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真珠とドレスで着飾り、キットは煌びやかな英国社交界に舞いおりた。僻村から亡き父の故郷ロンドンにやってきたのは、父との約束を果たすため。1年前、父は死に際に言い残したのだ。かつて裕福だった自分を陥れ破滅させた男たちがいる――彼らに裁きを下してくれと。かくしてキットは悲愴な決意を胸に、あどけない令嬢を装って舞踏会に出席した。伊達男たちが言い寄ってくる中、一人異彩を放っていたのが富豪ヒューゴー。鋭い眼光が印象的だ。あの目にはすべて見透かされてしまいそう……私の計画も。キットはそっと身を震わせた。【旧タイトル:泥棒は恋の始まり】
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- 頁数
- 400頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2014年02月15日
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- 著者
- アン・グレイシー
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- 訳者
- 古沢絵里
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- 定価
- 901円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送
予定日 - 2014年02月06日(予定)
- 発送
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- ISBN
- 978-4-596-91582-5
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- 書籍番号
- MRB-582 (初版HS-147)
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モニター
これほど哀しくたくましいヒロインははじめてです。自分を愛してくれなかった父親の為に苦労し、それゆえに辛い思いをする。一方、友人の令嬢を助ける勇敢なところもあって読み応えのある本でした。この作者の他の作品もぜひ買いたいです。
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モニター
面白くてどんどんページが進みます。冒険活劇です。出会いの二人の会話の駆け引きの楽しさ、その後のヒロインの活躍! 最初こそヒーローには見えてなかったヒロインの真の姿がわかるにつれて、追いかけ回すヒーローの一途さ。物語が進むにつれて見えてくるヒロインの捨て身ぶりに涙。ヒーローの人生の孤独さにも涙です。
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モニター
ヒロインは心優しい女性で茶目っ気があり、ヒーローはもちろん、周りの人達がとても惹かれる気持ちがよく解ります。ヒロインが自分の秘密を告白するシーンでは涙が出ました。ヒーローも包容力がありヒロイン同様苦労人なので、この二人が幸せになってほんと良かったと思います。初期作品のようですが、完成度が高く、ハラハラドキドキしながらも切なさもありで、とても楽しく読むことが出来ました!
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モニター
あどけない令嬢としたたかな女傑の姿を使い分け、亡き父の密命を果たすために周りを翻弄するヒロイン、キットの魅力に夢中になりました。ヒューゴーも固い決意を秘めキットに近づきますが、すれ違いながらも次第に惹かれあっていく二人にドキドキ。社交界のシーンなどはユーモアたっぷり。読み進めるうちに明らかになる真実とヒロインたちの恋の行方を楽しみながら、感動のラストまで一気に読んでしまいました。
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モニター
全編に秘密の糸が絡まり、主人公2人の恋の行方だけでなく、その秘密を知りたくて、あっという間に読み進めました。テンポがよく、最後にはちょっとウルッとするシーンも。とても読みごたえのある物語でした。
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モニター
社交界入りしたばかりのキットは、愛情も示してくれない父が、死に際にさせた約束を果たすためにあどけない令嬢を装っていた。ある日出席した舞踏会で富豪ヒューゴーと出会う。メイドのマギーに見せる素顔は、可愛らしく無邪気でユーモアたっぷりな女の子。次第にヒューゴーに惹かれだすが、父との約束のためにした秘密が…。ひたむきに生きるキットの幸せを願いドキドキしながら最後まで一気に読んでしまいました。
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モニター
主人公のキットを思うヒューゴーの一途な気持ちが切なくて、危険を冒すキットに“結婚してくれなくてもいい。どんな関係も無理じいはしない、彼女が安全で幸福に暮らせるように配慮することを許してくれれば・・・ともかく彼女に幸福でいてほしい”と。・・・こんな風に思ってもらえるキットも、そんな風に思える人に初めて巡り合えたヒューゴーも幸せ。胸がキュッとする物語でした。
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睦月
旧タイトル時代に読んだことがありましたが、何度読んでも面白いです。描写は少ないですがヒーロー&ヒロイン以外にも沢山の恋が散りばめられていて、そこが好きです。
オーストラリア生まれ。スコットランド、マレーシア、ギリシアと、世界各国で過ごした経験を持つ。英国の19世紀摂政時代に興味を持ったのは11歳のときで、果敢にも図書館でジョージェット・ヘイヤーを借りたのが歴史ロマンス小説に接した最初の機会だったという。