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オレゴン州の山小屋で、旅行中の姉夫婦の留守をあずかっていたサニー。そこへ、義兄の弟だと名乗る男ジェイコブが訪ねてきた。姉夫婦が結婚して、はや1年。義兄の身内は挙式にも誰一人現れず、なんて薄情な人たちだと思ったものだが……ようやく会いに来たらしい。ジェイコブは“兄が戻ってくるまで待つ”と言い、しばらく二人は小屋に滞在することに。そしてサニーは日を追うごとに、どこか浮き世離れした彼に惹かれていった。もちろん知る由はなかった──ジェイコブが兄を連れ戻すため、時を超え、遠い未来から来たことなど。
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- 頁数
- 288頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2015年07月15日
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- 著者
- ノーラ・ロバーツ
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- 訳者
- 入江真奈
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- 定価
- 825円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送
予定日 - 2015年07月03日(予定)
- 発送
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- ISBN
- 978-4-596-91639-6
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- 書籍番号
- MRB-639 (初版N-404)
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ひよんかな
兄を連れ戻すはずのジェイコブが恋におち理系特有の科学者らしい思考で恋を回避しようとするが、素直になれないもどかしさ、恋の駆け引きが読みどころ。わくわくさせられるテンポのよい話にのめりこんでしまい、最後にはほっと素敵なためいきをつきました。
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nanaya
精神的に自立した大人の女性が魅力ですので、この先生のお話はイチオシでお勧めですが、こちらの作品は読んだことが無かったので夢中になって読みました。未来から来たことをサニーになかなか言えないJ・Tと、J・Tに遠い未来へ夫を奪われるんじゃないかと怯えるリビー。ただロマンスだけでなく、双方のきょうだいと、両親への愛情が垣間見える素敵な一作だと思います。それに恋愛が絡んで土壇場まで非常に切ない。前作『時が、ふたりを』も購入して読んでみようと思いました。
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モニター
まさかのノーラ・ロバーツのSF小説で、この作者が別名で書いている近未来シリーズとはまた違った、ライトなSFファンタジー小説でした。25年ほど昔の作品ということもあり、宇宙船の設定等に不思議な点も多々あるのですが、純粋にロマンス小説として読んでいくと楽しかった。虫歯予防薬を飲んで、塩を大量にふりかけたジャンクフードを愛するヒロインの体を心配して、未来から来たヒーローがラボでスキャンしたい気持ちを抑えているのはとっても可愛く、またほぼ一目ぼれで、時空の問題もちょっとした遠距離恋愛結婚にしてしまったヒロインは素敵。昔大好きだった「時を駆ける少女」を思いだしてしまった。少女ではなく大人の女性ですけど。やっぱり恋は時空をも遥かに越える。
メリーランド州に育ち、1981年『アデリアはいま』でデビュー。以来、天性のストーリーテラーとして精力的に執筆を続ける。98年『マクレガーの花婿たち』で初めてNYタイムズのベストセラーリスト第1位に輝き、翌99年以降の作品はすべてランクイン。J・D・ロブ名義で書いたものも含め、175作以上のベストセラーを世に送り、総発行部数は4億部を超える。