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社交界で縁結びの達人としてひそかに知られるフランチェスカは、ラドバーン伯爵ギデオンの親戚から伯爵の花嫁探しを頼まれた。わずか4歳のときに誘拐され行方不明になっていたギデオンは、つい最近、27年ぶりに見つかった噂の人物だ。爵位も財産もある立派な花婿候補だが、貴族の枠にはまらない性格が災いして難航しているらしい。そんな彼が意外にも、勝ち気な性格で紳士を寄せつけない令嬢アイリーンを花嫁候補リストに加えるよう言ってきた。フランチェスカが期待を寄せて紹介したものの、二人は早々に口論になって……。
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- 頁数
- 496頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2010年07月15日
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- 著者
- キャンディス・キャンプ
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- 訳者
- 佐野晶
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- 定価
- 964円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-91422-4
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- 書籍番号
- MRB-422
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- ミニ
シリーズ - 伯爵夫人の縁結び
- ミニ
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モニター
型破りなヒーローとヒロイン。この時代では変わり者とみなされる2人ですが、お互い素直になれないなかでいつしか理解しあい、心ひかれていくストーリーがとても面白かったです。こちらの作品は2作目にあたりますが、1作目も、また次回作もぜひ読んでみたい!と思わせる作品でした。
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モニター
貧民窟から成り上がったヒーローが爵位を得て望んだのは、9年前に出会った貴族のヒロイン。強引にアタックするものの、実は平民育ちを気にしているヒーローの姿が切ないです。ヒロインは、自由のない生活を恐れて頑なに結婚を拒むものの、彼を不当に非難する親戚を言い負かしたり、彼への思いが行動から伝わってきて、そんなお似合いの二人に早く幸せになってほしかったです。彼の生い立ちをめぐる謎もあり、たっぷり楽しめます。
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モニター
ストーリーの設定が興味深く、冒頭の二人の出会いは特に印象的。一目惚れと気づかずにヒロインを追い求めるヒーローと、愛と気づかずにヒーローをかばうヒロイン。二人のやりとりに きゅんとしました。軽快な会話(笑い)あり、事件(ハラハラ)あり、家族愛(ほろり)ありのストーリーは、さすがキャンディス・キャンプ! はずれがありませんね。次回作につながる描写もあり、是非シリーズを通して読んでみたいと思いました。
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モニター
伯爵夫人の縁結びシリーズの第2弾ですが、この本から読んでも大丈夫です。ヒーローとヒロインの丁々発止のやり取りが楽しくて、あっという間にラストまで読んでしまいました。皆さんにも是非読んでみてほしいです。
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モニター
だらしない父親をみて育ったせいで、結婚に否定的なヒロイン。逆境のなか、たくましく生きぬいて商才も豊かで現代なら称賛されるのに、貴族としてはふさわしくないとレッテルを貼られてしまうヒーロー。二人の運命が縁結びの達人フランチェスカの助けもあって徐々に絡み合っていきます。二人の進展はもちろんですが、周りの家族も魅力的に表現されてて一気読みしてしまいました。ちなみに表紙のイラストがヒロインのイメージにぴったりでした。
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モニター
キャンディスさんの作品は、「裸足の伯爵夫人」以来ですが、今回もテンポ良く、とても楽しく一気に読めました。フランチェスカの縁結びはさすがですね。勝ち気で誰も寄せ付けないアイリーンと、いきなり伯爵の跡取りといわれ紳士にさせられたギデオン。ギデオンは「結婚なんてしないわよ。」と反発されても、レディと結婚しなければいけないならアイリーンが良いと迫ります。反発し合っている2人が、実は惹かれ合っていることに気づいたフランチェスカの縁結びの作戦はうまいなーと思いました。まだまだ若いフランチェスカ、彼女自身の縁結びの行方もとても気になります。ぜひ、縁結び第1弾、今後の作品も読んでみたいです。
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モニター
大好きなキャンプの「伯爵夫人の縁結び」の2作目。今回は結婚を拒否するアイリーンと愛を信じないギデオンとのロマンスです。愛を求める彼女の切なさとアイデンティティを求める彼の苦しみが伝わってきます。そんな2人が自己を解放して、愛と信頼と幸福を得ます。読み終わると、プロローグをじっくり読みかえしたくなりますよ。フランチェスカとシンクレアのロマンス? も楽しみなので、3作目が待ち遠しいです。
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モニター
「伯爵夫人の縁結び」待望の第二巻です! 今回は、幼いころに誘拐され、つい最近発見されたばかりのラドバーン伯爵の花嫁探し。ちょっとしたサスペンスや謎解きもありますが、やはりキャンディスらしい気の強い女性から目が離せません。なんだかんだ反発しあいながらも、素直になれない伯爵のわかりやすい傾倒ぶりもお勧め。わくわくしながらページをめくる手が止まりませんでした。個人的にはいわくありげなもうひと組の過去と未来も気になります。読み終わった後、前作『秘密のコテージ』から読み直したくなる作品です。
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モニター
独立心旺盛で毒舌と噂されるヒロイン、アイリーンのセリフに何度も胸がすっとしました。そしてシリーズのテーマとなる伯爵夫人フランチェスカがまたチャーミングで魅力的だった。反発しながら惹かれあうアイリーンとギデオンとのやりとりやアイリーンとフランチェスカの会話が楽しかった。恋の進展と平行して進むギデオンと母親の誘拐事件の真相も展開が気になり非常に面白かったし、貴族の生活や位の順番なども興味深かった。登場人物が多く関係性を理解するのが大変だったが、このシリーズお薦めです。ぜひ、前作と次作も読んでみたい。
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モニター
キャンディス・キャンプは私の好きな作家の一人で、<伯爵夫人の縁結び>シリーズ第2弾とても楽しみにしてました。(前作が面白かったので・・) 今回のヒロイン「アイリーン」が自分自身の信念をしっかり持っていて、それでいて素直になれない自分に戸惑い、悩んでいる姿も可愛らしいと思いました。またヒーローの「ギデオン」の生い立ちゆえの素直になれない心を少しずつ解かして行く過程が幸せへの道のりなんだなぁ~という感じです。
キャンディスのどの作品もテンポが良く、主人公や登場人物達がとても個性があり、いつも一気読みしてます。勝気な娘と伯爵との掛けあいがとても面白い本だと思います。読んで爽やかな気分に浸ってみてはどうでしょうか? お勧めの一冊ですよ。
新聞記者の一家に育ち、10歳のころから小説を書き始める。クリスティン・ジェイムズのペンネームも持ち、現代小説と歴史小説の両方を手がける人気作家として活躍中。欲望と陰謀の渦巻く19世紀のイギリスを舞台にした、ちゃめっけあふれる楽しい作品で知られているが、実はアメリカ出身で、生粋のテキサス人である。