mirabooks
諜報機関に勤めるジェイミーはザックが敵に捕らえられたと聞き、いてもたってもいられなくなった。7年前、優秀な諜報員ザックは新人研修で憧れの教官だった。だが彼はなぜかジェイミーに特別厳しく当たり、彼女は見返したい一心で過酷な研修をやり抜いたのだ。そして最初の任務でともに命の危機を乗り越えたとき、抑えつけていた情熱が解き放たれ、二人は貪るように求めあった。それきり彼とは顔も合わせていない。今でも忘れられないなんてばかげていると思いながら、ジェイミーは彼のもとへ向かった。周囲の制止を振り切って。
-
- 頁数
- 296頁 / 文庫判
-
- 発行日
- 2010年07月15日
-
- 著者
- スーザン・マレリー
-
- 訳者
- 三好陽子
-
- 定価
- 817円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- ISBN
- 978-4-596-91424-8
-
- 書籍番号
- MRB-424 (初版LS-36)
-
モニター
愛に背を向け諜報員として闇の世界に生きるザック。キャリアを捨て人間らしい光ある人生を一緒に生きようと説得するジェイミー。彼女はあきらめない限り、道は開けると訴えます。このヒロインのけなげさに感動です。人は悲しみ、寂しさを知ればこそ人を愛することができるんですね。彼女の彼への愛は勇気であり、希望であり、未来なんです。せつなくて心温まるラブストーリーでした。
-
モニター
あらすじからもっと特殊で武骨な話かと思いましたが、とても愛を感じられる作品でした。愛以前に人との触れ合いすら縁遠い特殊な世界に生きる2人。普通の人間として生きる決意をしたジェイミーに対し、頑なに拒むザック。苦悩する二人の心情がとても伝わり胸が痛みました。ザックの愛の告白はとても気持ちがこもっていて心に響きました。思わず笑みがこぼれます。読み終わった後も幸せな余韻が続く作品です。
-
モニター
諜報機関の新人研修で7年前に憧れの教官だったザックが敵に捕らえられ、ジェイミーが救出に向かうところから物語は始まります。初めからハラハラドキドキしますが、その後も二人の関係がどうなるかドキドキしっぱなしでした。トレーニングと実戦で鍛え抜かれた強い戦士でありながら、しなやかで素直な心を持つジェイミーと孤独な不屈の戦士ザック。その二人にエールを送り幸せを祈りながら一気に読んでしまいました。
-
モニター
ハードボイルドの作品かと思ったら、読み応えの有る、大人の恋物語。今まで愛を知らなかった二人が愛に気付き、お互いに好意は持っているのに、拒否されたら立ち直れないという思いが大きくて言い出せない。7年前の事も癒えていないのに。諜報員の暗い闇の世界で、感情を殺した日々。それでも、ノーマルな世界への希望や憧れは大きい。派手さは無いけれど、しっとりした物語でした。
-
モニター
うわぁ~。おもしろかった~。パターンとしては諜報機関もので囚われの身となった主人公を助ける・・・これだけだとよくありますよね。でも、こちらのストーリーはヒロインがヒーローを助けに行くところから物語が始まります。スピード感があってぐいぐいとひきつけられてしまいます。
そして作中何度かでてくるのが「人を殺すことができる」しかし、女としての身づくろいが全く苦手なジェイミーがなんともかわいらしくいじらしい。ザックは職業病ともいえるトラウマに悩まされています。ジェイミーの献身的な支えがあって立ち直っていく様は感動的です。1997年に発売された作品ですが、全然古臭さは感じません。 -
モニター
ヒーロー、ヒロイン共に初めから好き同士なので安心して読めました。ヒロインがヒーローを助けだすのは珍しかったのでおもしろかったです。二人とも国家諜報機関の諜報員なので現実逃避したい方にお勧めです。
-
モニター
ザックとジェイミーは諜報機関の教官と新人諜報員、2人は秘めていた思いを解き放ち結ばれる。しかし諜報員としての将来を選び別れた。そして7年後、あの時失った女性としての自分を取り戻すため、ジェイミーは危機に陥ったザックを助けにいく。怪我を負ったザックとの生活の中でお互いが本当に求めているものを認めていくくだりに、グッときました。ドラマティックなラブストーリーです!!
-
モニター
エージェントものはよくありますが、エージェントと民間人の恋が大半です。この作品は教官と教え子という関係からスタートし、7年後には教え子がピンチの教官を助けにいくという話。恋愛だけでなく、それぞれが人生や仕事に悩むところも描かれています。最後のほうのシーンで、脇役の相棒が心和ませてくれます。
-
モニター
甘いタイトルからは想像がつかない諜報員のお話で、ヒロインとヒーローの心の揺れ動きを中心にかなり濃密に話がすすんでいきます。心に傷を持ち人を愛したことが無いヒーローを命がけで助け、看護し、ひたすら愛するヒロインが健気です。おしゃれをしようと化粧をしたりブティックに駆け込むシーンには思わずほろりとします。親密なシーンの表現はスーザン・マレリーらしく上手です。エピローグも良かったです。
USAトゥデイ紙や大型書店などのベストセラーリストの常連である人気作家。ユーモアがありながら情感に満ちた作品をこれまで100冊以上執筆しているが、それでもアイデアが尽きることはないと言う。アメリカ北西部在住。