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金を持ち逃げされ、住む家も失った身重のチャイナは、一夜の宿を探して冬の夜の街を彷徨っていた。遠くに伝道所の十字架が見えたとき、人とぶつかった。この界隈に似合わない金髪の美女。その瞬間、人影が現れ、カメラのストロボが光った。すると女は銃を出してカメラの男に3発撃ち込み、次に銃口をチャイナに向けた。肩に走る激痛を感じる間もなく、すべてが闇へ落ちていった……。どれほど時間が経っただろう。耳元で優しく名を呼ぶ男性の声に、チャイナの意識がかすかに戻る。誰なの? 私を気にかける人は、もういないはずなのに。
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- 頁数
- 448頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2011年10月15日
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- 著者
- シャロン・サラ
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- 訳者
- 新井ひろみ
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- 定価
- 880円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送
予定日 - 2011年10月06日(予定)
- 発送
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- ISBN
- 978-4-596-91475-0
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- 書籍番号
- MRB-475 (初版2003年11月)
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モニター
『約束する』。大事なことだと、思わせてくれました。こどもの時の虐待、付き合った男にだまされて、人を信じられなかったチャイナ。ゆっくりと彼女の心をとかしていくベン。とってもせつなくて、心が温かくなる作品でした。
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モニター
連続殺人事件という恐ろしいストーリーなのに優しい気持ちで読み終えました。特に病院でのチャイナとベンのシーンには感動(涙)。チャイナを含む女性の強さにパワーをもらいました。人間の機微も良く描かれていて素晴らしい!!読み終わった後、心が温かくなっている作品です。おすすめです。
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モニター
とっても面白かったです。誰が犯人なの?っていうところと主人公たち、二人の心の行方もとっても気になり、あっという間に読めました。
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モニター
癒しの作家シャロン・サラの中でも心温まる一作です。養父から虐待を受け、恋人にお金を持ち逃げされた身重のヒロインは、さらに追い討ちをかけるような事件に巻き込まれます。深い悲しみの中から生きる力を引き出そうとするヒーロー。彼の「約束」を信じ、次第に生きる力を取り戻してゆくヒロイン。進んでゆく事件の捜査とともに、二人がゆっくりと着実に深めてゆく愛。涙とともに清々しさの残るお薦めの一作です。
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モニター
シャロン・サラの本を読んだ後は、心に広がる何とも言えない温かさ、(希望? すがすがしさ?)をいつも感じます。なかなか上手く言葉に言いあらわせられませんが…。ヒロインがヒーローとの約束を頼りに自分の運命に前向きに一歩一歩進んで行く姿に、運命に真正面から立ち向かう事の大切さを教えられました。幼児期の虐待の影響の深刻さも…もし子ども達が虐待を受けずに育ったら、どんな大人に成長しただろうか? そんなことを感じながら読み終えました。
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モニター
ヒロインは継父の心ない言葉により、自分は醜いのだと思い込んで成長します。優しかった母と死別し、恋人にも裏切られたヒロインに更なる不幸が襲います。けれどもその事件をきっかけに運命の男性とめぐり合うのです。彼との絆は『約束』という言葉です。他人を信じることに臆病になっているヒロインに彼はいくつもの約束をして、その約束を守り続けるのです。体に負った傷とともに心の傷も徐々に癒え、次第に自信を取り戻していく姿が、醜い芋虫が美しい蝶に変身していくさまになぞらえて物語は進んでいきます。シャロン・サラの描く主人公は常に芯に強さを秘めた素敵な女性です。
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モニター
ヒロイン、チャイナを襲う様々な不幸に涙しつつも、彼女を支え、愛するベンとの恋を応援したくなりました。ベンの母マティーと元刑事デイヴのロマンスに心ときめきながらも、清々しいラストに安堵のため息を吐きました。シャロン・サラの作品は何作か読みましたが、この作品はわたしの中で名作です。
オクラホマ生まれ。存在感のあるキャラクターと刺激的なプロットを得意とし、各紙ベストセラーリストの常連。実生活で様々な葛藤を経験した彼女の作品は、エンターテイメント性の高いサスペンスの中にも人間への深い愛情が込められている。作品で人を癒すことが最大の喜びと語る。ダイナ・マコール名義でも多くの作品を著し、ひと味違った作風でファンを増やしている。