や支え、周りの人々の助けによって、二人が強く結ばれていく様子に早く幸せになってほしいと思いました。最後まで一気に読めるたいへん面白い作品です。

最初からハラハラ、ドキドキ。そして、あっという間に物語に引き込まれました。‘愛’によって人はどんな人にもなれるし、何でも出来ると感じました。いつ読んでもシャロン・サラさんの物語は‘愛’って素晴らしいと実感させられます。あんなに愛されたいとも思います。次回の作品を心待ちにしています。

シリーズ最終話となり、FBI捜査チームとストームチェイサーの死闘もやっと終わりに。第一作・第二作にではまんまと犯人に逃げられやきもきしていたのですが、ローラやミセス・タフトの機転でどんどん追い詰められて行きます。ただこんな非情な殺人鬼も、唯一の相談相手との会話で人間らしさや悲哀を感じさせるところもあり何だか切ない思いも残ります。でもやっぱり隣人にこんな人がいては安心して生活できませんから最終話を迎えられてほっとします。今回ミセス・タフトがカッコいいです。ファンになってしまいますよ、ぜひ確認してみて下さい。きっとほかの作品にも登場してほしいと思うはずです。

最初に主人公のローラが飛行機事故に巻き込まれたシーンでは、冒頭からこんなショッキングな展開で驚きました。その後も事件や事故が重なり、犯人が近くにいること教えてあげたい!　とやきもきしました。「ビューティフル・レイン」と「アフター・レイン」でも逃げ続けたなんて、犯人はしぶといですね。知能犯な面とどじな場面もあって楽しかったです。展開が気になるので、今からですが、2冊読みたいと思います。