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「君は誰だ?」病室で目覚めたキャリーは見知らぬ男にそう尋ねられた。彼はキャリーのいとこが秘書を務める会社の社長で、秘書が怪我を負って担ぎこまれたと聞き飛んできたらしい。凄惨な記憶が甦り、キャリーは嗚咽を漏らした。いとこと愛する両親は、つい数時間前に竜巻に命を奪われてしまった。しかもその直前に目撃したある事件のせいで、いとこを装って逃げてこなければならなかったのだ。こんな話、きっと誰も信じてくれないわ……。だが彼の真摯な目を見てキャリーは思い直した。この人なら力になってくれるかもしれないと。
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- 頁数
- 400頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2011年09月15日
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- 著者
- シャロン・サラ
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- 訳者
- 新井ひろみ
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- 定価
- 880円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送
予定日 - 2011年09月07日(予定)
- 発送
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- ISBN
- 978-4-596-91469-9
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- 書籍番号
- MRB-469
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モニター
辛くてとても立ち直れないような困難や悲劇に見舞われても真っ直ぐに前を向いてひとつひとつ対処していくキャリーの芯の強さや勇気がとても素敵に描かれていました。そして彼女を支える人たちのやさしさも素晴らしく、未来を楽しみにしつつ一気に読み進むことができました。生きるために人は何が必要であるか、人とのふれあいの大切さなどを改めて考えさせられる心温まるストーリーです。
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モニター
物語はヒロインが衝撃の犯罪現場を目撃するシーンで始まります。逃れる先でハリケーンで家族全員の死を目にし、一人残され悲しみ耐える姿にぐっとなりました。まだ解決できない最初の事件で命の危険に晒され辛すぎる状況の中、信頼できる素敵な男性に出会います。支えられ恋の予感にどきどきしました。ときに家族の死の悲しみが押しよせますが支えてくれる心強い男性と事件を解決する展開は、感動して胸に迫りました。絶対お勧めします。
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モニター
主人公キャリーの勇気ある行動に感動しました。ストーリーが進むに連れて変化していく、マイクとキャリーの思いが丁寧に書かれていてグッときました。また、災害に負けず生きなくてはいけないという強い気持ちに共感しました。お勧めの一冊です。
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モニター
MIRA文庫には、濃厚なロマンスはちょっと…という気分のとき、気分転換に最適なお話が多いようで、この『エターナル・スカイ』はその代表格。
非常事態の中で出会ったふたり。迫り来る危険、惹かれる想い、戸惑い。守りたい、信じたい、頼ってほしい、頼りたい…ふたりの想いがひとつになって、わずか数日のうちに、愛が生まれ、はぐくまれていく。たっぷり感情移入してどきどきのスリルを味わって、甘いロマンスにひたって、なおかつお話は第二部、三部へ続くとのこと。早く続きが読みたい!
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モニター
シャロン・サラらしい愛と再生の物語でした。事件に巻き込まれただけでなく、天災で家族を失ったヒロインの悲しみや苦しみは読んでいてとてもつらかったけれど、優しく支えるヒーローや周りの人々の温かさがとても心地よくて、とくにヒーローのお隣さんには気づけばこちらも笑顔にさせられていました。竜巻の余波はまだ消えず町の問題もたくさん残っているので早くシリーズの続きを読んで安心したいです。
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モニター
姿形がそっくりで、顔が包帯や絆創膏で隠されているのに、なぜキャリーが目覚める前からスーザンではないって気づけたのか。幼馴染みで隣人で付き合いもあったにもかかわらず、なぜランスの問題に気づかずに婚約してしまったのか。きっと恋のなせる業なのでしょう。初めから男女両方の心理が書かれているのが、分かりやすい。ダニエル・ジュニアがこまっしゃくれていて、超かわいいです(^^)。
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モニター
キャリーはある事情で正体を隠さないといけないが、すぐにマイクにばれてしまいます。普通だったらそんな怪しい人の話なんて信じないと思うけど、単純にハッピーエンドで終わる話じゃなくて、ハラハラドキドキする場面もあって楽しめます。読んでみてください。
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モニター
作者の前書きに、大切な人々を失った悲しみの中残された人へ捧げる作品とあります。ヒロインも竜巻に遭い大切な人をみんな失ってしまい、さらにある事件の目撃者という立場からヒーローに支えられながら犯人逮捕に全力を注ぎます。今年は東日本大震災もあり、遺された人にも試練の後には幸せな未来が待っているというテーマのこの作品はとても心に響きます。
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モニター
冒頭からヒロインを襲う悲劇の数々に、息つく間もなく引き込まれ、一気に読んでしまいました。芯の強く愛にあふれたヒロインと、ヒロインの喪失感を理解し支えていくヒーロー、心を癒す脇役たち…。魅力的な登場人物を通し、心の弱さ・優しさ・愛など、大事なものを考え直そうという気持ちになる一冊でした。続巻を楽しみに待ちたいと思います。
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モニター
読み始めからショッキングな出来事がたて続けに起こり、ぐっと物語に引きこまれました。身も心もズタズタになりながら必死で逃げるキャリー。そんな彼女を優しいまなざしで助け続けるマイク。読み進めるごとに2人が少しずつ笑顔になっていく、そんな心理描写がステキでした。キャリーの寝顔をマイクがみつめるシーンが何か所かありますが、目覚めたキャリーを「眠り姫」と呼ぶシーンが大好きです。おすすめです。
オクラホマ生まれ。存在感のあるキャラクターと刺激的なプロットを得意とし、各紙ベストセラーリストの常連。実生活で様々な葛藤を経験した彼女の作品は、エンターテイメント性の高いサスペンスの中にも人間への深い愛情が込められている。作品で人を癒すことが最大の喜びと語る。ダイナ・マコール名義でも多くの作品を著し、ひと味違った作風でファンを増やしている。