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ギルクリスト家の女家長に仕える秘書のケイティはもうすぐ仕事を辞めようと考えていた。一族の企業が傾く今、経営再建を担える後継ぎを探すのが最後の務めだ。血統を引く者の中で才覚があるのは、雇主の孫息子ルークをおいて他にいない。深い事情で絶縁状態にある彼のもとへ直談判に行くが、冷徹にはねつけられてしまう。その薄情さに憤る一方で魔性の瞳に心乱され、彼女は複雑な思いで帰途についた。ところが後日、ルークのほうから力を貸してもいいと言ってきた――ただし、ケイティが彼専属の個人秘書になることを条件として。
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- 頁数
- 544頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2011年01月15日
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- 著者
- ジェイン・A・クレンツ
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- 訳者
- 琴葉かいら
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- 定価
- 1,005円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送
予定日 - 2011年01月06日(予定)
- 発送
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- ISBN
- 978-4-596-91444-6
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- 書籍番号
- MRB-444
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モニター
作品は、ヒロインが「魔女と魔術師」と表現するギルクリスト一族から、一族の“よそ者”のレッテルを貼られているヒーローとのロマンス。ヒロインの生い立ちを考えれば、とても運命的な出会いだったと思います。私の印象に残っているシーンは、なんといっても、プロポーズのシーンです。ヒロインからは、魔術師のようだと思われているヒーローが、プロポーズを承諾してもらうべく立てる計画は、それまでのヒーロー像がいい意味で裏切られました。ぜひ、ヒーローの奮闘ぶりを確認してみていただきたいと思います!
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モニター
ホームドラマみたいな展開で、あっと言う間に読み終わってしまいました。どんどん深みに引きずり込むケイティと、引きずり込まれて行くルークのやり取りに笑ってしまいます。こき使われて、自由になることを夢みているケイティの、気持ちがすごく伝わってきて、ラストがどうなるの?ドキドキしました。
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モニター
お互いまったくタイプではない二人ですが、初めて会った時から気になる存在。捨てられた人間なのに家族への責任を果たせと言われ、ケイティに近づくため会社にのりこむルークです。会社のためにルークへの思いにストップをかけるケイティを追いかけるルークはとてもかわいく応援したくなります。ロマンスとミステリーがほど良くマッチした面白い作品です。
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モニター
沈みかけた船となったギルクリスト一家の救済を、一家の守護天使ケイティに強要されて戻ってきたギルクリスト家の「よそ者」ルーク。お人好しで人を疑わないケイティに惹かれていくルークがケイティのためにイヤイヤながら家族の問題を次々と魔法のように解決して行く様子に独特の恋愛距離感があります。ストーリーと人物に引き込まれて一気に読める素敵な一冊でした。
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モニター
相性が合うのか合わないのかハラハラさせられる2人でした。どちらも素直になれないもどかしさが読者の私にも痛いほど伝わってきて、もっと気持ちを上手に伝えたらいいのにと、後押ししたいくらいでした。幸せになってほしいと願いながら、読み進めていった作品でした。
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モニター
優秀な秘書ケイティに課せられた最後にして最大のやっかいな仕事。自分とは、感じ方も考え方も全く違うルークを会社の跡継ぎとして迎えるために使者の役目を与えられる。互いに反発しつつ、何故だか惹かれあっていく二人をみていると、自然に後押ししたくなってきた。最後の最後までハラハラドキドキの展開に、本をおくことができずに一気に読みきってしまった。
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モニター
ヒロイン・ケイティはギルクリスト家・ジャスティンの個人秘書で、ギルクリスト家の中でけなげに生活(仕事を)しています。ヒーロー・ルークはギルクリスト家の一員でありながら、36年間「よそ者」として生きてきて、一族のピンチを救うため戻ってくるところから話が始まります。登場人物は皆個性的! ルークの飼い犬・ジークもとっても個性的! 最後まで楽しめます。
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モニター
ルークの個人秘書となったケイティは、できる男の魅力いっぱいながらもその薄情さに憤り心乱されます。ギルクリスト家の守護天使さながらの純情さと新しい仕事への情熱を持つケイティに次第に振り回されていくルーク。なかなかいい役どころで登場する飼い犬ジーク。2人の濃厚なラブシーンにドキドキしながら楽しく読み進めることができました。
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クレンツ作品としてはユーモアがあって明るく楽しい作品です。一族から“よそ者”とされるルークが、ケイティとの出会いで家庭を築きたいという願いに目覚める、作家が得意とする家族の絆がテーマです。二人の関係は面白くて、ルークが主導権をとっているように見えながら、(彼女の秘書、リズ曰く)ケイティの手の上で踊らされているのが随所に見られ、ニヤリと笑ってしまうところがいっぱいでした。何といっても一番楽しい存在は、餌皿をくわえて走り回るジーク君です。彼の大活躍を考えると、堂々と結婚式に参加するのは当然ですね。
言わずと知れた人気作家の初邦訳作品です! 主人公のふたりがまず魅力的。ついでに脇役(ヒーローの飼い犬に至るまで)もみんな個性的でワケありなところがあって、冒頭からぐいぐい引き込まれます。ジェイン・A・クレンツの圧巻の筆力がいかんなく発揮された本作をぜひご堪能ください。