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亡父の遺言により、それぞれ本当の生い立ちを知らされた3姉妹。中でも長女ホリーが背負う運命は過酷だった。実の父親は連続殺人犯かもしれず、ホリーの母をも殺した可能性があるのだ。真相を求めて旅に出たホリーは、しだいに甦る幼い頃の記憶に打ちのめされていく。そんな彼女を支えたのはバド――物心ついた頃からそばにいる兄のような存在で、ホリーは長い間、彼への想いを募らせていた。でも密かな恋心を彼に伝えることはもうできないだろう……この体に忌まわしい血が流れる限り、誰かを愛する資格など私にはないのだから。
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- 頁数
- 368頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2013年06月15日
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- 著者
- シャロン・サラ
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- 訳者
- 新井ひろみ
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- 定価
- 880円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送
予定日 - 2013年06月06日(予定)
- 発送
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- ISBN
- 978-4-596-91548-1
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- 書籍番号
- MRB-548
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モニター
3部作の完結編という作品ですが、これ一冊でも十分ストーリーが理解できますよ。悲劇のヒロインのロマンスという単純なものでなく、親子関係とは?
家族愛とは? を考えさせられました。バドの存在が更に大きく強く感じられる作品でした。 -
モニター
もし自分の父親が猟奇殺人者だったら……。主人公の行動に終始ハラハラさせられました。その中でもヒーローのバドがとてもステキな男性で救いでした。まるで映画を観ているような錯覚に陥るようなストーリーでした。ホリーの無鉄砲さ、バドの見守る愛。今後のふたりを想像するのが楽しみなお話でした。
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モニター
シャロン・サラの3部作のラストを飾る1冊です。ストーリー展開が早く読み応えがあります。ホリーの父にまつわる出来事を1つの軸に、ホリーとバドの長く秘めたお互いの想いが伝わり、心が通じあうことができた時には、温かい気持ちになりました。サスペンス的要素もたっぷり。一気に読み進めることができました。
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モニター
等身大の日常の中で、20年のブランクの後、連続殺人事件に巻き込まれる事になったホリー。父の死をきっかけに、自分は両親の実の子ではなかったと、一緒に育った姉妹も血の繋がりは無かったと知らされます。怖じ気づきつつ立ち向かうホリーの強さは暗いストーリーを明るく導いてくれました。シリーズ完結編である本書だけでも楽しめますが、他の作品の謎も気になるところです。早速読んでみます。
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粒餡
ヒーローとヒロインがもともと長年一緒に過ごしてきたという点で、2人の関係が恋愛に発展する部分がやや唐突で物足りなく感じましたが、分かり合った2人ならではの互いへのいたわりや思いやりが魅力の作品だと思います。
三部作の最終話ということで、シリーズの他のヒロインたちももちろん登場します。続編ではなく、3つの話が同時並行しているのでもう一度一気に3冊読みたいです。
オクラホマ生まれ。存在感のあるキャラクターと刺激的なプロットを得意とし、各紙ベストセラーリストの常連。実生活で様々な葛藤を経験した彼女の作品は、エンターテイメント性の高いサスペンスの中にも人間への深い愛情が込められている。作品で人を癒すことが最大の喜びと語る。ダイナ・マコール名義でも多くの作品を著し、ひと味違った作風でファンを増やしている。