mirabooks
ミシシッピ州の貧しい家に生まれ、蔑みの目を向けられて育ったやせっぽちのベッキー・リンは兄の友人たちにレイプされ、絶望のどん底で故郷の町を出た。行くあてのない彼女は、雑誌の中でいつも輝いていた憧れの地ハリウッドへ向かった。そしてひとりのカメラマンとの出会いが、否応なく16歳の少女を愛憎劇の渦中へ巻きこんでいく……。運命にもてあそばれながらも夢と真実の愛を追いつづける少女を描いたドラマティック・ラブストーリー、待望の復刊。
-
- 頁数
- 368頁 / 文庫判
-
- 発行日
- 2011年12月15日
-
- 著者
- エリカ・スピンドラー
-
- 訳者
- 小林令子
-
- 定価
- 785円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- 発送
予定日 - 2011年12月02日(予定)
- 発送
-
- ISBN
- 978-4-596-91483-5
-
- 書籍番号
- MRB-483 (初版ST-15)
-
モニター
どん底から這い上がって幸せを見つけるヒロインの人生の物語でした。読んでいてつらくなるシーンもあったけれど、境遇や経験から遠い世界にいるように感じてしまうヒロインにいつの間にか気持ちが入り込んでしまいました。もちろんヒーローも魅力的なんですが、影のある脇役たちも印象的で。いろいろな面から読める作品だと思います。波乱万丈でしたがラストはとても清々しくて、この後のヒロインの人生も見てみたいなぁと思ってしまいました。
-
モニター
「早く続きが読みたい!」と時間を見つけては読んでいました。読み進むにつれてどんどん引き込まれ、人間味豊かな登場人物に、まるで本当にその情景が浮かび上がるような気がしました。主人公は恵まれない環境にもめげず、絶対に弱さを見せようとしません。少女とは思えないほどの強い意志を感じ、憧れの世界に向かって一歩でも近づきたいと努力する姿は、見ている人々の胸を打ち、感動させることでしょう。
-
モニター
数年前、設定が日本になってたもののTVドラマを見てたので、「はたして原作はどうか?」と期待と不安半々で読み始めました。しかし、冒頭の数行で物語の世界に一気に引き込まれてしまいました。特にヒロインのベッキー・リンが過酷な運命に負けず自分の人生を勝ち取ろうと頑張る姿には涙してしまうほどです。読みごたえがあり十分に楽しませてくれる作品でした。
-
モニター
私は、上下巻ある場合、下巻だけ買うのですが、「レッド」は上巻を読んでこそ、ヒロインのベッキー・リンとヒーローのジャックの過酷な生い立ちから抜け出したいという強い思いが伝わってきました。ジャックのヒロインに対する許せない裏切りも、這い上がるためには必要な通過点だったと思え、エンディングのヒロインの凛とした姿に感動します。ジャックの異母兄カルロは敵役ですが、物語には欠かせない、哀れを誘う存在でした。
-
モニター
つらい思いをした田舎を飛び出し、今までの自分を捨てて一から出直そうとするベッキー・リン。シンデレラストーリーと思い読み進めたのですが、ヒロインは異母兄弟のジャックとカルロ、ファッション業界の人間関係にさらに翻弄されていきます。しかし、その中でも自分自身をしっかり見つめ、地に足をつけ、少しずつ成長していくベッキー・リン。それらの登場人物たちが実在するかのごとく表現されていて、読者は物語に引き込まれます。
-
モニター
この本は単なるシンデレラ・ストリーではありません。成功するまでヒロインには、多くの困難が待ち受けています。その試練というのは想像以上のものでしたが、それだからこそラストのヒロインの強さには感動しました。上下巻ですが、話の続きが気になりあっという間に読んでしまいました。途中ではヒロインの境遇に少し涙が出ましたが、とても読んでよかったと思える本でした。
-
モニター
題名通り内容も「RED」。炎のように燃えさかる生き様、恋。邦題がつくと原題とのギャップで内容が分かりにくくなる場合があるが、今回は原題と邦題が同じなのでとても良かった。過酷な運命に立ち向かうベッキー・リンとカメラマンのジョンとの出会い。ジョン自身の葛藤もこの作品の見どころ。「RED」はベッキー・リンの容姿からついたのだけでなく、ベッキ-・リンの生き方そのものが「RED」だったのだと思う。さすが、エリカ・スピンドラーの作品だ。内容に触れずに感想を述べるのはとても難しいが、是非この作品を読まれる事をお勧めする。
-
モニター
16歳のベッキー・リンが貧しく辛い故郷から抜け出てハリウッドでジャックや多くの人に出会い才能を開花させトップモデルへ登りつめるシンデレラストーリー。上下巻でしたが、長編だからこそのストーリーの醍醐味があり、一気に読んでしまいました。少女の成長、ジャックやカルロの愛憎劇…読み進める程に惹き込まれるので、とても読み応えがあります。もう一度読み返したくなるオススメ作品でした!
ルイジアナ州ニューオーリンズ在住。美術の修士号を取り、ビジュアル・アーツの世界で活躍したのち1988年作家デビュー。アーティストの感性を生かしたみずみずしい描写とドラマティックなストーリーで人気作家の地位を確立した。95年発表の本作『レッド』はベストセラーとなり、日本ではコミック化、テレビドラマ化もされた。最近ではサスペンス色の強い作品を積極的に著している。