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私生児と蔑まれて育ったせいで傷つくことに慣れているララにも、絶望の底へ突き落とされた過去があった。4年前のある夜、初恋の人カーソンに純潔を捧げようとしたとたん、彼はララの出自を持ちだして冷酷に拒絶したのだ。一糸まとわぬ無防備な自分と、鎧のように軽蔑をまとった彼……。思いだすだけで全身が恥辱に焼かれ、心が凍りつく。いま、仕事でカーソンと再会したララは早くもくずおれそうになっていた。相変わらず魅力的な彼が、瞳にあからさまな欲望をたたえて見つめてきたのだ――あの夜をやり直そうとでもいうように。
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- 頁数
- 288頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2011年03月15日
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- 著者
- エリザベス・ローウェル
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- 訳者
- 仁嶋いずる
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- 定価
- 796円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送
予定日 - 2011年03月03日(予定)
- 発送
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- ISBN
- 978-4-596-91450-7
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- 書籍番号
- MRB-450 (初版HT-2)
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モニター
ヒーローに拒否されたり、誤解があったりしながらも、一途にヒーローを求めるヒロインが最高でした。そんなヒロインに応えるかのようにヒロインを愛するヒーロー。二人の愛の展開は最初はまどろっこしかったですが、やがて愛し合うようになると二人がお互いを求める姿が切なく、セクシーに展開していくので、物語がとても面白くすぐに読めてしまいました。大人のロマンスを堪能できました。
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モニター
初恋の一途で誠実な想いが、心に響きます。最後までどうなるのか、ハラハラして不安が消えませんでした。
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モニター
切ないシーン満載だったと思います! 裏切られた気持ちが強すぎて好きだという気持ちとの板ばさみになって苦しむ主人公のララと、ララを傷つけてしまった初恋の相手であるカーソンの感情の動きがとてもよかったです。後半はかなりスピード感のある感じであっという間に読んでしまいました。「まっすぐな純愛を読みたい!」という方にお勧めの本だと思います。
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モニター
久々にこの方の本を読みました。とりあえず感想としてはララとカーソンの心の葛藤や惹かれる様が細かく描写されていて心情がわかりやすかったです。心の動きを丁寧に書けるのがエリザベス・ローウェル氏のすばらしいところだと思います。ところで・・・・こういうヒーローにありがちな・・・ひどい事しているのに、反省を口にしても態度に出てないところ、または傲慢なところといったら! ああ、海外のヒーロー役のこういうところがいつも嫌だというか、なじめないというか・・・・笑 腹立たしい・・・! ギャフンッ(死語)と言わせたくてたまらなくなる! でも大体主人公はこういう男のいいなりで・・・私のフラストレーションはMAXになるのよねえ・・・~~まあ、そういう強引さが好きな人にはたまらないヒーロー像だとは思います☆なんだかんだいって、愛されているしね! 楽しく読ませていただきました♪
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モニター
お互いに惹かれあっていたのにカーソンは苦しみララはつらい思いをしたけどカーソンの愛の深さをちゃんと理解して幸せをつかんで良かったです。
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モニター
読んでいる間、「親の因果が子に報い・・・」という言葉が浮かんでしょうがなかったです。(笑) 前半のヒーローの自信満々オレ様ぶり&勘違いには、爆笑してしまいました。(ヒーロー暴走しすぎ!) 彼の抱えるトラウマ&秘密を考えると、わからなくもないですが・・・。(苦笑) とはいえ、全体を通じて両者が相手の立場や考えを思いやって(そして空回りもしつつ)行動するので嫌な気持ちにもならず、最後まで楽しめました☆
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モニター
4年前、初恋の人に傷つけられても、やはり好きというヒロイン・ララ。彼女の気持ちが一途なのに、魅かれました。やはり、赤い糸で結ばれている? 私生児のララが自分の家の歴史について調べていきます。祖父、母、父、父の正妻の絡み合った事情や気持ちがほぐれていきます。タイトルの「残酷な遺言」の謎が解けていきます。牧場の描写も生き生きと描かれ、楽しく読めました。
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モニター
物語の背景にスケールの大きさというか、場面もストーリーも全然違うのに、何故か「風邪と共に去りぬ」の映画の場面がオーバーラップしたのは私だけ? 少し、もどかしいところもありながら、ララとカーソンの誤解が解けてからの展開が良かったです。
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モニター
ララとカーソンの感情のうつろいが丁寧に書かれていて、感情移入して最後まで読みきりました。最後までハラハラしましたが、ハッピーエンドで満足です。
1975年にアン・マックスウェル名義でデビュー。82年よりエリザベス・ローウェルとしてロマンスを書きはじめる。NYタイムズなどベストセラーリストの常連で、受賞歴も豊富。創作範囲はロマンス、SF、ミステリー、歴史小説、ファンタジーなど多岐にわたるが、自分の信念をもっともストレートに表現しているのがロマンスだと話す。同じく作家である夫との共著もある。