アイルランド系アメリカ人。幼いころから作家になることを夢見て育ち、第2子を出産後に執筆活動を開始。処女作を書きあげてから3年間は出版社に断られ続けるが、作家の登竜門ゴールデン・ハート賞を受賞し、ついに1983年に作家デビューを果たす。最初の挫折は貴重な経験だったと語り、処女作の原稿は今も大切に取ってあるという。

みなさまお待たせしました!『ためらいと涙とキスと』の関連作をお届けします。前作でほろ苦い経験をしたエリーズが今作の主役。活発な姉とは正反対で内気なエリーズは、自立してひとりで生きるより、愛し愛されて家庭を築きたいタイプ。そんな母性的でやさしい彼女が唯一苦手意識を持っているのが、会社の上司のサム。氷のような冷たい表情で、いつもぶっきらぼうなうえに、エリーズが以前ボスに憧れていたことをからかってくるような人です。ところが、姉の結婚式の翌朝、目覚めるとそのサムと裸でベッドに!?エリーズはなぜかどぎまぎさせられる彼とかかわるまいとしますが……。追いつめられた小鹿のようなエリーズと、狼のようなサムの恋は思いがけずロマンチックに、甘く切なく進みます。冬にぴったりの、ため息のこぼれるようなすてきな愛をご堪能あれ。