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放蕩子爵ジュリアンは父の希望で身を固める前に“遊びおさめ”を企てる。愛人を連れて親友の別荘へ行き、快楽のクリスマスを過ごすのだ。特定の相手がいない今、狙うは難攻不落と噂の踊り子ブランチ。彼女ならさぞや楽しい時を過ごさせてくれるはずと期待に胸をはずませる。まさか彼女が、病の妹の薬代を稼ぐために聖職者の娘という身分を隠して舞台に立っているとも知らず……。M・バログの名作『金の星に願いを』のほか、期待の新鋭C・ミランの書き下ろし『不埒な贈り物』、M・ムーアの感動作『愛と喜びの讃歌』を豪華収録!
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- 頁数
- 456頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2010年11月15日
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- 定価
- 901円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-91436-1
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- 書籍番号
- MRB-436
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モニター
1冊で3度おいしい作品集です。クリスマスシーズンにふさわしくヒストリカルで、ロマンティックな内容でした。その中でも私のお気に入りは、マーガレット・ムーアの「愛と喜びの讃歌」です。ハーレクインでは珍しい?設定のヒロインとヒーローでしたが、決して期待を裏切らない内容なので、是非、一読して欲しいです。
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モニター
MIRA文庫は今回初めて読みました。3篇のどの作品も19世紀のイギリスのクリスマスの様子とロマンスがマッチしていて、この時期にはピッタリ! クリスマスはどんな境遇におかれた女性にも、すてきなひとときと忘れられない出来事をプレゼントしてくれるのだなと思わせる作品でした。また、この時代の女性たちのしなやかさや魅力的ともいえる強さが感じられ、現代の私たちにも通じるようなチカラをもらえました。
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モニター
「金の星に願いを」をコミック(黒田かすみ作)のデジタル版で読んで、とても素敵な作品なのでもう一度読みたいと思っていました。クリスマスとは特別な奇跡をもたらすのではなく、一年の無事と平穏な日常に感謝し、人との繋がりを喜ぶことなのかなという気持ちにさせてくれる作品です。何年か前の季刊本でしたが手放してしまったのをちょっと後悔していました。今回再販されるのを知り、手元に届くのが待ち遠しいです。
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モニター
季刊本掲載時に読んでいた作品、そして新人コートニー・ミランの初翻訳作品の3本共にしっとりした作品でした。最近のホットな作品と違って静かで、染み入るような作品揃いで大満足の1冊。特にメアリ・バログの作品は詩的で一番のお気に入りです。
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モニター
ヒストリカルを読むのは初めてでした。身近に、自分を投影出来る作品が好きなことと、ロマンス小説だからこそ作品の時代など背景が解り難いものは読みたくないと避けていましたが、今回の短編三つはクリスマスという現代でも一大イベントとなっているものがテーマだったからかもしれませんが、どれも読み易く、世界に引き込まれました。これからはヒストリカルも! 読めるジャンルが増えてほくほくです。寒い冬に暖かくなれる甘く官能な作品を楽しんでは如何でしょうか?
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モニター
クリスマスを題材にした3篇ですが、どれもクリスマスにふさわしく、読み終えた後に心に暖かいものが残る作品でした。読んでいて、映画のように目の前に映像が浮かんできました。特に、メアリ・バログの作品は元々読んでみたかった作品でしたが、期待していた以上に素晴らしかったです。何度でも読み返したい作品のひとつになりました。
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モニター
短編三作です。読みごたえのある作品をと思っている方には物足りないかもしれませんが、それぞれ良い作品でした。年末の忙しい時期に「じっくり読めないけど」という時に良いのではないかと思います。
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モニター
一冊で短編三編が楽しめます。短編といっても読みごたえのある作品です。私は、メアリ・バログの「金の星に願いを」が一番好きです。放蕩子爵ジュリアンの勘違い・誤解が招く複雑な恋模様…とても楽しく読めました。
イギリスのウェールズ生まれ。幼いころから姉と一緒に物語を創作するのが好きだった。ジェイン・オースティンやジョージェット・ヘイヤーを愛読し、英国摂政期のロマンティックな世界を描きたいと思うようになる。現在、夫と共にカナダに住む。