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ある夏の夜、ハンナは砂浜でマディソン家の次男レイフにでくわした。ハンナの一族と彼の一族は3世代にわたりいがみあう天敵同士。しかもセクシーなレイフとお堅いハンナは対照的で、今まで言葉を交わしたこともない。だが一生関わるはずのなかった二人は海辺で夢や将来を語らい、束の間、思いがけず心と心で繋がった。もちろん数時間の出来事で何が変わるはずもなく、控えめな別れのキスを最後に、翌日には他人に逆戻り。やがてそれぞれ故郷を離れ、運命はすれ違ったかに見えた――8年後、奇妙な遺言状が互いのもとに届くまで。
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- 頁数
- 464頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2014年08月20日
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- 著者
- ジェイン・A・クレンツ
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- 訳者
- 琴葉かいら
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- 定価
- 964円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-91556-6
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- 書籍番号
- MRB-556
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モニター
MIRA文庫を読むのは初めてでしたが、ボリュームの良さ、若干のサスペンスが心地よい感じでスラスラ読めました。まだ二人とも若いうちに出会い、確執や運命を感じたのでしょうが、小さな町でのある事件をきっかけに会うことは無くなり長い年月が過ぎますが、やはり運命が回ってきます。お互い素直にはなれずにいますが、地味にオチャメなレイフのお祖父さんやハンナの愛犬のウィンストンが良い味を出してくれてます。またレイフのお兄さんのゲイブがとても気になります。次回作は是非ゲイブの話が読みたいです。
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モニター
ハンナがレイフに出会ったのはずっと前で、二人にとって忘れられない出来事があり、不思議なことにふたりはまた出会った。ドラマチックで、サスペンスもあり、最後までドキドキで、レイフがハンナを好きな気持ちがすごく伝わって、素敵でした。
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モニター
いがみ合う一族同士の中で、理性の人ハンナと、情熱の人レイフ。成功した自信溢れる二人が過去の事件に迫り、熱いロマンスを繰り広げる大人の雰囲気が漂います。一方、8年前の運命的な出逢いの際に感じた自分は相手には似合わないのではという不安から、愛に臆病になってしまうピュアな感じもあり、グッと来ました(特にヒロインにメロメロなヒーローが二人の関係を深めて行く際の手探り感)。脇役陣も素敵で、ヒロインのペットのシュナウザー犬とヒーローの祖父のファンになりました。次の関連作を楽しみにしています。
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モニター
祖父の代から諍いのあったレイフとハンナ。互いの存在は知ってはいたものの、交点のないまま過ごしてきたが、ある夏の夜、出会いそして…。ワルのレイフと優等生のハンナ、普通なら考えられないような組み合わせの二人が、一瞬交わり、そのまま離れた。でも、何かに導かれるように8年後の再会っていうのが素敵でした。町のうわさや、背後でうごめく出来事など、最後まで飽きずに読むことができました。
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モニター
アメリカ北西部、オレゴン州にある小さな町の名家出身のヒーローとヒロイン。ヒーローのレイフの一族は直観と情熱で行動する家系。ヒロインのハンナの一族は冷静沈着、論理的に行動する家系。お互いに水と油であることを理解しつつ、互いを尊重しながら気持ちが次第に通じ合っていく過程が丁寧に描かれていて、とても共感できました。ストーリーは、8年前に起きたレイフのガールフレンドの転落死事件の謎解きをからめて進んでいきます。二人のロマンスだけでなく、ミステリーの要素もあって楽しめました。ハンナの経営する、ウエディングプランニング会社の顧客は、リピーターが多いとか。それってどうなの? って、思わず笑ってしまいました。
カリフォルニア州で歴史学と図書館学を修了し、司書として働いたあと1979年より作品を発表。7つの作家名をもち、現在はアマンダ・クイック、ジェイン・キャッスル、ジェイン・A・クレンツの3つの名義をジャンルによって使い分ける。バラエティに富む著作は150冊を超え、全米有力各紙のベストセラーリストをつねに賑わせている。米ロマンス作家協会特別功労賞をはじめ受賞歴多数。