大学でラテン・アメリカの歴史を学ぶ。歴史的な興味から、西部開拓時代を舞台にした短編を執筆したのち、英国摂政期のロマンスを手がける。執筆活動の傍ら、今も歴史の研究を続けている。RITA賞を2回受賞するなど、権威ある賞の受賞歴も多数。さまざまな階級の人々の暮らしを温かな目線で描き、圧倒的な支持を得ている。大学教授を引退した夫とともにアメリカのユタ州に暮らす。

ロマンス小説界のアカデミー賞といえる“RITA賞”を2度も受賞したベテラン作家、カーラ・ケリーがついにMIRA文庫に初登場!名作家の名にふさわしい、いつまでも胸に残る作品をお届けします。頼る相手もお金もないサリーは、ようやく老婦人のコンパニオンの勤め口を見つけます。ところが、赴いた先で知らされたのは新しい雇い主となるはずの婦人の急逝。無一文で放り出された彼女は、“紅茶を飲みながら考えれば、たいていの問題はなんとかなる”という助言を思い出し、最後の銀貨で紅茶を頼みます。そんな彼女の窮状を見るに見かねて、見知らぬハンサムな紳士が便宜結婚を申し込んできます。さて、この夢のようなプロポーズの行方は!?貧しくてもひもじくても、サリーは優しさとユーモアを忘れません。そんな彼女だからこそ、幸せになってほしいと願わずにはいられませんでした。ぜひ皆様に手に取っていただきたい1冊です。