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飛び込み選手のトーリーは知人の勧めで大農場へやってきた。怪我のためそこで休養しながら生活費を稼ぐつもりだ。だが農場主のリーバーは会うなり、君のような小娘がこなせる仕事はないと言って紹介状を破り捨てた。紹介者の男性と彼女の間柄を怪しみ、遊び相手として飽きられ厄介払いされたからここへ来たと邪推しているのだ。さらには、好みではないので僕の相手としても失格だとけなされる始末。返す言葉もなく、彼女はただ涙をこらえて、もと来た道を戻り始めた。彼の美しい瞳に一瞬でも見とれてしまった自分を戒めながら。【旧タイトル:あなたにダイビング】
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- 頁数
- 256頁
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- 発行日
- 2010年10月15日
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- 著者
- エリザベス・ローウェル
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- 訳者
- 今谷朝子
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- 定価
- 755円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-91434-7
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- 書籍番号
- MRB-434 (初版D-273)
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モニター
不遇な生い立ちから16歳から自活し、飛び込みの世界でがんばって来たヒロインのトーリー。リハビリの為訪れた農場の主、リーバーに彼女は恋をします。彼女があまりにも純粋であるが故に彼女を避けてしまうリーバー。とにかく、ヒロインがいじらしくて可愛くて“トーリーを愛して守ってあげて”と思わず応援したくなります。彼女が真の自分の居場所を見つけた時は涙、涙でした。
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モニター
ヒーローのリーバーのヒロインに対する第一印象が最悪で、物語に入って行きにくいかなと思いましたが、表面上はヒロインを冷たく突き放しつつ他の牧童に嫉妬したりするヒーローの愛を狂おしいほど求めるヒロイン、トーリーが切なくて泣けました。
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モニター
初めて読んだ作家さんでした。「ピュアな~」と書かれてあるとおり、純真なヒロインと年上のヒーローとのロマンス。ヒロインの若さと将来ゆえに、想いとは別の態度をとるヒーローと、それに傷つくヒロインに切なくなりました。もちろんラストはちゃんとお互いの想いを伝えることができるのですが、ぎりぎりまでどうなるの?と悲しくなりました。ハッピーエンドでよかった~
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モニター
初々しく、経験がないけど、その先に進みたいトーリーの気持ちが伝わってきて、それが逆に艶かしい感じを受けました。読んでいて私がリーバーの視線を受けているような気持ちになってくるのでなかなか官能的でした。若い時の気持ちを思い出せる一冊だと思いました。
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モニター
お互いに苦労して生きてきたのに、まったく異なる人間になっているところが、面白かったです。ヒーローには、もっと素直になって!と言いたくなりました。本を読み終わったら、自然に囲まれた生活をしてみたくなりました。
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モニター
最悪の出会いなのに、心も身体も惹かれ会う二人、戸惑って、最初の一歩が踏み出せないのに、どう理解し合うのだろうかと気になり、一気に読みました。
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モニター
飛び込み選手のトーリーが、出会った農場主のリーバーは、若い彼女の瞳に惹かれながらも冷たく接するが、稼がなければ帰ることもできないトーリーが農場で働くことを認める。トーリーもリーバーの態度や言葉に怒りやつらさを感じながらも彼の瞳の美しさに惹かれている。次第にお互いの気持ちを抑えきれなくなっていく2人の駆け引きと丁寧に描写されているラブシーンをわくわくどきどきしながら読み進めることができます。おすすめです。
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モニター
男性との恋愛はまだ未経験の若いヒロインと大人の女性でなければ恋愛出来ないヒーロー。かけ引きなど出来ず、気持ちのままぶつかってくるヒロインに自分の本心に気付きたくないヒーローですが、欲望に負けついに関係をもってしまう。ヒロインは初めての恋にありがちな、「この人しかいない」状態。ヒーローは若い女性に溺れてしまう。なかなか想いが通じないヒロインを応援したくなります。
1975年にアン・マックスウェル名義でデビュー。82年よりエリザベス・ローウェルとしてロマンスを書きはじめる。NYタイムズなどベストセラーリストの常連で、受賞歴も豊富。創作範囲はロマンス、SF、ミステリー、歴史小説、ファンタジーなど多岐にわたるが、自分の信念をもっともストレートに表現しているのがロマンスだと話す。同じく作家である夫との共著もある。