新聞記者の一家に育ち、10歳のころから小説を書き始める。クリスティン・ジェイムズのペンネームも持ち、現代小説と歴史小説の両方を手がける人気作家として活躍中。欲望と陰謀の渦巻く19世紀のイギリスを舞台にした、ちゃめっけあふれる楽しい作品で知られているが、実はアメリカ出身で、生粋のテキサス人である。

大人気のヒストリカル・ロマンス作家、キャンディス・キャンプの初邦訳作品をお届け!好感度抜群のかわいいヒロインで人気のキャンディス・キャンプですが、本作では正反対の二人の女性がWヒロインのように登場しています。一人は、しっかり者の令嬢ヴィクトリア。法の執行官で、傲慢なスレーターと出会い、何かと命令してくる彼に反発しますが、その頼もしさにしだいに惹かれていきます。そしてもう一人はヴィクトリアのいとこのエミリー。ヴィクトリアより年上ながら、世間知らずでおっとりとした性格のせいでいつも守られている彼女は、“悪党”と言われるブロディに誘拐されてしまいます。ところが野生の獣のような彼の中に、気高さとやさしさを見つけて…。Wヒロインにより、楽しさもロマンチックさも2倍に増量した本作。キャンディス・キャンプの魅力をたっぷりと味わえる、ファン必読の作品です。