mirabooks
亡き恋人ギルを想い独身を貫いてきた令嬢ニコラは、妹の家へ馬車で向かう道中、憂鬱になっていた。妹の夫こそ、かつてギルを死に追いやった憎い男なのだ。そのとき急に馬車が止まった。外を見ると黒覆面の盗賊の一団に囲まれている。その優雅な物腰から“紳士”と呼ばれる賊の首領は馬車から金品を運び出し、さらにニコラに要求した。「あなたから頂きたいものがもう一つある」彼はそう言ってニコラの唇を奪った。その口づけは彼女を罰するようで……。
-
- 頁数
- 520頁 / 文庫判
-
- 発行日
- 2015年10月15日
-
- 著者
- キャンディス・キャンプ
-
- 訳者
- 細郷妙子
-
- 定価
- 968円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- 発送
予定日 - 2015年10月06日(予定)
- 発送
-
- ISBN
- 978-4-596-91648-8
-
- 書籍番号
- MRB-648 (初版MRB-154)
-
- ミニ
シリーズ - 運命のモントフォード家
- ミニ
-
レビューキャンペーン
まさにフィナーレに相応しい本作。前作の妹たちやヒーローたちも登場して大団円。キャンデス・キャンプは作者買いでハズレがないし、ヒロインは芯が強くて魅力的な女性ばかり(特に伯爵夫人の縁結びシリーズが大好き)。今回のヒロインも強さと慈悲の心の持ち主で聖女のようだけど、情熱的で生涯唯一の愛を大事にする女性。ニコラが追憶する場面では切なさがこみあげてきた。「やっぱりね」もありつつ、シリーズ通してずっと読んできて良かった! 3作そろったところで、もう一度読み直したい。《mint》
-
モニター
シリーズ最終話ですが、この一冊だけでも楽しんで読めます。一途で愛情あふれるヒロインに感動。さらに家族愛も詰まった素敵な作品です。最後までハラハラドキドキが止まらない、ラブサスペンスで読み応えは抜群でした。
-
ユーリ
10年以上前に私の“ヒストリカルロマンスへの扉を開けた”といっても過言ではないシリーズの復刊最終話です。改めて、運命のモントフォード家3冊を一気に読み返しましたが、それぞれ独立のお話として楽しめるうえに、3冊はよくよく考えて構成され、普通のロマンスと違い、時代背景やハラハラドキドキが盛りだくさん。こんな作品にまた出会えるならと、せっせと新たなヒストリカルロマンスに手を伸ばし続けています。
-
モニター
キャンディス・キャンプの作品が届いてラッキーと思ったら3部作の最終話で、人物相関を理解するのに少し時間がかかりました(汗) 別れていた期間の描写、追いはぎに惹かれることへの罪悪感、正体が判明してからの流れ、後半の大脱出劇など、気になること盛り沢山で一気に読んでしまいました。お気に入りはキューピッド役の存在ですね。キャンディス・キャンプはいいなぁと改めて思いました♪
-
モニター
ヒストリカル好きな私の大好きな作品です。モントフォード家の一人一人の多彩な個性に夢中になれます。「この人誰だったかな?」となっても書き分けが細かいので大丈夫! この巻だけでも楽しめますが、1作目からの方が登場人物の成長なども追えるのでおすすめです。
-
モニター
運命のモントフォード家Ⅲです。Ⅰから謎の追いはぎ団の首領として登場し、出番は少ないけれど、いいところをかっさらっていった、長男の登場です。ⅠやⅡでは、詳しい事情は、わからなかったけど、Ⅲで、ようやくすっきりしました。皆さま、できれば、Ⅰから順番に読まれることをお勧めします。動乱の時代を生きた、3兄姉妹のお話です。
-
レビューキャンペーン
シリーズ最終作、楽しみにしていました。期待通り。恋人が亡くなった後も彼を思い続けるヒロインの気持ちの強さ、愛の深さが心にしみます。そしてなぜかヒロインの心をゆらす盗賊の首領。謎が少しずつとけていくのにわくわくしました。そして後半にはいると、一気に場面、状況がかわり、思いもよらない結末へとむかいます。ヒロインとヒーローの愛のみならず、自分の息子を愛している伯爵夫人未亡人がみせる家族愛。秀作です。この1冊でも十分楽しめます。《aiai》
-
レビューキャンペーン
MIRA文庫は長編が多いので読み応えがあります。特にキャンディス・キャンプさんの本は絶対にはずさないです。『追憶のフィナーレ』は見事に三部作の有終の美を飾ってくれました。読んでいてワクワクドキドキしました。とても昔の作品の再販とは思えません。良い作品とは色褪せないものなのですね。《tama》
-
レビューキャンペーン
三部作の最後を飾るに相応しいまさに、『追憶のフィナーレ』!! 一作目、二作目の伏線を見事に拾って完璧なフィナーレに。メリハリのあるストーリーで読み手を飽きさせません。ヒストリカル好きなので三作目を楽しみにしていました。読んでよかったです!《マリー》
-
レビューキャンペーン
離れ離れになった後義賊になった恋人が実は…という二段階のサプライズがありますが、それは早い段階からなんとなく推察できます。それでも作者のたくみな筆運びでドキドキワクワクしながら読めました。シリーズの始めから黒幕だと見られていたあの人がついに…めでたしめでたしです。《emion》
-
ベストロマンス大賞2015年下半期 読者の声
3部作の最終話です。どれもよかったのですが、特に最終話は、なくなった恋人を思い続けるヒロインが美しく健気です。盗賊がヒーローだったなんて・・ロマンティックです。ヒーローはヒロインに裏切られていなかったとわかり、再びふたりが心を通わせることができて、密会するのもロマンティックでした。そのあとの展開で、ヒロインの妹はかわいそうな運命ですが、新しいロマンスの芽生えがありました。3人の兄妹たちの悲しい出来事が発端ですが、この3話目ですべてが明るみのでるので、ロマンスと家族愛、そして悪をくじくという、てんこ盛りで、読み応えがありました。(神奈川県・主婦・aiai)
新聞記者の一家に育ち、10歳のころから小説を書き始める。クリスティン・ジェイムズのペンネームも持ち、現代小説と歴史小説の両方を手がける人気作家として活躍中。欲望と陰謀の渦巻く19世紀のイギリスを舞台にした、ちゃめっけあふれる楽しい作品で知られているが、実はアメリカ出身で、生粋のテキサス人である。