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とある昼下がり、ミットフォード家の館に招待された准男爵令嬢ジェインは、見目麗しき長男ロバートに出会った瞬間、妙な懐かしさにとらわれた。彼はイギリスに帰ってきたばかりで会うのは初めて。それなのに、どうして? 21歳にして恋すら知らぬ無垢なジェインは、これが世に言うひと目惚れなのかと戸惑う。だがそれは、時空をも超えた奇妙な愛の始まりだった。M・バログが新境地に挑む、切なく不思議な純愛『世紀をこえた愛』他、C・フェザーストーンの濃密な官能絵巻、N・コーニックの公爵と愛人の波瀾物語を豪華収録!
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- 頁数
- 336頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2014年03月15日
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- 定価
- 880円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送
予定日 - 2014年03月06日(予定)
- 発送
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- ISBN
- 978-4-596-91585-6
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- 書籍番号
- MRB-585
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モニター
1冊で3作品も読めるなんて、贅沢で、とても幸せでした。すべて異なる作風だったのが嬉しいです。展開が気になったり、駆け引きを楽しんだり、官能にどきどきしたり……と、1頁目から最終頁までたっぷり堪能できました。
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モニター
この作品は3本の短編集なのですごく読みやすく、あっという間に読み終わりました。どの作品も面白かったのですが、3本のうち私が一番好きなのは『愛人は叶わぬ夢を見る』という作品で、過去の出来事が原因でヒーローがなかなか自分の気持ちを認めようとしなかったところはイライラしたけれど、自分の気持ちに正直になってからはヒロインがどれだけ彼の事を拒絶してもヒロインの事を一途に思い続けている姿はすごくかっこよく、トキメキを感じました。短い話ながらもお互い思い合っている事が十分伝わってきて、これぞ恋愛小説、これぞハーレクインって感じで大満足の1冊でした。
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モニター
ヒストリカルのオムニバスという事で、楽しく読みました。「純愛、波瀾愛、官能愛」と紹介されていましたが、その通り、1作1作がテイストが違っていて、ヒストリカルの入門としてはとても良いと思います。欲をいえば、1作が短いので、話の展開が早く、その後の続きが気になるところですね。
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モニター
『世紀をこえた愛』は、最初はこの物語はどこへ進んで行くか?でした。結ばれるために過去から現在にかけて何度も生まれ変わり、今回も別れて終わると残念に思われましたが、最後にどんでん返しのように結ばれてよかった。もう少し過去の記憶が描かれれば面白かったかな。『愛人は叶わぬ夢を見る』のヒロインのイヴが健気。ヒーローのためを想って身を引くのに、それでもヒーローは彼女を愛し続けていて…というところがハーレクインらしく楽しめた。『公爵からの甘美な恋文』の倦怠期の夫婦が情熱を確かめるための試行錯誤が涙ぐましいがもっと会話があればよかったんじゃないかと思う。
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モニター
お得な一冊だと思いました。3作品ともストーリーがしっかりしていて、情感豊かに描かれているので読み応えがあります。どのお話も十分に一冊の本になりえるものだと思います。どのヒロインにも共感でき、おだやかで華やかな時代感も感じられ、ヒストリカルっていいなと思いました。上品な時代背景での刺激的なエロティックもあり、3作品のそれぞれ違う個性を楽しめます!
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モニター
3人の作者の書くお話の視点が違うので、楽しく読めました。前世で結ばれなかった二人が、現世で結ばれる話が現実にもあるのではと思うほどでした。また、倦怠期の夫婦にお勧めな作品です。
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モニター
転生、元娼婦、10年夫婦というヒストリカルでは珍しい設定の短編でした。なかでも面白かったのは『公爵からの甘美な恋文』。互いを想い合いながらも隙間ができてしまい、常にそばにいても相手を失うことがあるという問題を抱える夫婦のお話。恋人同士や新婚夫婦のような初々しさはないものの、“勝手知ったる10年夫婦”らしく、正面から問題解決して、スッキリ読めました。
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モニター
3つの作品がどれも趣が違っていて、お得な気分になれます。私は2作目が気に入りました。元娼婦のヒロインをあきらめきれないヒーローが事件をきっかけに近づくのですが、王道の展開で楽しめました。実は3作目も好きだったりします。すれ違いの多くなった破綻しそうな貴族の夫婦が官能の手紙のやり取りを通して、いかに相手が大事かに気が付くのですが、なんだか現代と違って、不便な貴族の世界とあいまって秘めやかな感じが一層引き立ちます。
イギリスのウェールズ生まれ。幼いころから姉と一緒に物語を創作するのが好きだった。ジェイン・オースティンやジョージェット・ヘイヤーを愛読し、英国摂政期のロマンティックな世界を描きたいと思うようになる。現在、夫ともにカナダに住む。
イギリスのヨークシャー生まれ。詩人である祖父の影響を受け、幼いころから歴史小説を読みふけり、ロンドン大学でも史学を専攻した。その知識を執筆に存分に生かし、英国摂政期の華麗な物語で人気を博している。
多彩なジャンルを描き分ける、いま最も注目の作家。その作品世界はエロティック・ヒストリカルからパラノーマルまで多岐にわたり、官能性と想像性で読者の心を魅了している。