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キャットは満ち足りた気持ちで恋人ウィルソンに寄り添っていた。彼は仕事中に銃で撃たれて生死の境をさまよったものの、順調に回復している。父を惨殺した男に復讐するためだけに生きてきたキャットは、長いあいだ彼の愛を拒んでいた。だがウィルソンを失いかけたとき、ようやく彼を愛していることに気づいたのだ。危険な仕事を引退して、温かい家庭を築きたい――キャットは初めて人生に希望を感じていた。しかしそのころ、ウィルソンを銃撃した犯人は金と車を奪って逃走を続けていた。ふたりが平穏に暮らす、この地に向かって。
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- 頁数
- 384頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2010年05月15日
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- 著者
- シャロン・サラ
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- 訳者
- 竹内栞
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- 定価
- 859円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-91416-3
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- 書籍番号
- MRB-416
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モニター
ストーリーの中に邪悪な人間が交錯しハラハラさせられますが、全体にちりばめられた優しさや勇気、そして何よりもその深い愛に、何度も何度も泣かされました。正義の人シャロン・サラは、あらためて私の作家コレクションに追加されました。
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モニター
心待ちにしていた3部作の最終作です。最後を飾るのに相応しい、愛に溢れた作品です。ウィルソンとその家族からの愛に包まれたキャットが、戸惑いながらも愛を享受していく姿に感動します。互いへの思いやりにホロリときます。読み始めると止まらず、まるで映画のように人物&情景が浮かんできます。さすがシャロン・サラ!! とても素敵な作品です。
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モニター
キャットデュプリーシリーズの最終巻! ウィルソンとキャットがやっと安息を得られたかのように静かに暮らすウィルソンの実家の牧場で主に話は進められます。しかし、1巻2巻のキャットの軌跡を追うようにメキシコ殺人課の刑事が事件のあらましをさらい、キャットを追っていきます。そして2巻でウィルソンに瀕死の重傷を負わせた犯人もキャットとウィルソンを追い詰め復讐しようとします。1・2巻同様ハラハラドキドキの展開ですが、二人の気持ちは離れることなく、常に相手を思いやり、たっぷりロマンスを味わえる作品になっています。やっぱりキャットは強くて賢くて女性が憧れる女性像そのまま! そしてそんなキャットを愛するウィルソンもまた、強く包容力があり、もちろん情熱的な男性で、エピローグを読むときには、温かい気持ちになりました。仕事や日常生活に疲れた私の癒しになるような作品で大満足です! 1・2・3巻と一気読みをお勧めします。
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モニター
前2作を読んでいなかったので、同時進行であちこちの話が出てくるのが、どういう関連があるのか分かりませんでしたが、最後になるほどと思いました。展開が早くスピーディーなので、話に引き込まれたままあっという間に読んでしまいました。ロマンスという意味では既にくっついた後の話なのでドキドキ感はなかったけれど、幸せな気分に浸れました。
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モニター
この本はシリーズの3作目になりますが、1・2作目を読んでいなかった私でも十分に楽しめました。ヒロインのキャットは美しくタフで強い女性です。幼い頃の出来事で心に傷をかかえています。そんなキャットが心をゆるせるヒーローのウィルソン。二人の深い愛が伝わってくる物語です。危険と隣り合わせに生きてきたキャットがウィルソンとの幸せを手に入れようとした時、また危機が迫ります。最後まで一気に読んでしまいました。
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モニター
あらすじを読むとちょっと苦手かもと思ったけれど、読み出すと話にのめり込んでしまいました。つらい過去を乗り越えたヒロインと支え続けたヒーロー。幸せに向かって最後の試練を乗り越えます。大切な人を守るために戦う二人の絆の強さが素敵です。
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モニター
これは三部作の完結編で、読むうちに第一作目を読んだことがあるのに気づきました。第二作目『悲しみをつつむ夜に』を読んでいないので、あらすじを読みました。すると、このシリーズのヒロイン、キャットの人生、そして人生観がいかに変わったかが、十分に読み取れました。孤独で危険なバウンティーハンター稼業から、愛する人とその家族に囲まれての牧場でのおだやかな暮らし。第一作目の刺々しさがなくなっていました。改めて第一作目から順に読みたいと思います。
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モニター
献辞に心ひかれ、一気に読み進めてしまいました。愛し愛されること、家族愛、とてもよかった。完結編ですがまだ前作を読んでないので、読もうと思います。
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モニター
待ちに待った三部作の完結編です。キャットとウィルソンのロマンスだけでなく人と人の思いやりやサスペンスいろんな要素が詰まっていて、満足すること、間違い無しです。
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9つの命を持つキャット(猫)と呼ばれたヒロインが、9つの事件に巻き込まれた事(死んだ事)で、今までの苦しい人生(夜)に終わりを告げる事ができ本当に良かったです。ウィルソンはもちろん、家族や友人達の彼女への愛情も存分に書かれて心安らぐ半面、新しい脅威に最後までハラハラドキドキでした。
また表紙も、1巻はヒロインを苦しめてきた首の傷跡を隠していたのに、2巻では指の間からチラリと見せ、3巻では全部見せている首に傷跡は無くなってます。きれいな肌です。それが心の傷がなくなったことを暗示し、朝日が昇る風景写真も彼女のこれからを暗示しているようで印象的でした。 -
J・E・サラ
1作目でキャットの大ファンになったのでとにかく彼女の幸せを祈るように2作目、3作目と読みました。孤独で他人に頼ることを自分に許さなかった彼女がウィルソンの大きな愛に包まれて女性としての幸せをつかんでいくプロセスに涙しました。何回も繰り返し読んでしまいました。
オクラホマ生まれ。存在感のあるキャラクターと刺激的なプロットを得意とし、各紙ベストセラーリストの常連。実生活で様々な葛藤を経験した彼女の作品は、エンターテイメント性の高いサスペンスの中にも人間への深い愛情が込められている。作品で人を癒すことが最大の喜びと語る。ダイナ・マコール名義でも多くの作品を著し、ひと味違った作風でファンを増やしている。