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ある日、女侯爵マデリンを悲劇が襲った。賭博好きの父親が賭に娘を出して負けたため、どこぞの富豪のもとに嫁がねばならないのだ。しかも懲りない父は、近々開かれる大賭博に参加して、さらなる破滅の道を辿ろうとしている。窮地に陥ったマデリンは計画を立てた。容姿が瓜二つのいとこに、女侯爵に扮して富豪のもとで時間を稼いでもらう――その間に自分は父を止めるのだ。さっそくマデリンは身分を偽り、とある令嬢の付き人になりすまして賭博会場となる館に潜入した。まさかそこで、かつて愛した元婚約者にでくわすとは思わずに。
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- 頁数
- 464頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2011年06月15日
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- 著者
- クリスティーナ・ドット
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- 訳者
- 琴葉かいら
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- 定価
- 933円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送
予定日 - 2011年06月02日(予定)
- 発送
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- ISBN
- 978-4-596-91458-3
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- 書籍番号
- MRB-458
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モニター
2人の婚約破棄の経緯から再会後の駆け引きもまた実に激しく情熱的!! 傲慢なほど自信たっぷりにヒロインを翻弄するヒーローですが、何だか可愛らしく思えるくらいのベタ惚れっぷりで健気なほど。ヒロインのコンパニオンとしての奮闘という微笑ましいユーモアも添えつつ、疑惑渦巻く賭博パーティの中、再会した2人が互いに熱く気持ちをぶつけ合いながら、その生い立ちゆえに彼女が抱える心の葛藤を乗り越えていくところが良かったです。この裏で同時進行中のヒロインいとこが主役の次回作もとても気になります。
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モニター
大好きなリージェンシーのお話。賭けに娘を差し出して負けた実父。その事実を回避しようとレディとコンパニオンが入れ替わり、レディが元婚約者と出会ってしまう展開がどきどきわくわくの連続で楽しかったです。この時代の貴族の身に着けていたもの、レティキュールはどんなものか、衣装はどうか、などと空想にふけるのにはもってこいの作品です。次回作、入れ替わったコンパニオンはどうなるのかが楽しみでなりません。
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モニター
<家庭教師シリーズ>でコミカルな作風の作家さんという認識でしたが、今回は要所要所にその味を残しながらも、シビアな設定から始まります。ともに折れようとしない二人が、相手を信頼するようになっていく過程に感動を覚えました。今後の二人が、次作でどんな姿を見せてくれるかも楽しみです。控えめなエレノアがどんな窮地に落ち入っているのか、早く来月作が読みたい!!
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モニター
女公爵マデリンがコンパニオンに扮して、奮闘する姿がかわいらしい。隠したくても隠しきれない気品はハラハラしちゃって笑えてくるほどです。後半は恋と命の危険でドキドキの連続です。最初から最後まで一気に読みました。愛した人を信じつづけること・・・。大切なメッセージが込められているお話だと思います。
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モニター
初めてのリージェンシーで、最初はストーリーも二人の進展もじれったく感じましたが、気付いたらはまっていました! ヒロインのマデリンは、この時代にしては現代的な価値観の持ち主で、感情移入しやすかったです。婚約が破棄になったあとも揺らがないガブリエルの愛情と行動が素敵でした。他の登場人物も魅力的で、二部作の2話が絶対に読みたくなる一冊です!
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モニター
次期女公爵として育ったヒロインがコンパニオンと入れ替わり慣れない仕事に奮闘する姿が可笑しかった。ロマンスとしては4年前に婚約破棄した相手と再会し、反発しつつ、お互いの気持ちを隠せず惹かれあう様子が丁寧に描かれています。事件は収束しましたが入れ替わった従姉妹がどうなったのか気になって仕方ありません。次作が楽しみです。
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モニター
「賭け」を1つの軸としてお話は進んでいきます。マデリンとガブリエル、ガブリエルとランベローの駆け引きの会話が生き生きと描かれていました。ヒストリカルならではの貴族社会を背景にしながら、行動的なマデリンと元婚約者のガブリエルとの再会、反発しながらも心惹かれあう二人の愛の行方を楽しく読み進めることができました。
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モニター
今までヒストリカルはあまり好きではなく、読んだことがありませんでした。しかしこの作品はそんな私でも一気に読めてしまう作品でした。生まれながらにして女公爵となるべく育ったマデリンが、性格も立場も全く違う(似ているのは顔だけ)いとこのエレノアと入れ替わり日々を過ごすことになります。なぜなら父の賭けごとの「商品」となってしまい、それを撤回するために…。そんな中、マデリンの素性を知る元婚約者である伯爵と再会し、窮地に陥るも持ち前の気性で切り抜けます。そしてその伯爵とのロマンス。過去に別れた原因にこだわり、すんなりとは恋人にはなれません。こうなると、この話と同時進行であろうエレノアのエピソードも読んでみたくなりました。
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モニター
ストーリーがしっかりしていて最初から最後まで面白かったです。女公爵ながらコンパニオンとして働くヒロインの失敗やヒーローとの激しい口論、登場人物の心情などがとても丁寧に書かれていて、厚さも気にならないほど楽しめた作品でした。早くヒロインと入れ替わったいとこの話が読みたいです。
著作豊富なベテラン作家で、アメリカロマンス作家協会RITA賞、ゴールデン・ハート賞など、数々の受賞歴を誇る。NYタイムズのベストセラーリストでも常連。計算しつくされた構成と斬新なストーリー展開で読者を魅了する、ヒストリカル・ロマンス界屈指の実力派。