mirabooks
この窮地を救えるのは彼しかいない──兄の盟友でシアトル一の富豪、オリバー・レイン。飛行機事故に遭い、消息を絶ったままの兄が経営する会社が倒産寸前と知り、アニーはある秘策を思いついた。出資者を納得させ、会社経営を安定させるために、オリバーと結婚するのだ。ただしあくまで便宜的に。謎に包まれた経歴とその冷酷そうな風貌から悪い噂の絶えないオリバーだが、なぜだかあっさり彼女の突飛な申し入れを受け入れた。そのときアニーはまだ、全く気づいていなかった。オリバーの目の奥に欲望の炎が揺らめいていることに。
-
- 頁数
- 512頁 / 文庫判
-
- 発行日
- 2012年04月15日
-
- 著者
- ジェイン・A・クレンツ
-
- 訳者
- 長田乃莉子
-
- 定価
- 964円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- ISBN
- 978-4-596-91496-5
-
- 書籍番号
- MRB-496
-
モニター
アニーは突然消息を絶った兄が経営する会社を救うため、出資者のオリバーに偽装結婚を提案。彼はやり手だが、他人を寄せ付けない一匹狼の危険な香りがする男。だがアニーに対して協力的な姿勢を見せる。関わってくる人それぞれの思惑が漂う中、信じられるのは誰か? 彼に惹かれ始めるアニーはどうなっていくのか? そして会社は守れるのか? 兄の安否は? どんどん先が気になるストーリー展開で、序盤から最後までたっぷりと楽しめます。
-
モニター
オリバーのような危険な香りのする男性には女性なら誰しも惹かれるのではないでしょうか。ヒロインのアニーもとても情熱的で、思いやりがあり、彼との絆を深めようとするシーンはドキドキしました。登場人物たちがそれぞれ魅力的で、作品の世界にどっぷり浸れました。ヒロインの兄の飛行機事故の謎や、オリバーとアニーの恋の行方まで最後の最後まで展開が読めない、「もう、どうなるの!?」と思いながら、夢中になって一気に読んでしまいました。
-
モニター
主人公アニーの自分の意思をストレートに伝える性格と、それとは対照的なオリバーがそれぞれお互いのやり方で強く想い合うがゆえになかなか上手くいかないところがやきもきしましたが、最後には愛がプライドに勝ったオリバーの愛情表現に思わず涙です!
-
モニター
とても読みやすく、五分の一を過ぎた辺りから最後まで一気に読みたくなりました。雑貨店店主のアニーの言葉や行動は、こんな風になれたらいいなあ、と思うほど。原題は「ワイルデスト・ハーツ」。ワイルドなハートの持ち主たちの魅力が一杯です。アニーとオリバーの関係がどうなるのかドキドキしながらも、謎解きも気になる。雑貨店(ワイルデスト・ドリームズ!)の品物や置物の動物も登場人物と重なって、興味深い。一冊で何度もおいしい本でした。
-
モニター
物語の初めから引き込まれました。アニーの計画にすんなり乗ろうとするオリバー。おかしいな? と思いつつ話の展開に目が離せませんでした。一気に読めてしまう作品でした。オススメです!
-
モニター
割れ鍋に綴じ蓋カップルが定番のクレンツ作品ですが、例に漏れずの安定感。オリバーのかわいく思える言動の数々に思わずにやけてしまうほど。ぜひぜひ読んでみてほしい作品です。クレンツにはまりますよ。
-
ヒロイン、アニーから結婚を申し込んだのに、まわりの誰もが、オリバーが事業を手に入れるため彼女を利用して結婚したと思っていることに、彼女がいらだちを募らせていることが可笑しかったです。家族がオリバーの専制的な決断に反発して、彼はいつも自分の望むとおりにしてきたと責め立てるシーンで、アニーも彼とけんか中なのに、愛する人が不当に批難されるのに耐えられず、「オリバーは本当に欲しいものは何一つ手に入れてなんかいない」という彼女の言葉には、彼の家族同様ハッとさせられました。きっとみんな唖然としつつも、アニーの言葉の真実に愕然としたに違いありません。ラストでの彼の愛の表現、シダに囲まれた店舗を想像すると笑ってしまいます。これを笑顔で受け入れられるアニーは、ホントに彼を愛しているんだなと思いました。
カリフォルニア州で歴史学と図書館学を修了し、司書として働いたあと1979年より作品を発表。7つの作家名をもち、現在はアマンダ・クイック、ジェイン・キャッスル、ジェイン・A・クレンツの3つの名義をジャンルによって使い分ける。バラエティに富む著作は150冊を超え、全米有力各紙のベストセラーリストをつねに賑わせている。米ロマンス作家協会特別功労賞をはじめ受賞歴多数。