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アムンは体内に取り込まれた無数の魔物の声に正気を失いかけていた。他人の“秘密”をのぞく力を持つ彼は数週間前、仲間を助けるために地獄に赴き、邪悪な思考を取り込みすぎたのだ。その重荷を仲間に背負わせぬよう、彼は固く口を閉ざして一人苦痛に耐え続けている。ところがそこへ、謎めいた金髪の女が現れたとたん、悪しき声が静まり返った。アムンは安らぎを与えてくれた彼女に強い結びつきを感じるが、彼女の頭から飛び込んできた秘密に恐怖をおぼえる。そんなことがありうるだろうか? 彼女がかつて仲間を殺した敵だとは。
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- 頁数
- 512頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2012年09月15日
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- 定価
- 1,026円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送
予定日 - 2012年09月06日(予定)
- 発送
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- ISBN
- 978-4-596-91515-3
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- 書籍番号
- MRB-515
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モニター
魔物が汲み取った秘密を漏らさぬよう口を閉ざしている秘密の番人アムンと、暗黒の戦士をつけねらうハンターとして生きてきたヘイディが今回の主人公。お互いに相手を自分と同じ立場だと誤解して惹かれ合いますが、二人の違いはお互いの立場だけでなく、ヒロインがハンターとなるきっかけとなった哀しい過去もありました。過去の過ちを赦しあい、敵同士という立場を乗り越えることができるのか、読み応えのある1作でした。
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モニター
秘密の番人アムンとハンターのヘイディ。許されない相手と知りつつも、強く惹かれあう二人。謎だらけのヘイディの真実、相手を思う故の葛藤、そして心から結ばれた二人に起こる悲劇、クライマックスに向けての怒涛の展開にくらくらしながらも一気に読んでしまいました。炎と氷に彩られた二人の物語、おすすめです。
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モニター
困難を抱えたヒロインばかりを好きになってしまう戦士たち。今回もとびきり困難なヒロインです。好きになってはいけない相手なのに惹かれ合う二人。今までの戦士たち皆がそうではあるものの、冷静沈着なアムンがこんなに熱いとは。ヒロイン自身も大変な運命を背負っていて、それをどうアムンと一緒に克服していくのか。最後までドキドキです。作中では次に恋に落ちる戦士のエピソードが入っているので次の作品も楽しみになります。
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モニター
オリンポスの咎人シリーズを全作読んでいます。全作通じて、さまざまな障害を乗り越えて固い絆を交わす、ハッピーエンドストーリーで読みやすいと思います。今回の7番目のヒーロー、戦士アムンは、秘密の番人です。前作で地獄に連れて行かれ、正気を失っており、更に、天使に殺されそうになっています。そんな中、救いの手を差し伸べたのがヒロインでした。けれど彼女はハンター。まるでロミオとジュリエットみたいな展開ですが、このロミオはあっさり死んだりしません。戦士たちとの友情も、神にも逆らうなど、いままで大事にしていたものすべてを敵に回しても、ヒロインを取り戻そうとします。凄いです。アムン素敵です。手に汗握るようなスリルの連続の中、最後はハッピーエンドで良かった。一気に読んでしまいました。個人的には、天使ザカレルの今後がとっても気になります。次回も登場しないかな?
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モニター
<オリンポスの咎人>シリーズは知っていたのですが、小説を読むのはこれが初めてでした。とにかくキャラクターたちが個性的で楽しい! ギリシア神話をモチーフにしているけれど、世界観が現代的なので携帯なんかもあります。そのため戦士たちのメールのやりとりや、いたずら電話を掛けるシーンには思わずニヤリ。そして今回の主人公のアムン、そしてヒロインがお互いに相手を守ろうとする姿にはジーンときました。本当に素敵!
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モニター
前作から気になっていたアムン。仲間のためには自分を犠牲にする寡黙な男です。まさか、そんな彼の運命の相手が彼女とは!! 最初は彼女への警戒心でいっぱいでした。なぜアムンの相手は彼女なのか? 二人に明るい未来はあるのか? しかし読み進めていくと彼女への不信感は薄まり、むしろアムンにピッタリの相手だと納得! 毎回作者のにくい演出にやられる〈オリンポスの咎人〉。ブダペストの彼らの城は、今日も愛すべき住人達で大賑わいです!
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モニター
秘密の番人・アムンと、ハンター・ヘイディ……敵同士の二人が今回の主人公です。ある意味「ロミオとジュリエット」のようでした。お互い相手が憎むべき存在だとわかっているのに、心も身体も求めずにはいられない。そんな葛藤にさいなまれながら、だんだん理解し合い、愛を育んでいく。もどかしいけれど、説得力のある展開でした。それにしても、登場人物が多すぎる! 主人公以外の話も結構ある。それが魅力であり、難点でもあります。
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モニター
仲間を助けるために地獄へ赴いて、たくさんの魔物を取り込んでしまったアムン。その彼を癒せるのはただ一人、ストライダーが捕らえてきた女性のみ。でもその女性は、仲間たちにとって許されざる人物でしかなかった。矛盾する想いに翻弄されてまでも、アムンが選んだ運命。きっと納得のいく1冊になると思います。
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モニター
いつもは、裏表紙の“あらすじ”を参考に購入して読み進めますが、この作品に関しては、イイ意味で(!?)想定を覆されつつ、初秋の夜長を費やしての読了。愛憎は紙一重、いずれにもそれぞれの深い理由があるけれど、“信じる”強い思いが、味わい深いエンディングへ。
NYタイムズベストセラー作家。ロマンス小説好きが高じて、自ら書きはじめる。独自の世界観やユーモア、セクシーな作風が絶大な支持を得て、パラノーマル・ロマンスを始め、コンテンポラリー・ロマンスやヤング・アダルトの分野で活躍。著者を代表する〈オリンポスの咎人〉シリーズは9作目まで刊行され、そのたびに全米のベストセラーリストを賑わせている。