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湖畔のホテルが閉鎖されたのを機に、少女の頃からそこで働くのが念願だったニーナは自ら支配人となって再開する契約を取りつけた。将来的にはオーナーになるつもりだ。ところが旅行で留守中に、その契約もろともホテルが他人に売り渡されてしまった。しかも買い手は、叶わなかった初恋の相手、グレッグだった! 当時若すぎたニーナに未来の可能性をほのめかしておきながら、別の道を歩いていってしまった男。いくら時を重ね魅力を増したといっても、夢を奪った彼の下で働くなど想像もつかず、彼女はただ途方に暮れるが……。
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- 頁数
- 512頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2009年12月15日
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- 著者
- スーザン・ウィッグス
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- 訳者
- 宇丹貴代実
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- 定価
- 1,005円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-91396-8
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- 書籍番号
- MRB-396
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- ミニ
シリーズ - レイクショア・クロニクル
- ミニ
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モニター
じんわりと幸せ…読み終わった後、そんな気分にさせてくれるお話です。ヒーローとヒロインは完璧ではなく、様々な苦労をしているからこそ、掴み取った幸福は感動的です。主人公たちのロマンスだけでなく、家族や友人たちとの絆も素晴らしいです。続きがとても楽しみなシリーズです!
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モニター
10代で子どもを身ごもり、育児、学業、仕事と自分の人生を切り開いていったヒロイン、二ーナ。仕事一筋の人生を改め、離婚し、2人の子どもを育てているヒーロー、グレッグ。昔、お互いにほのかな恋心を抱き合っていた2人が再びめぐり合い・・・。
大人ならではのロマンスが描かれているだけではなく、登場人物1人1人が丁寧に描かれていて、この先、どの人物がヒーロー、ヒロインとして登場してもおかしくないくらい! レイクショア・クロニクルの第3弾ということですが、前作を読まなくても十分、楽しめる本に仕上がっています。私も前作は読んでいないのですが、さっそく明日にでも本屋さんに行かなければ!と思っているところです。 -
モニター
若く、幼い頃の思いを胸に、別々の道を歩み、また交差する運命。結婚をしない道を選び、子供を生み、働きながら育てあげたニーナ。自分の夢をかなえられる!という寸前で初恋の相手に夢を買い取られた形になってしまう。皮肉なつらい再会であっても運命は動き出してしまう。その心の葛藤がせつなく、やるせない。お互いに子供を持ち、その行く末を見守り、導きながら距離を縮めるニーナとグレッグ。理解しがたいのが、子供への考え方。ニーナがグレッグの娘に助言をしたことが波紋を呼んでしまう。わが子のように接してくれた方が嬉しいのでは?と思ってしまった。そこに違和感を覚えましたが、自立心と行動力、そして恋・結婚・別離を乗り越えるそれぞれの情感が伝わってくる一冊でした。
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モニター
ふたたび巡り会うニーナとグレッグ。大人になった二人は、お互いを想う気持ちに気づかないふりをしているような、大人のロマンスです。冷静と情熱の狭間で、二人の心がじりじり寄っていくところも魅力的でした。
ニューヨーク州生まれ。ヨーロッパで教育を受けたあと、ハーバード大学で科学の博士号を得た。読書好きが高じて第一子妊娠中に小説を執筆、1987年に念願の作家デビューを果たす。その後、数学教師のキャリアを捨て、著作に専念。現在は数々の出版社から歴史物や現代物の新作を発表する傍ら、小説執筆の講師を務めるなど精力的に活動している。RITA賞など権威ある賞の受賞歴も多数。