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マージェリーは昼はレディ付きのメイドとして働き、夜は手作りのお菓子を娼館に持ち込み、女性たちのドレスと交換して生計をたてている。ある晩、彼女は館のホールで見知らぬ紳士とぶつかった。マージェリーの動揺を嘲笑うように、彼は突然彼女の唇を奪うと、悠然とその場を立ち去った。その紳士、ヘンリー・ウォードは蠱惑的な笑みをたたえ、それからもたびたびマージェリーの前に現れる。いったい彼は何者なの? 彼女の疑問はほどなくとけた。ヘンリーが驚愕の事実を告げたのだ。「きみは伯爵の孫娘だ。僕は迎えに来たんだ」
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- 頁数
- 448頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2013年09月15日
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- 著者
- ニコラ・コーニック
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- 訳者
- 佐野晶
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- 定価
- 964円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送
予定日 - 2013年09月05日(予定)
- 発送
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- ISBN
- 978-4-596-91560-3
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- 書籍番号
- MRB-560
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モニター
清純で、自分の小さな夢を生き甲斐に日々黙々と生きるまっすぐな女性が、ある出会いを通して、まるでさなぎが脱皮し、美しい蝶に変身するかのように、大きく変わっていきます。その過程がセンシュアル。彼女自身がどんどん洗練されゆくその変化に、自分も引き込まれました。主人公の葛藤も、迷いも、すべてがセンシュアルな思いにより成長していく、美しい物語でした。
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モニター
マージェリーとヘンリーとの恋物語がすごく甘くて切なくて読んでいる自分までゾクゾクしてきました。ダメだと思いながらもヘンリーに惹かれていくマージェリー、過去に縛られ愛に気付かないヘンリー。2人が愛し合うようになる姿がとてもリアルで切なくて読み応えがありました。お勧めは、ヘンリーがマージェリーを愛していることを気付いた時。マージェリーのお菓子もすごく美味しそうでした。ベットシーンも想像すると自分も熱くなりそうでドキドキしちゃいました。もう1度ゆっくりと読んでみたいとおもいました。
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モニター
ヒロインのマージェリーはたくましくて、優しい、素敵な娘。現れたヒーロー・ヘンリーが王子様のはずが、ちょっと複雑。読み進めると、シンデレラとなった理由が顔を出し始め、その運命がなんとも切ないです。それでも愛を求めるマージェリーは素敵女子。みんなに幸せを運んでいるよう。
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モニター
ヒストリカルなのでページ数は多いのですが、ロマンスと事件性、一気にテンポ良く読めちゃうのがこの作家さんの魅力かなあと思います。取っつき難さが少ない。ヒロインの流されない芯の強さも好感が持てて、お気に入りになりました。
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モニター
女性に苦い思い出があるヒーロー、お菓子屋さんを持つのが夢のヒロインのシンデレラストーリーです。自分の夢のため一生懸命に働きコツコツとお金を貯めるヒロインに共感しながら読み進めました。サスペンスの要素もあり変化があって一気に読むことができました。二人を取り巻く貴族の友人達も魅力的で「スピンオフ」の作品も読んでみたくなりました。ヒーローが何度もめげずにプロポーズする姿はヒロインがうらやましく思いました。
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モニター
マージェリーの人生が奇想天外で魅力的。大金持ちになれたのに、初めは余り幸せじゃないのが現実的で共感が持てた。貧しくても楽しい仕事とささやかな夢や目標があった方が幸せで楽しいと思う。マージェリーは、騙されたと憎みながらもヘンリーがいたからこそ社交界で歯を食い縛って頑張れたんだと思う。人を想うって素敵な力を授けてくれるに違いない。タロットの予言が物語の想像を膨らませてくれてワクワクした。
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モニター
夢を実現するため地道に努力してきた堅実で実際的なヒロインが予想もしなかった運命に翻弄されます。自分を見失うほどの激しい恋、嘲笑と嫉妬、喪失感と不安、隠されていた残酷な真実…時に官能的なシーンをからめながら、情熱的に描いています。こんなシンデレラストーリー、子供の頃には憧れましたが、やはり現実は甘くないですね。劇的に変わってしまった人生に立ち向かうヒロインを心から応援したい、そんな作品でした。
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モニター
大好きなヒストリカル作家、 ニコラ・コーニック がMIRA文庫に初登場! 期待を裏切らない面白さでした。特にヒロインが華麗に変身していくさまが、シンデレラストーリーが大好きでよく読んでいる私には大満足でした。是非皆さんにも読んでほしいです。
イギリスのヨークシャー生まれ。詩人である祖父の影響を受け、幼いころから歴史小説を読みふけり、ロンドン大学でも史学を専攻した。その知識を執筆に存分に生かし、英国摂政期の華麗な物語で人気を博している。