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公爵家の三男ルールは、アメリカの大手企業のロンドン支社長として実績を上げる傍ら社交界では華やかな浮き名を流していた。ある日、彼の元を“妻”と名乗る女性が訪ねてくる。ルールはそのとき突然思い出した──自分が3年前に結婚していたことを。当時、余命僅かな恩人から、16歳になる娘ヴァイオレットとの結婚を条件に、将来の会社経営を託されたのだ。慌ただしく式を挙げ、一人でボストンを発って以来、妻に会うのは初めてだ。その美しく成熟した姿に見惚れるルールを尻目に、ヴァイオレットは告げた。「離婚してほしいの」
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- 頁数
- 488頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2012年06月15日
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- 著者
- キャット・マーティン
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- 訳者
- 清水由貴子
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- 定価
- 964円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送
予定日 - 2012年06月07日(予定)
- 発送
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- ISBN
- 978-4-596-91502-3
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- 書籍番号
- MRB-502
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モニター
ルールは女性への愛というものを知らない放蕩者。一方、ヴァイオレットは、愛情豊かな家庭で育ちましたが、結婚した夫はイギリスに帰り、父親も亡くなって一人寂しく暮らしていました。しかし、アメリカ女性らしく自立心旺盛な彼女は、新たな人生に踏み出すためにイギリスに渡り、離婚を要求します。愛を知らないルールと愛情豊かな家庭を望むヴァイオレット。すれ違う二人ですが、いろいろな事故や事件にまきこまれながら自分自身の真の思いに気付いていくのをやきもきしながら一気に読んでしまいました。特にルールが嫉妬する場面やヴァイオレットをいたわるところで「それが愛というものよ」と叫ばずにはいられませんでした(笑)。
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モニター
プレイボーイのヒーローと可愛らしいヒロインのお話でした。ヒーローはヒロインに惹かれていますが、愛を信じていないのです……。すれ違いがじれったくも感じますが、いくつかの事件があり、あっという間に読んでしまいました。ヒーローがヒロインへの愛を自覚してからもちょっとした出来事がありますが、ヒーローの一生懸命な気持ちが伝わってきて、ほのぼのと幸せな気持ちになれました。
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モニター
前作は読んでいませんが問題なく、とてもハラハラしながら読みました。初めは傲慢で身勝手な態度のルールに腹を立てながら読んでいましたが、たくさんの事件があり、それを乗り越えて絆が深まり、気持ちが通じ合ったときには、心から良かったと思いました。この作品で気になったのは、ヴァイオレットの親友キャロラインの恋の行方と、ヴァイオレットに求婚しているジェフリー。この二人の結末もぜひ楽しんでほしいです。
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モニター
お互い不本意な結婚をしてしまってから会う事もなく3年が過ぎ、久しぶりの再会となった夫婦。始まりからひと波乱ありそうな設定ですが、ひと波乱どころか! 段々とお互いの存在が特別になっていく過程も読み応えがありますが、二人を襲う事件や事故! そのハラハラドキドキにすっかりやられちゃいます。3部作の最終話ですが、本作しか読んでいない私でも違和感なく読めました。
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モニター
あのルールが結婚していたなんて、のっけから驚かされて、あっと言う間に話に惹き込まれました。離婚に固執するヒロインの頑固さにちょっと引きましたが(理由は理解できるが)、離婚できないと認めた頃から、自分をしっかり持ってまっすぐヒーローと向き合うのは、あっぱれで気持ちいい。今回もサイド・ロマンスが素敵だし、ルールが狙われる事件も、今回も漕ぎ手集団の大活躍も含め楽しめて、長男・次男のその後もわかっておまけみたいで嬉しい。
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モニター
3部作最終話のこの作品、前2作を知らないまま読み始めました。ヴァイオレットは亡き父の決めた相手ルールと16歳で結婚するも、彼は約束を守らず、彼女を迎えに来ないまま3年が過ぎ……。最初は、甘やかされた三男坊のヒーローに魅力を感じず、ページが進みませんでした。ところが逆境で頼れる一面を垣間見ると、ヒロイン同様、どんどん彼の魅力に惹き込まれていき、あっという間に読み終えました。ただのロマンスではなく、サスペンス要素もあり、楽しめました。前2作も読みたくなる作品です。
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モニター
ヒロインが付き添いも連れず出かけたり、会社経営する等、ヒストリカルらしからぬ前半の展開に困惑しました。望まぬ結婚とはいえ3年も妻をほったらかしなのに、美しく成長していたから手のひらを返すようにムラムラしてる自分勝手なヒーローも好きになれません。ところが300ページあたりから俄然面白くなり、そこからラストまで怒濤の展開で一気読み。読み終わるとヒーローもヒロインも大好きになっていました。通常のパターン化したヒストリカルとは一癖も二癖も違う展開で、とても新鮮でした。前2作も読んでみたくなりました。
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モニター
ボストンの武器工場の娘とイギリス貴族のお話です。ヒロインのヴァイオレットは16歳のとき、病を患う父を安心させるために政略結婚をしますが、相手のルールは結婚式翌日にイギリスに帰り、3年もの間ヴァイオレットを迎えにきません。祖国で独身貴族生活を堪能していたのです。ヴァイオレットはそんな夫にがっかりし、離婚するためロンドンのルールを訪ね、そこから思いがけない方向に話は進みます。ヒストリカルの話なのに、まるで現代の話の様な錯覚に陥り、アメリカ人の女性って、昔からこんなふうだったんだ! と驚きました。また、主人公には、キャリアウーマン的なところがあるので、余計にそう思ったのかもしれません。官能シーンが大変多く、セクシーな話が好きな方にお勧めです。
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モニター
3部作の最終話ですが、前の2作を読んでいなくても大丈夫です。式を挙げただけで、別々に暮らしてきた夫婦。花嫁は、父亡き後、そのビジネスを継いで切り盛りする実力をつけ、婚姻解消を突きつける勇気のある女性に成長しています。別れたい妻と引き留めにかかる夫。劇場での出来事や、ビジネスの行く末も絡み、もともとお互いに魅力を感じている二人のこと。綱引きの展開はドラマチックでスリリング。妻の恋人やいとこの恋も絡んで、読み応えがありました。
情熱的でドラマティックなロマンス小説を得意とする全米ベストセラー作家。カリフォルニア大学サンタ・バーバラ校で人類学と史学を修めたのち不動産ブローカーとなり、作家ラリー・J・マーティンと出会って結婚。1985年に執筆業を始め、セクシーな作風が瞬く間に人気を博す。作品は17カ国で訳されており、総発行部数は1,000万部を超える。