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ブランスフォード公爵家の長男ロイヤルは父親危篤の報を受け、長らく離れていた生家へ戻った。かつて栄華を誇った公爵家も今や多額の借金で傾き、屋敷はすっかり荒れ果てていた。いまわの際、ロイヤルは父親と固い約束を交わす。家の再建のため、さる令嬢と政略結婚する、と。数日後、顔も知らぬ婚約者を迎えに出たロイヤルは道中、転覆した馬車を見つけ、女性を救出した。優しい顔立ち、ふっくらした唇、澄んだ緑の瞳──ロイヤルはまだ気づいていなかった。彼女に心だけでなく、公爵家の未来までも奪われようとしていることに。
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- 頁数
- 512頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2011年09月15日
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- 著者
- キャット・マーティン
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- 訳者
- 小長光弘美
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- 定価
- 964円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送
予定日 - 2011年09月07日(予定)
- 発送
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- ISBN
- 978-4-596-91468-2
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- 書籍番号
- MRB-468
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モニター
面白くて、今朝届いたのに一気に読んでしまいました。米国の女性作家が描くヒロインって、気が強くて猜疑心の塊のような女性が多い気がするんですが、このヒロインは違います。芯はしっかりしているけど、しなやかで、素直で、芸達者で、とても魅力的。ヒーローも公爵様なのに、プライドが高すぎることもなく、責任感とヒロインへの思いのはざまで悶々とします。ロマンスの王道です。ヒーローの二人の弟たちの続編もあるようで、しばらく楽しめそうです。友人たちも魅力的なので、さらに世界が広がるかもしれませんね。
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モニター
一途にヒーローを愛するヒロインと、ヒロインを愛しているにもかかわらずヒロインのまたいとこであり婚約者でもある女性とどっちを選ぶのかはっきりしないヒーロー。やきもきさせる恋愛模様と、ヒーローが取られたお金をヒロインとその叔父が詐欺で取り返す計画がうまくいくのかと最後までどきどきしながら読みました。恋愛が主でサスペンスとうまく絡み合っていたのでとても面白く、早く家事を片付けて読んでいたかった作品でした。
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モニター
三部作の一作目で長男の公爵がヒーロー、ヒロインはヒーローの婚約者のまたいとこになります。お互いに強く惹かれあいながらも、それぞれに義務や道義心でがんじがらめになっていて、読んでいてもどかしく、ヒーローが婚約する羽目になる事情に絡んだ詐欺に対する報復もあり、イライラ、ハラハラ、ドキドキの詰まったお話です。隠し事をしない真っすぐなヒロインに好感が持て、脇の登場人物たちも魅力的です。エピローグでは次回の内容を予感させ、期待が高まります。
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モニター
一気に引き込まれました! !ヒーローであるロイヤルの男らしくてかっこいいこと! こんな方が公爵だなんて凄過ぎます!! 誰もが羨むような結婚をしようとしているのですが、当人達の心の内は、読み進めるうちにどうしようもないほど結婚相手とは違う人を好きになっていくのを止められない気持ちが伝わってきて、どんどん物語に引き込まれていきました。ヒロインであるリリーも、身分が違うロイヤルをいつしか愛していることに気付きながらも、さまざまな出来事が重なり、複雑になってゆく様を止める事が出来ず、読みながらハラハラドキドキが止まりませんでした!! この作品は三部作の第一話なので、続く二作品の登場が待ち遠しいです!!
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モニター
一目で惹かれあったリリーとロイヤルなのに父親の最期の言葉を守るためにあきらめようとする二人がもどかしいです。大おばさんや友達が魅力的だし、トミーとマグズがリリーと出会った場面はリリーの人柄を感じられます。登場人物の恋愛模様だけでなく犯罪小説的な面白さもあり色々楽しめるお話です。
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モニター
王道! とにかく良かったです! 主人公たちの恋愛だけじゃないところも良かったし、騙し騙されドキドキ感もあって、色々な部分で楽しめる作品だと思いました。ヒストリカルですが、この作品はすごく読みやすく、世界観やストーリーにどんどん引き込まれて、あと少し…、もう少しできりがつくから…と、つい夜更かししてしまい、気がつくと朝日とともに読み終わるという感じでした。それくらいホントに面白かった! 3部作なので、絶対次回作も読みたくなりますよ。
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モニター
父親が詐欺に遭って貧乏貴族となったヒーローと、富豪令嬢の政略結婚。よくある話と思って読み始めたのですが、ロイヤルは結婚するはずのジョスリンのいとこのリリーに恋してしまう。そして、リリーもロイヤルに恋してしまう。さあ、どうしよう! 読み進んでいくうちに、登場人物の葛藤が描かれていて、それぞれの思っていることがわかるのがいいです。普通、脇役はあくまでも脇役ですが、ジョスリンはわがままだけど憎めない。詐欺の犯人を追い詰めるにあたって貴族や元泥棒が一致団結して計画を立てて実行する様子もとても楽しかった。もちろん、最後それぞれが収まるべきところに収まってハッピーエンド。ロイヤルにはあと二人の弟がいます。続編が楽しみです。
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モニター
ヒストリカルでは結構あるパターンだな、お金がない貧乏貴族と、お金持ちで裕福な平民との愛のない結婚がテーマね…。と最初は思いましたが、ちょっと毛色が違いました。ロイヤルがこれだけ恋愛下手だと、二男・三男の話はどうなるんだろう?と最後には思ってしまい、是非次回作も読みたいと思いました。
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モニター
ロイヤルのリリーへの思いは滑稽なほど一途なのに父親との約束に縛られ、なかなか先に進めず、リリーは身分違いに縛られジョスリンへの罪悪感に想いを押さえようとするのでじれったさMAX!!です。前半は二人のせつない気持ちがじっくり書かれ、後半はサスペンスの緊迫した中に二人の熱い想いが交錯します。特に後半の父親の復讐劇はとても面白く興味深かったです。結局、5時間ぶっ通しで読んでしまいました。初めて読む作家さんでしたが他にもシリーズものがあると知り、そちらも読んでみたくなりました。
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みささん
資産家のまたいとこの婚約者と恋に落ちたヒロイン。遺言とお金のために婚約した公爵。ふたりのままならぬ恋にときめいて、お金をめぐるだましだまされの駆け引きにわくわくして、最後まで一気に読み進みました。絶世の美女で我がままなまたいとこの情事から始まった愛も同時進行で描かれ、最初は本当にいやな娘って思って読んでいたのに、最後はヒロインよりも気に入ってしまったくらいでした。
情熱的でドラマティックなロマンス小説を得意とする全米ベストセラー作家。カリフォルニア大学サンタ・バーバラ校で人類学と史学を修めたのち不動産ブローカーとなり、作家ラリー・J・マーティンと出会って結婚。1985年に執筆業を始め、セクシーな作風が瞬く間に人気を博す。作品は17カ国で訳されており、総発行部数は1,000万部を超える。