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公爵令嬢レジーナは、兄と友人ルイーザの交際を認めてもらうためにドレイカー子爵の屋敷を訪れた。ルイーザの兄である子爵はその粗野な風貌から“ドラゴン子爵”とあだ名され、領地で隠遁生活を送っているという。そして、どういうわけかレジーナの兄を毛嫌いしているらしい。面会を断られたレジーナは子爵の書斎に押しかけ、兄とルイーザを子爵の監視下で1カ月間交際させてみることを提案した。さんざん渋った末、子爵は低く轟くような声で言い放った。「わかった、要求をのもう……そのかわり、俺もあんたと交際させてもらう」
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- 頁数
- 496頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2010年05月15日
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- 著者
- サブリナ・ジェフリーズ
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- 訳者
- 富永佐知子
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- 定価
- 901円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-91415-6
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- 書籍番号
- MRB-415
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- ミニ
シリーズ - 背徳の貴公子
- ミニ
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モニター
レジーナの純粋さとドラゴンと呼ばれるマーカスとのかけひきが面白かったです。レジーナの秘密も今まで読んだことのない物だったので興味深く読みました。ヒストリカルが大好きなので本当に興味深く読みました。
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モニター
この本を読んだ方は、かならずこの本と出合えたことに感謝します! レジーナと“ドラゴン子爵”の、二人のやり取りに、読んでいて何度胸を震わされたことか! 強情な“ドラゴン子爵”をレジーナが誘惑の手を使ったりして首ったけにしてしまうところがとても痛快でした。互いを強く求め、とても熱いです。
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モニター
この作者さんは初めてですが、かなりドキドキ読めました。美女と野獣・・・頭の中にそんな風景が浮かんできました。ドレイカ―子爵の複雑な生い立ちや、公爵令嬢の人には言えない心に秘めた秘密。そんな二人が、兄とルイーザの為に、1ケ月の交際をすることになり・・・反発しあいながら、理解していく姿に心を打たれました。エピローグでは、温かな気持ちになった本です。
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モニター
レジーナの気の強さとマーカスの強情さが目立ちました。そんな二人がことあるごとにぶつかり、会話もテンポ良く楽しかったです。シリーズ物ですが、前作を読んでいなくても大体の流れは分かりますし、この物語の主人公レジーナが病を乗りこえるくだりも良かったと思います。ヒストリカルのヒーローは横暴で、人の話を聞かない男の人が多いのが唯一難点です。
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モニター
美女と野獣のロマンス。顔に大きな傷を負い隠遁生活を送っているヒーローは、妹とヒロインの兄の交際をきっかけにヒロインと出会う。常にぶつかり合う2人にじれったさを感じつつ、中盤から二人の関係の進展をはじめ、ヒーローの壮絶な過去やヒロインの兄の疑惑、モテるヒロインの結婚しない理由など、次々と話題が出て飽きさせなかった。上品なイメージの貴族生活だが、ロマンスの内容は現代よりスキャンダラスで官能的でした。
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モニター
出会った時から反発しながらもお互い魅力を感じていた二人がどうなっていくのか興味深く読み始めました。最初はマーカスが主導権を握っていたのに最後にはレジーナがマーカスの心を開放してあげたのが良かったと思いました。この作品は三部作の第二弾だったのですが第一弾も読みたくなりました。ラブシーンがかなり濃厚で刺激的でした。
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モニター
今も昔も人って変わっていない、本当にあった恋の話のようでした。この本の中には本当に人を愛するヒントが魔法の呪文みたいに、あちこちに散らばっていました。2人の恋のやりとりから目が離せなくて、まるで映画のようでした。
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モニター
ヒストリカル作品はこれまで正直苦手でしたが、これはいいです! 登場人物がいきいきしていて、読み出すと物語にのめりこんで読むのがとまりません。官能的なシーンもさることながら、感情面を丁寧に書きこんであって、あたかも自分が登場人物になったかのような気分を味わえました。久々に☆5つのオススメ作品です。
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モニター
社交界の華である美しい公爵令嬢のヒロインには人に言えない秘密があって、同じように心の傷を持つヒーローを理解し愛していく様子が良かったです。ヒロインは芯の強い女性です。官能的な表現にはちょっとドキドキしますが・・・。最後の真実にはちょっとびっくりしました。
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モニター
心に秘密を抱えるヒロインが、竜と呼ばれる子爵に会ったとき、粗野に振る舞う子爵の心の傷に気づきます。互いに秘密を抱えながら、相手を気遣いそれを表に出せないお互いの立場の違い、少しいらいらしながらもいじらしく思いました。ヒストリカルには、想像がかき立てられるのがすばらしいですね。
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妹思いのドラゴン子爵に思いがけず惹かれた公爵令嬢レジーナ。取引とはいえ付き合う彼を改造しようとする様子は、まるで“上手な夫操縦法”のよう。二人の絶妙のやり取りは、上品なユーモアがあって楽しかったです。一人残ったシニカルなバーン氏の恋だけでなく、公爵夫人にふさわしくないと言われたルイーザと公爵の仲も気になるところ。次作が待ち遠しいです。
幼い頃から詩や短編小説を書くことが好きで、大学では作家ジェームズ・ジョイスに関する論文で博士号を取得した。その後、文学の准教授を経て作家に転身。セクシーな作風やエンターテイメント性たっぷりのストーリー展開に加え、文学者ならではの入念な時代考証と緻密に構成された文章が高く評価され、数々の賞を受賞している。現在、夫と息子とともにノースカロライナに暮らす。