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スワンリー伯爵家の次女ロザリンドは病身の父親の話に耳を疑った。伯爵家の領地と爵位の次期継承者──貿易会社社長のナイトンをしばらく滞在させ、その間に3姉妹のいずれかを結婚相手として選ばせるというのだ。まだ若く世間知らずな妹は、あろうことか自ら花嫁になると申し出るが、勘の鋭いロザリンドは父の口ぶりから言いしれぬ胸騒ぎを覚えた。父は何か隠しているわ。その夜遅く、不審な物音に気づいたロザリンドは、屋敷内で怪しい人影を見とがめ凍りついた。つややかな黒髪と美しい青い目。もしや彼が……ナイトンなの?
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- 頁数
- 528頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2012年12月15日
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- 著者
- サブリナ・ジェフリーズ
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- 訳者
- 山本翔子
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- 定価
- 985円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送
予定日 - 2012年12月06日(予定)
- 発送
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- ISBN
- 978-4-596-91527-6
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- 書籍番号
- MRB-527
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- ミニ
シリーズ - 伯爵令嬢の恋愛作法
- ミニ
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モニター
夜遅く滞在先の伯爵の机を漁ってたグリフに、派手派手しいオレンジ色のチャイナシルクの化粧着を着て時代物の剣をグリフの鼻先につきつけたロザリンド、二人の出逢いから面白かった! シェイクスピアの引用を含めたふたりのやり取りにもニヤニヤ。シェイクスピアは10代の頃読んだきりでよく覚えていないけど、また読んでみたい気がしてきました。愛を信じないグリフにやきもきしながら一気読みしました。次作も早く読みたい!
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モニター
どの登場人物も個性豊かで惹かれました。各章の最初に出てくる一文を読むたびに、ここからどんなストーリーが展開するのかとてもわくわくしました。ヒストリカルを読みなれていない人にもとてもお勧めです! 主人公二人の会話でどきどきして、ぐいぐい読めました。読み終えて作品名がぴったりなのがよくわかりました。とても幸せな気分になれた作品です。
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モニター
『お気に召すまま』さながらのコミカルなシチュエーションにミステリアスな要素を絡めて、伯爵令嬢ロザリンドと東洋貿易に野心を燃やすグリフの恋が描かれます。ここで鍵となるのが婚姻証明書の問題。たかが紙切れ、されど……。男女の結びつきが法の下で正当と認められる意味を考えさせられました。といっても堅苦しさは皆無なのでご安心あれ。聡明なロザリンドが官能の世界に足を踏み入れていく姿を、文学の香り豊かに表現した作者には脱帽です。
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モニター
性格の全く違う美しい3姉妹と、タイプの違う二人の素敵な男性。続編が読んでみたくなる話です。
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モニター
どの登場人物も個性的、特にヒロインは勘が鋭く行動力ありの魅力的な女性です。そしてとても野心家なヒーロー。このお話の展開がうらやましくもあり、早すぎるでしょと突っ込みたくもなりました。
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モニター
ヒーロー、ヒロインだけでなく登場人物みんながとても魅力的で面白かったです。ヒロインとヒーローの最初の出会いにとてもドキドキしました。ヒーローは魅力を感じたのに対して、不審者としてしかヒーローを見ていないヒロイン。対照的で良かったです。二人の会話はとても楽しくてクスッと何度も笑ってしまいました。ロマンスも濃厚でドキドキしました。お薦めの一冊です。
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モニター
まず何といっても、ヒロインのロザリンドの伯爵令嬢とは思えない、物語後半の行動力の凄さにビックリです。それに対して、ヒーローのグリフの態度の微妙な点は、生い立ちのせいとはいえ、ちょっと残念な部分がありましたが、ラストに向けての伏線だと思って読みました。シリーズなので、ヒロインの姉妹の物語が続いていくので楽しみです。
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モニター
他の作品とはひと味違う設定で、なんだか出だしから謎が多いストーリーでした。是非次の作品も読んでみたいです。
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モニター
一気読みです。気が強く、優しいヒロインがとっても魅力的でした。次作もぜひ読みたいです。
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ヒロインが身勝手に思えた。正しいことをする、とか言っておきながら、自分の父親がヒーローに対してやった犯罪には正しく向き合おうとしていない。何の罪も無い子供から地位を財産を盗み、いわれの無い非難を受ける身に貶めたのは卑劣な犯罪。即座に名誉を回復させようとするべきだろう。だから結末にも不満が残る。
幼い頃から詩や短編小説を書くことが好きで、大学では作家ジェームズ・ジョイスに関する論文で博士号を取得した。その後、文学の准教授を経て作家に転身。セクシーな作風やエンターテイメント性たっぷりのストーリー展開に加え、文学者ならではの入念な時代考証と緻密に構成された文章が高く評価され、数々の賞を受賞している。現在、夫と息子とともにノースカロライナに暮らす。