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幼い頃に天涯孤独の身となり、公爵夫妻を親がわりに育ったアスリン。次期公爵に嫁ぎ、何不自由のない日々を送るはずだった彼女の世界は、突然現れた大富豪ミック・トゥルーラヴによって一変する。貧民街に生まれながらも、不屈の意志で巨万の富を築きあげた彼は、裏社会を統べる危険きわまりない存在。真夜中を思わせる瞳、官能的な手練手管に、純真無垢なアスリンが抗えるはずもなかった。しかし、ミックが近づいてきたのは壮大な復讐劇のため──30年前に公爵家から捨てられた幼子が、すべてを奪う悪魔となって戻ってきたのだ。
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- 頁数
- 496頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2018年12月15日
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- 著者
- ロレイン・ヒース
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- 訳者
- 富永佐知子
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- 定価
- 1,019円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送
予定日 - 2018年12月04日(予定)
- 発送
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- ISBN
- 978-4-596-91775-1
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- 書籍番号
- MRB-775
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- ミニ
シリーズ - 罪深きトゥルーラヴ家
- ミニ
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モニター
始まりから不穏な感じで、暗黒街の王のヒーローがじわじわと復讐に向かう展開にはゾクゾクした。苦労人のヒーローが人として男として最高に魅力的。それに負けないくらいヒロインも純粋で素直で良かった。貴族社会の光と影が背景にあり、特に影の部分には胸が痛く現代にも通ずる点に考えさせられる。
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桃子
悲しく、辛いけど感動する作品でした。貴族社会の闇が垣間見えた物語です。彼らの罪深さは、ミックのような孤独な復讐者を作ってしまった。また彼自身も罪を重ねていく姿は、やり場のない悲しみを感じました。アスリンは、ユーモアセンスとレディの資質を持ち合わせています。救いの手があってよかった。後半、彼が本当に望んでいたものに気づいてよかった。ラストはとても泣けます。
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モニター
ひとつの事件から始まるボタンのかけちがいのような、誤解と大きな決断により生じたヒーローのミックの過去から現在に至るまでを思うと、真実を知ったときの彼の心情は想像もつかないほどに複雑だ。それも総ては、ヒロインのアスリンとの互いに愛さずにはいられない相手との運命の出会いに繋がるのであれば、ミック以上に幸運なヒーローはいないに違いない。
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kobato
冒頭からぐっと心をつかまれるストーリー展開はさすがロレイン・ヒース! 暗黒街の王なのに姓がトゥルーラヴって…とか、ヒロイン籠の鳥ってキャラじゃないわ、とか、細かなところにひっかかりつつも、一気に読み終えました。ラストは「公爵家の籠の鳥」ってえっ?と暗喩を感じる思いがけない展開でしたが、個人的には心温まる着地。よかった! 今、ヒストリカルで一番勢いを感じる作家さんです。続編も楽しみ♪
イギリス、ハートフォードシャーの生まれ。作家になるのが長年の夢で、テキサスの大学を卒業後、マニュアル本やプレスリリースの作成といった職を経て念願の小説家デビューを果たす。USAトゥデイやNYタイムズ紙のベストセラーリストにたびたび登場し、受賞歴も多数。