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求婚の掟
華やかなりし19世紀英国を舞台に紡がれる、求婚譚。世慣れた侯爵の庇護のもと、令嬢は花開く。
姉妹そろって社交界デビューを控えたドロシアは、平凡な自分より美貌の妹のことで心配が尽きなかった。思いを巡らせながら一人で森を歩いていたとき、ふいにウエストに男の手が伸びてきて、キスをされる。巧みな口づけに陶然として唇を離したあと、相手の名前を聞いてドロシアは息をのんだ。ヘイゼルミア侯爵──札付きの放蕩者! 彼女を村娘と間違えた侯爵は、厚かましいことに恥じ入る様子もない。ドロシアは彼に胸をときめかせた自分をいましめ、もう会うことはないと胸をなで下ろした。すぐに予期せぬ形で再会するまでは。
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- 頁数
- 368頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2015年01月15日
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- 著者
- ステファニー・ローレンス
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- 訳者
- 杉浦よしこ
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- 定価
- 856円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送
予定日 - 2015年01月06日(予定)
- 発送
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- ISBN
- 978-4-596-91621-1
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- 書籍番号
- MRB-621 (初版HS-319)
読者レビュー
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モニター
美しいドレスを身に着け、選び抜かれた付き添いの紳士に手を取られて舞踏会へと、まるでヒロインと共に華やかに社交界デビューした気分です。遊びも仕事も“できる男”が仕掛けた根回しや駆け引きはさすがに完璧。しかーし全然負けないヒロインに動揺する伯爵がとても楽しい。そしてその度に右往左往する紳士方や素敵なお母様等脇でいい味出してます。
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モニター
ドロシアに目をつけたヘイゼルミア侯爵。母親やドロシアの祖母は彼の恋を応援しつつも、〝簡単に恋が成就しないほうが彼のためになる〟と考えています。そんな中でヘイゼルミア侯爵が仕掛ける恋の駆け引きが楽しいです。
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モニター
リージェンシー時代って求婚するのもいろいろ考えなければならなくて大変だったのね~。放蕩者というわりにはヒーローは誠実にヒロインを守っていたから安心して読めました。
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モニター
実力派作家のヒストリカル作品です。ローレンスらしい「惚れたら一筋」強烈ヒーローが、ヒロインをぐいぐいと引っ張っていきます。途中ヒロインの身に危険が迫ったり、ヒーローへの疑念を植え付けられたりと、山あり谷ありの内容で飽きさせません。
セイロン(現スリランカ)生まれ。5歳のとき、一家でオーストラリアのメルボルンに移り住む。大学では生化学を専攻して博士号を取得。その後、夫とともにロンドンに渡る。4年間を過ごして帰国したのち、研究活動に従事しつつ、十代のときから愛読していたヒストリカル・ロマンス小説を書き始める。現在ではアメリカでも人気が沸騰し、ベストセラーリストの常連となっている。