mirabooks
運命はかくも残酷なのかと、アマリーは涙に潤む目で天を仰いだ。最愛の祖母を亡くしたのは先日のこと。天涯孤独になった彼女は祖母が遺した屋敷に住むため帰郷したのだが、そこに現れたのが4人の男たちだった。彼らは追われる身らしく、たちまち屋敷を占拠すると、怯えるアマリーを軟禁したのだ。そんな彼らの中に異彩を放つ男がいた。その男ニックは風貌も他の荒くれ者と違って洗練され、絶対に君を守ると真摯な表情でアマリーに誓った。ばかげている……頭ではそうわかっていても、今のアマリーには彼の言葉だけが支えだった。
-
- 頁数
- 384頁 / 文庫判
-
- 発行日
- 2012年06月15日
-
- 著者
- シャロン・サラ
-
- 訳者
- 新井ひろみ
-
- 定価
- 880円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- 発送
予定日 - 2012年06月07日(予定)
- 発送
-
- ISBN
- 978-4-596-91503-0
-
- 書籍番号
- MRB-503
-
モニター
ヒロインのアマリーが、心がタフで強い女性であるところに新鮮さを感じ、尊敬せずにはいられません。犯罪者が家に入り込み、恐ろしい思いをしながらも、食事を提供したり、言うべき事は臆することなく伝える姿は勇ましいの一言。ヒーローのニックもアマリーを守ることに奮闘しますが、私から見るとニックはアマリーに比べてまだまだ。犯罪者の一人に執拗に狙われるハラハラ感は最後まで続き、息をのむようなスピード感でした。
-
モニター
早い展開で、おまけに普通ならここで終わりなのに!……というところでさらに一波乱ありで、ちょっと、得をした気分です。アマリーの人間性のすばらしさに憧れ、私にもニックのような人が現れないかしら? と思いつつ、ドキドキ、ハラハラで、あっという間に読み終わってしまいました。
-
モニター
さすが癒しの作家シャロン・サラ。すばらしい作品でした。久しぶりに正統派の感動作を読みました。度重なる困難を乗り越え強くなるアマリーと、彼女を守り抜くニックが素敵でした。1部、2部ともまだ未読なので是非読みたいと思います。
-
モニター
シャロン・サラの<スカイ3部作>の最後の作品です。前2作品同様、ボルドレーズの町を襲った竜巻に端を発した事件を軸に物語は展開していきます。シャロン・サラのヒロインは、どの物語でも見た目は繊細ですが、簡単には打ち負かされない気丈さを内に秘めています。今回のヒロインもこれまでと同様に“正義が悪に打ち負かされることはあってはならない”を信条に果敢に悪人に立ち向かっていきます。悪人への最後のセリフに痺れました。何度も読み返したい作品です。
-
モニター
複雑な状況にいる二人が、運命的に出会う! そして急速に惹かれ合う、とてもロマンティックなストーリーです。ストーリーはハラハラ、ドキドキの連続。結ばれそうで、なかなか結ばれない二人にもどかしくなりながらも、ハッピーエンドになるように応援しました。ヒロイン、アマリーは、心に重荷を背負いながらも、勇気をもって前に踏み出します。その姿にとても共感できました。魅力的なニックと出会い、葛藤し、前に進んでいく姿がとても素敵です。読み終わったときには温かい気持ちになりました。
-
モニター
主人公のアマリーの過酷な体験を通じてルイジアナ州ボルドレーズの自然が感じられ、また、魅力的な登場人物にうっとりしながら一気に読んでしまいました。家族の愛、つながり、大切にしたいことが描かれた物語だと思います。人は過酷な条件でいかに人間らしく行動できるか、そんなことを考えてしまいました。
-
モニター
アマリーとニックの愛の行方や脱走囚との攻防と、最初から最後までハラハラドキドキしながら読みました。ラストのニックの家族とのシーンには心が暖かくなりました。シリーズ第1作からもう一度読み返したくなりました。
オクラホマ生まれ。存在感のあるキャラクターと刺激的なプロットを得意とし、各紙ベストセラーリストの常連。実生活で様々な葛藤を経験した彼女の作品は、エンターテイメント性の高いサスペンスの中にも人間への深い愛情が込められている。作品で人を癒すことが最大の喜びと語る。ダイナ・マコール名義でも多くの作品を著し、ひと味違った作風でファンを増やしている。