mirabooks
グレースは6年前に別れた元夫レイと、今では友達付き合いをしている。だがそれは表向き。この6年グレースが恋と無縁だったのは、いまだに彼を忘れられないからだ。かたや元麻薬捜査官で女性遍歴の絶えないレイは、別れた後も2度の再婚と離婚をくり返し、グレースのこともさして気にかける風でもない。ただ別れた当時の話だけは、お互い露骨に避けていた。そんなある日、グレースは朝のジョギング中、一人の男が殺されるのを目撃してしまう。こちらに気づいた犯人に追われ、本能的に向かった先はもちろんレイのもとだったが……。
-
- 頁数
- 352頁 / 文庫判
-
- 発行日
- 2015年05月15日
-
- 訳者
- 山本やよい
-
- 定価
- 887円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- 発送
予定日 - 2015年05月08日(予定)
- 発送
-
- ISBN
- 978-4-596-91632-7
-
- 書籍番号
- MRB-632
-
ぴーちゃん
ヒロインが殺人を目撃。助けを求めたのは元夫でした。この2人、どちらも相手にぞっこん。でも、どちらもまた一歩を踏み出せない理由がわかるだけにもどかしいです。一緒に過ごしてお互いに少しずつ本音をぶつけ合いながらのラストには胸がキュンキュンしてしまいました。
-
みかんたん
ハーレクイン小説初挑戦です。確かにロマンスを中心に展開しているのだけど、サスペンス小説としても充分面白かった。お互いにとても愛しているけれど、愛しているからこそのすれ違いがもどかしい。事件が進むにつれ、お互いに心境の変化が出てくるけれど、二人とも頑固…。別れた当時のことに向き合い、お互いの行動を理解し、気持ちに歩み寄ろうとする姿が良かった。ヒーロー目線、ヒロイン目線それぞれに楽しめます。
-
モニター
6年もの歳月を経て、お互い核心には触れずに過ごしてきた元夫婦。思いがけず事件に巻き込まれ、緊迫したムードに終始ドキドキしました。主人公のグレースが、知的で控えめなのに、時には色っぽい魅力的な女性で好感が持てました。凝り固まっていた二人の気持ち…。夫婦でも、お互いの心中はわからないもので、対話や時間の経過も必要なのかも…と、サスペンスでありながらも、色々考えさせられたストーリーでした。
-
モニター
主人公たちのすれ違った心がもどかしい。お互いに頑固で、思いとは反対の事をしてしまう始末…。でも、事件をきっかけに、6年前には理解できなかった相手の行動が解ってくるのですが、その部分が何とも切なかったです。それと、本当にこれはロマンス小説なのかな? と一瞬疑いたくなるくらいサスペンスに満ちていて、ドキドキしながら読み進みました。登場人物のスピンオフもあるようなので、そちらも読んでみたいです。
ヒストリカル・ロマンス、パラノーマル・ロマンス、ロマンティック・サスペンスなど多岐にわたるジャンルで50作以上の作品を発表している実力作家。RITA賞の最終選考に3度残ったのち、ついに2004年、リンダ・ファロンの名で書いた作品で、パラノーマル・ロマンス部門での受賞を果たした。アラバマ州北部在住。