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久しぶりに出席した社交界のパーティで、公爵令嬢エリザベスは高揚した気分を味わっていた。目が見えなくなってから人目を避けて暮らしてきたけれど、勇気を出して来てよかった。ところが知り合った紳士と会話を楽しんでいたとき、険悪な声の人物が割り込んできて、彼女を連れ去ってしまう。アリンウィック侯爵! いつもはエリザベスと距離を置く侯爵は、一方的に彼女をふしだらだと罵ると、獣のように野蛮に唇を塞いだ。エリザベスは動揺しながらもすぐさまはねつけた。かつて彼は視力を失いつつあった私を捨てたのだから……。
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- 頁数
- 528頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2013年12月15日
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- 訳者
- 立石ゆかり
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- 定価
- 1,005円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送
予定日 - 2013年12月05日(予定)
- 発送
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- ISBN
- 978-4-596-91573-3
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- 書籍番号
- MRB-573
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モニター
冒頭から退廃的な雰囲気で圧倒されました。ヒーローの傲慢なところも「大丈夫か? ハッピーエンドになるのか?」と思うところもありました。読み進むうちヒーローたちの秘密や謎が明かされて、引き込まれていきました。ただエロティックなだけでなくヒーローの心のうちやヒロインの心の動きなど、変化していく様子も読みごたえがありました。これは3部作の最終話ですが、2作目と時間が同時進行ということで、前作も読んでみないとと思いました。
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モニター
エロエロだけのロマ本苦手だな~と読み始めたら全然違いました! サスペンスと謎解きと孤独ハイランダー侯爵の強烈な突っ走り片思い。ヒロインに対する妄想が暴走して勝手に焼きもち焼いたり怒ったりで微笑ましくなっちゃった。ラブシーンもとっても素敵。2話目の本と同時進行らしくものすごく読みたい。どんな風に周りから見えていたのかとっても気になる。気付かれていないと思ってるのはたぶん自分だけ(笑)
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モニター
シリーズ物ですが単体でも楽しく読みました。ヒーローはヒロインに猪突猛進で突っ走る所が何だか面白かったです。いつの間にか部屋の中に入って来てヒロインの後ろにいたりしてます。ヒロインは目が見えない設定なのですが、あまり目が見えない感じがしませんでした。それに物凄く頑固でヒーローが少し可哀想になりました。ヒーローは、これから先苦労すると思います。エロティックヒストリカルと言われてますが、そんなに凄くはないと思います。中々読み応えはありましたし、面白いと思います。
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モニター
視力を失ったヒロイン、公爵令嬢エリザベスはとても前向きで強い大人の女性。一方のヒーロー、アリンウィック侯爵イエインは、嫉妬心から自分の真実の気持ちに気づきますが、無慈悲にヒロインを捨てた過去があり、行動はまるで子供。ヒロインが、なかなか許さないのも仕方ないかな。二人の心の成長物語ですが、テンプル騎士団にまつわる謎、正体不明のオルフェウスと、読み進めるうちにグイグイ引き込まれます。でもご安心を! シリーズ最終話なので、すべての謎が明らかに。
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モニター
前作、前々作ととても面白かったので出版を待ち望んでいました。期待を裏切らない内容に満足です。視力を失ったヒロインを捨てたことをずっと後悔していたヒーローが、悶々と彼女を思い続けるせつなさ。もちろん簡単に許されては読者としても納得できないし、案の定、相当苦しんでいます。シリーズを通じての黒幕も遂に判明。意外な人物に驚きです。続編を期待してしまいます。
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モニター
アリンウィック侯爵がかつてエリザベスを捨てたのは何故か、その答えが知りたくて読み続けました。なぜ今になって現れたのか、これだけの時間が経ったことが二人にはどういう意味があるのだろうか、といろいろ考えさせられる作品でした。
多彩なジャンルを描き分ける、いま最も注目の作家。その作品世界はエロティック・ヒストリカルからパラノーマルまで多岐にわたり、匂いたつような官能性と、心に残る想像性で読者の心を魅了している。カナダのオンタリオ州在住。