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社交界の名花といわれる伯爵夫人レイチェルは、魅力的な笑みの陰に人知れぬ悩みを抱えていた。誰もが羨む理想の夫マイケルと結婚してから7年がたつが、そこに愛はなく、ベッドをともにしたことがないのだ。マイケルは常に礼儀正しく思いやりがあり、ロンドンで何不自由ない生活を送らせてくれる一方、絶えず距離を置き、ひとり領地で過ごすことを好む。彼が何を考えているのかわからないながらも、レイチェルは夫に愛される日を夢見ていた。そんな折り目正しいふたりの生活は、ある日レイチェルが追いはぎに襲われて一変し……。
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- 頁数
- 480頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2012年08月15日
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- 著者
- キャンディス・キャンプ
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- 訳者
- 佐野晶
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- 定価
- 985円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送
予定日 - 2012年08月02日(予定)
- 発送
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- ISBN
- 978-4-596-91511-5
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- 書籍番号
- MRB-511
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モニター
キャンディス・キャンプの作品は何冊か読んでおり、過去の作品の中で、今でも読み直している作品があります。そして、この作品も、読み直したいと思う作品の一つになりました。なんといってもヒーローがかっこいいです! そして、キャンプのヒストリカルのヒロインはとても個性的で楽しい!! ヒーローとヒロインの心理描写が素敵で、サスペンスもあって、ドキドキしてしまい、最後まで一気に読んでしまいました。しばらく本の世界から抜け出せませんでした。また、当時の上流社会から下流社会まで詳しく書かれていて、とても興味深かったです。
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モニター
7年間他人も同然の夫婦が愛し合うようになれる? 夫が『紅はこべ』のように二重生活を送っていたら? ロマンス好きにはたまらないシチュエーションですが、意外と現実味をもって上手に描けている小説って少ない気がします。でもさすが、キャンディス・キャンプ。すんなりとヒーロー、ヒロインに感情移入できて、ハラハラドキドキ。前2作のヒロインが自立した男前?の女性だったのに比べて、今回は「お嬢様」ですが、ヒーローを愛する過程でしっかりした女性になっていくところもよかったです。
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モニター
2作目でも活躍していたレイチェル夫婦の物語。結婚当初からお互いの気持ちがすれ違ったまま7年もの年月が過ぎて、夫婦生活をどう修正していくのか、ドキドキしながら読みました。結局荒療治が必要だったのだと思います。ずっとレイチェルを愛してきたマイケルも、やっと自分の気持ちが伝わってよかったなぁと……。アインコート家の天敵レオーナも健在で毒を振りまいていましたが、それもまたご愛敬です。
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モニター
読み終えて、伯爵の「仮面」にはいろいろな意味があったように感じます。お互いが相手を思いやるというよりも、相手に嫌われたくなくて吐いてしまう嘘の数々は痛々しいくらい。後半に向けて、よそよそしかったこの夫婦が互いを理解しあっていく過程が、この物語の醍醐味なのかと。ただ、この<ザ・アインコート>三部作を通して、あの人が意外に重要な役割を持っていたことが意外で面白かったです。著者はあの人を割と気に入っているのかも? 謎解き、夫婦の関係、周りの人々などなど色々な楽しみ方ができるお話でした。
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モニター
結婚するまでを描くロマンス小説ではなく、結婚して7年も経ってから始まるロマンスと言うのはちょっとめずらしくて、新鮮でした。結婚の際の経緯を読めば長い間仮面夫婦だったのも納得ですが、せめて3年目くらいで何とかならなかったのかと思ったり。でも、一度すれ違うと関係を修復させるキッカケを掴むのって難しいのかもしれませんね。事件を通して、2人の仲が思わぬ形で急接近して行く展開が面白かったです!
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モニター
マイケルがいじらしくなって…珍しくヒロインのレイチェルよりも旦那様のマイケルの方に気持ちが引っ張られ、ぐいぐい引き込まれていきました。読んでいくとどんどん新しい展開が開けていく楽しいお話でした。とにかく羨ましい程にメロメロに愛されているヒロインです。ヒストリカルの世界プラス謎解きの要素もあり、二重三重に楽しく読み応え満載です。…幸せ気分満タンになりました。
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モニター
ヒロインとヒーロー、結婚はしたけれど 夫婦というより他人同士のまま7年が過ぎました。ある出来事をきかっけに運命が動き始めます。前半はお互いに過去に囚われて素直になれず、ヤキモキしてしまいました。子供だったヒロインが大人の女性として物事を考えることで、一歩一歩成長していく様は、がんばれと応援したくなります。ミステリー仕立ての後半は、とても面白かったです。ラストはもちろんハッピーエンドです。1冊で2冊分読んだようなストーリーでした。
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モニター
前作でも登場していたマイケルとレイチェルが主人公。この二人の話をとても楽しみにしてました。今回のヒーローのマイケルは前のヒーロー達とは少し違って、物腰が柔らかく穏やかで知的な人です。レイチェルもミランダやジェシカとは違って大人しくて女性らしいヒロイン。二人は便宜結婚で7年間別々の生活をしているけれど、その裏に隠された事実が今回明かされます。とても切ないです。マイケルの秘密や殺人事件を絡めながら二人が本当の夫婦になるまでが描かれています。期待を裏切らない面白さでした。
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モニター
ヒストリカルは普段手を出さないジャンルです。時代背景を表すためかもしれませんが、ヒーローの余りに強い正義感が苦手でした。今回、この作品を読んで、最初は過ちのあったヒロインと結婚に踏み切った紳士的なヒーローの気持ちがやはり理解できない部分もあったのですが、読み進めるうちに、過ちも認めた上でのヒーローのヒロインへの深い愛情が羨ましくなりました。
新聞記者の一家に育ち、10歳のころから小説を書き始める。クリスティン・ジェイムズのペンネームも持ち、現代小説と歴史小説の両方を手がける人気作家として活躍中。欲望と陰謀の渦巻く19世紀のイギリスを舞台にした、ちゃめっけあふれる楽しい作品で知られているが、実はアメリカ出身で、生粋のテキサス人である。