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1812年――ローラ・オルティスの人生は18歳にして突如、天国から地獄に変わった。名高い会計士だったはずの父親が横領と町の人々への詐欺の罪で捕まったのだ。彼女に対する世間の態度は一変。屋敷も家財道具も奪われたローラに優しい声をかける者はなく、彼女は自身の下着までもが売られる悪夢に打ちひしがれながら、辛辣な蔑みに耐えるほかなかった。そんなローラに手を差し伸べたのは英国軍医トーマス。長身で気高き名医は、すべてを失ったローラを救うため結婚を申し込み……。3世代に渡り、ある一族の奇跡を描いた珠玉作。
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- 頁数
- 384頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2014年11月15日
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- 定価
- 906円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送
予定日 - 2014年10月02日(予定)
- 発送
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- ISBN
- 978-4-596-91613-6
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- 書籍番号
- MRB-613
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モニター
3編共、実直で素敵なカップルが幸せになるお話なので、読み進める間中、口角が上がりっ放しでした。激しさなどはありませんが、穏やかな幸せに浸れます。作者の他の作品も是非読もうと思える心温まる良作です。
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モニター
今回、生まれて初めてハーレクインを読ませていただきました。これまではずっとBLばかり読んでいて、男女の恋愛話はネット小説では読んでいたのですが、やはりプロの作家さんは違う、としみじみ思いました。今までハーレクインに対するイメージとして、もっと軽い、というか底の浅いイメージがありましたが、このお話は3編とも深く心に染入るものでした。読んでいて感じ入るものがありました。ベッドシーンがくどくないところも気に入りました。こういった夢のある小説を読むことで日常生活を忘れ、ひととき幸せに浸れるのがよかったです。
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モニター
三世代のクリスマスにまつわる愛の物語は、時代と社会情勢の移り変わりを背景に、人種問題、異文化への誤解と理解などが巧みに盛り込まれて展開していきます。個々の作品は短編で次々と読み進んでいきますが、全編の読後は壮大な歴史ロマンス小説を堪能した気持ちになりました。お手軽作品好きもガッツリ作品好きも満足する一冊と太鼓判を押します。
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モニター
祖母から娘そして孫息子へと、親子3代を描いた心温まるクリスマスストーリーです。カーラ・ケリーの穏やかでハートフルなストーリー展開に一気に最後まで読んでしまいました。クリスマスの幸せを運んでくれる短編集3作品でした。
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モニター
親から子供への手紙の冒頭に驚き興味を持って読み進めました。3世代に渡る壮大な物語ですが、それぞれに素敵な脇役が出てくるのが私は好きでした。医師や看護婦という現代にもある職業に携わり、大変な場目に遭遇しながらも愛に気付いていくヒーローとヒロインが素敵な物語でした。
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モニター
親から子供への手紙の冒頭に驚き興味を持って読み進めました。3世代に渡る壮大な物語ですが、それぞれに素敵な脇役が出てくるのが私は好きでした。医師や看護師という現代にもある職業に携わり、大変な場面に遭遇しながらも愛に気付いていくヒーローとヒロインが素敵な物語でした。
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モニター
軍医や看護師が主役のヒストリカルだけあって、ひたむきに暮らす日々の中で、時にユーモアを交えつつ、しっとりと育ってゆくロマンスの行方はもちろんのこと、周囲の人物たちとのやり取りもとても胸に響く優しいものでした。どのお話も、本当にクリスマスにぴったりな心温まる素敵な作品でした。また個人的には、ヒーロー視点のみで展開されるお話を読んだのは、これが初めてでしたが、そこも、よりときめきが増して良かったです(笑)
ロマンス界で最高権威とも言われるRITA賞を2度受賞し、数いる作家の中でも「もはや別格の存在!」と評されるカーラ・ケリー。そんな彼女の、心の奥底にまで沁みこむクリスマスストーリーをお届けします。本作は、3世代に渡ってある一族を描いた物語。1812年を舞台にした「英国軍医のウエディング」で幕を開けます。王室会計士の父親が詐欺を働いたため、尊敬されていた立場から、一気に街の嫌われ者になってしまったローラ。打ちひしがれるローラを見かねた英国人医師トーマスは〝結婚〟という形で彼女を救おうとし…。さすが史実に詳しいカーラ・ケリーだけあり、本作には実在した歴史上の人物も出てきますので、そんなところにも要ご注目。訳者のさとうさんも「ほろりと来た」と語るようにひしひしと胸を打ちながらも、随所にユーモアが垣間見える、オススメの1作です。クリスマス独特の神聖な空気感を、どうぞ読みながら肌で感じてみてください。