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出会いから8年、ブランシュはレックスとろくに言葉も交わしたことがなかったが、ハンサムな彼をいつも目で追っていた。今、彼の領地への旅をきっかけに、その淡い恋は実った――そう思った矢先、彼女に試練が訪れる。愛の喜びを知るにつれ、なぜか愛とは関係ない幼少期のトラウマも甦ってくるようになったのだ。心が乱れ、しばしば気を失うこともあった。こんな姿を誰かに見られたら悪い噂が立ってしまう! 自分がレックスのそばにいては迷惑がかかると悟ったブランシュは、彼への思いを必死に押し殺し、馬車に飛び乗った……。
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- 頁数
- 288頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2010年08月15日
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- 著者
- ブレンダ・ジョイス
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- 訳者
- 立石ゆかり
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- 定価
- 776円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-91426-2
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- 書籍番号
- MRB-426
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- ミニ
シリーズ - ド・ウォーレン一族の系譜
- ミニ
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モニター
ヒーローを思ってヒロインがした決断、苦しみ。切なくて思わず涙です。二人の幸せを願わずにはいられません。一度は別れたもののヒロインの境遇を知るや、懸命に支えるヒーローが素敵です。それまでの苦悩の波が大きい分、ロマンチックなクライマックスの盛り上がりが最高。上下巻通して、ハラハラドキドキで一気読み必至のお話です。
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モニター
レックスのブランシュを想う気持ちが心を打つ。それを「ド・ウォーレン家の伝統」で説明してしまうにはあまりに素敵すぎる! 頼れる男はこうでなくっちゃ。これから何度も読み返してしまう一冊になると思います。
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モニター
ブランシュがレックスに別れを告げる心情は察することはできるけれど、文章上は自分のトラウマばかりが表立っていて、レックスを想う気持が伝わらない。ぐいぐい引っ張っていくストーリー展開で上下巻は気にならないくらいなのに、ブランシュに感情移入できないのは残念な限りです。
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モニター
ヒーローとヒロインの心の葛藤が描かれた大人のロマンスです。ヒロインの密かに抱いていた気持ちが表面化し、大胆な行動へ走る一方、彼を傷つけたくなくて去っていくなど複雑な女心が表現されています。シリーズものでしたが、第4弾だけ読んでも、内容も把握でき充分楽しめました。
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モニター
<ド・ウォーレン一族の系譜>のシリーズ第4弾! 一話から登場していた伯爵家二男のレックスと一時期伯爵家長男と婚約していたブランシュの物語です。一話目から謎めいていて少し影があり、一族の中にありながらどこか寂しげなレックスの苦悩のわけが明らかにされます。
心優しく完璧な淑女というイメージであったブランシュが、つらい過去の記憶がよみがえり、フラッシュバックに悩まされているのが明らかになり、お互いに心に傷を負った二人が、惹かれあい、求めあいながらもすれ違い、それでもまた二人の心が求めあい寄りそうさまが丁寧に描かれています。
一話から三話にあったドラマチックでワクワクドキドキさせられるような展開はない代わりに、出会いから8年たった二人がみせるしっとりとした大人の恋愛物語でした。4作品の中では一番好きで、読後は清々しい気持ちになりました。他の登場人物たちも幸せに暮らしている様子がかいま見れて嬉しくなりました。 -
モニター
この作家さんは初めて読みましたが背景、人物描写がとても綺麗でまるで映画のスクリーンをみているようでした。壁にぶつかる二人、ヒロインのせつなさが心に染みます。ヒーローの包容力や思いやりによって幸せを手に入れることができた、そんな素敵な物語でした。やはり魅力的なヒーローは読んでいて楽しいですね。このシリーズをもっともっと読みたくなったので前回のモノも勿論購読したいと思います。
デビュー作で全米ロマンス作家協会からベスト・ウエスタン・ロマンス賞を授与されたのを皮切りに、その後も数々の栄誉ある賞に輝く。実力に人気も伴い、NYタイムズやUSAトゥデイのベストセラーリストの常連となっている。これまでに40作以上の作品を描き、現在は執筆活動と趣味の乗馬が生きがいだと語る。