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病室に現れたクィンを見てマライアは息をのんだ。彼に会うのは実に3年ぶり ――遠い戦時下の異国で出逢った二人は、かつて体を重ねる仲だった。とはいえその行為は軍に属するクィンにとって、死と隣り合わせの日々からつかのま目を背ける手段。そうわかっていたマライアは愛を打ち明けられず、やがてクィンの突然の帰国で音信不通になっていたのだ。クィンは知人にマライアが怪我を負い帰国したと聞いたらしく、身寄りのない彼女を自宅に連れ帰るため迎えに来たという。最愛の人との思いがけない再会に心乱れるマライアだが……。
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- 頁数
- 480頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2014年05月15日
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- 著者
- シャロン・サラ
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- 訳者
- 新井ひろみ
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- 定価
- 937円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送
予定日 - 2014年05月07日(予定)
- 発送
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- ISBN
- 978-4-596-91593-1
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- 書籍番号
- MRB-593
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モニター
ヒロインのマライアがとにかく強い女性でした。生きるため、愛する人を助けるために、とことん戦う姿が胸を打ちます。
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モニター
かつて同じ戦場で過ごしたヒーローとヒロインが、苦しみを抱えながらもお互いに支えあっていく姿が素敵でした。また、主役の二人だけではなく他の登場人物からの視点も多く描かれているので、様々な人間模様が楽しめました。物語の後半はスリリングで熱い展開で、登場人物達の行動にハラハラドキドキです。
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モニター
かつて戦場で出会った二人が再会した。共に見えない傷を抱えながらも懸命に生きようとする二人を応援せずにはいられません。
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モニター
戦争の後遺症であるPTSDを乗り越えつつ、密猟者と手負いのクマとの闘い、麻薬密造者との死闘など、ロマンス小説では従来は考えられなかったようなエピソードを挟んでいることが、特筆すべきことである。ヒロインが常に彼をリードして、彼の命を救うと言う展開も、新味があると思った。戦争礼讃ではなく、戦争による痛みと、ヒロインがなぜ軍隊に入らなければならなかったかという事情など、いろいろ読みながら考えさせられた。
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モニター
戦争中に負傷し、帰還した元ヒロインは、身体の傷だけでなく、心の傷までもが悪夢となってよみがえり悩む日々。同じ悩みをもつヒーロー、そしてその彼を支えてきた家族だからこそ、ヒロインを温かく見守ってあげられたんですね。彼らが少しずつ立ち直っていく姿に、感動の涙が止まりませんでした。シャロン・サラの温かい視線がよくわかる、涙なしには読み進めない作品です。ヒーローが活躍したという前作もぜひ読んでみたいです。
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モニター
ともに戦地にいたクインとマライア。ケンタッキーの山々の大自然の営みの素晴らしさ、家族の思いやりに二人の心が癒されていく様子に心温まりました。それにひきかえ、戦争や犯罪という人間のエゴがいかに醜いとか。私も大自然に囲まれて心癒されたくなりました。
オクラホマ生まれ。存在感のあるキャラクターと刺激的なプロットを得意とし、各紙ベストセラーリストの常連。実生活で様々な葛藤を経験した彼女の作品は、エンターテイメント性の高いサスペンスの中にも人間への深い愛情が込められている。作品で人を癒すことが最大の喜びと語る。ダイナ・マコール名義でも多くの作品を著し、ひと味違った作風でファンを増やしている。