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遥か昔より、ブダペストの町には天使とも悪魔ともささやかれる美しい男たちがいた――それはギリシャの神々に呪いをかけられ、心に魔物を閉じ込められた不死身の戦士たち。その中のひとり“嘘”の魔物を宿すギデオンは、仲間が捕らえた女スカーレットに妙な懐かしさをおぼえていた。すると彼女はかつてギデオンの妻だったと告げ、彼は衝撃を受ける。結婚していたことどころか、彼女のことさえまったく記憶にないのだ。ギデオンはそれ以上の説明を拒むスカーレットから真実を引き出そうと決意する。彼女を誘惑し、快楽の虜にして。
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- 頁数
- 576頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2012年05月15日
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- 著者
- ジーナ・ショウォルター
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- 訳者
- 仁嶋いずる
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- 定価
- 1,026円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送
予定日 - 2012年05月08日(予定)
- 発送
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- ISBN
- 978-4-596-91500-9
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- 書籍番号
- MRB-500
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モニター
真実を口にできない「嘘の番人」が主人公なので、とても混乱します。愛を語る言葉には、笑ってしまいます。少しずつ謎が解き明かされ、ストーリーがいくつも同時進行しますが、展開が速いので飽きさせません。読み応えのある長編を読みたい方にお勧めの一冊です。
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モニター
面白かったです。嘘しか言葉にできないヒーローなので、たまに口にする真実の言葉に胸を打たれます。ヒーローとヒロインが、お互いの絆を取り戻していく過程で、二人の過去が明らかになるのですが、その過去を思うと、二人には、本当に幸せになってほしいと願ってしまいます。ヒーローが話す言葉のほとんどが逆の意味なので、頭の中で変換するのにちょっと時間がかかってしまいましたが!
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モニター
これまでずっとギデオンにあまり魅力を感じられなかったので、読む前はまったく期待していなかったのですが、彼が主人公のこの巻はものすごく良かったです。また、嘘の番人ということで、ロマンスシーンも無理があるのではと思っていましたが、この設定を上手に使ってシーンや台詞が組み立てられていて、うまいなぁと思いました。物語世界もゆっくりですが少しずつ進んでいっていますし、続刊の発売日が待ち遠しく感じるシリーズです。
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モニター
「嘘の番人」ギデオンのストーリーなので、ヒーローのギデオンは本当の気持ちとは反対の言葉をしゃべるから、頭の中の切り替えが大変でした。そのために少しお話の中に入り込みづらかったです。読むスピードも遅くなってしまいました。でも、読み応えがあって、今までのヒーローやヒロインたちのその後も分かって楽しかったです。特に私はパリスのストーリーを早く読みたいので順番に読んでいくことは大切だと思います。これからも続々出てくるヒーローたちに期待したいと思います。
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モニター
新刊を楽しみにしていた作品です。「嘘の番人」ギデオンは、突然現れた自分の妻だと名乗る女性、スカーレットの存在を思い出すことができません。にもかかわらず、彼女への関わり方が真摯で男らしく、ギデオンの好感度は急上昇です! 本作はいくつもの意味で「嘘」が重要なキーワードとなっています。真実を言葉にすると痛みで弱ってしまうギデオンの「嘘」と、それでも伝えたい「真実」に胸が熱くなること間違いなしです。
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モニター
無くした記憶を辿るお話。ギデオンは「嘘の番人」だが、嘘の悪魔は迫力が無いと思っているらしい。ですが、ギデオンはかっこいいです!! 男らしくスカーレットを思う一途な気持ちが伝わってきます。話が進むにつれ皮肉な事に嘘しか言えないギデオンだけが唯一信じられる存在になってます。スカーレットは鉄の女かと思いきや、女性的な愛情シーンが何度もあり、心を打たれました。最後のクロノスとのポップコーンのシーンは笑えます3巻くらいまではすごい威圧的だったのに、クロノスも丸くなったなぁ~。
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モニター
嘘しか口にできない戦士が、どうやって愛を確かめ合うのか全く予想できませんでしたが、「真実を伝えるのは言葉だけではない」ということが読んでいるうちに感じられました。「ギデオン語」の解読が愉快です! 前作を読んでいませんでしたが、独自の世界観が充分楽しめましたし、既刊作も読みたくてたまらなくなりました。
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モニター
〈オリンポスの咎人〉シリーズです。全作読んでいますが、毎回続きが出るのが楽しみなシリーズです。テンポがいいので、ぐいぐい物語に惹き込まれてしまいます。“嘘”の魔物に支配されているギデオンなので、台詞が面白すぎるのです。その魅力をぜひ読んで実感して下さい。この巻だけでも楽しめますが、「ギデオン」を読んだら他の仲間たちの話も読みたくなってしまう、そんな気持ちにさせられてしまう物語の世界に入ってみませんか?
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モニター
オリンポスの咎人シリーズ第6弾は、イメージカラーが青のギデオンです。 “嘘”の魔物を宿す彼と、彼の妻と名乗る“悪夢”の魔物を宿す女性スカーレットとの、甘く切なく危険なエロティック・パラノーマル・ストーリー。ギデオンに妻スカーレットの記憶がない理由や、なぜ彼が青にこだわるのかが、最後にしっかり結びつく内容になっています。読み応えのある本の厚みに加え、スケールの大きなストーリーに、読み進めるほど夢中になるので、既刊にも興味を抱きました。登場人物の多さや魔物の種類・人間関係が複雑なので、初心者さんはまず、人物相関図と用語解説を一読してから、本編を読み進める事をお勧めします。
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モニター
妻を名乗るスカーレットとそれを覚えていない「嘘の番人」ギデオンのストーリー。ヒーローは呪いのため嘘しかいえないので、読んでいてとてももどかしく感じました。ヒロインは信じていた事が根底から覆されたり、過酷な運命に翻弄されますが、「嘘の番人」ギデオンだけが誠実に接してくれ、心を開いていきます。こちらのシリーズは全体的に重い話が多いですが、とても面白いです。戦士と神々との関係、ハンター達との抗争など次から次へと怒濤の展開に圧倒され、ますます目が離せない状況になってきました。早く次回作を読みたいです。
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モニター
ギデオン、「嘘の番人」。はっきりいってこれまでのシリーズ中では、せりふがなんとなく決まらなくて(真実が話せない)、どこか間の抜けたようなしまらない印象もあった。けれど、今回ヒーローとしてスカーレットと対峙する時、かえってもどかしく、真実を追い求める気持ちに切なさが募った。もしかして、仲間の誰よりも熱い思いを内に持ちながら、口にできない苦しみを抱いているのかもしれな。途中で、ヒーローが可愛くなったほど。出会いは2千年前(?)、不死の二人だけに許される、本当に永い純愛と言えるかも。
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モニター
暗黒の戦士とハンターという宿敵の二人のロマンス。お互いを憎みあう哀しい理由があり、惹かれあう気持ちを打ち消しながら熱く見つめあう二人にドキドキ。不器用なヒーローでしたが、言葉数は少なくても、行動で表現された滅私の愛情は感動的でした。
NYタイムズベストセラー作家。ロマンス小説好きが高じて、自ら書きはじめる。独自の世界観やユーモア、セクシーな作風が絶大な支持を得て、パラノーマル・ロマンスを始め、コンテンポラリー・ロマンスやヤング・アダルトの分野で活躍。著者を代表する〈オリンポスの咎人〉シリーズは9作目まで刊行され、そのたびに全米のベストセラーリストを賑わせている。