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誰もがうらやむ美貌の持ち主でも、サハラには隠し通してきた傷があった。名家の主人と使用人のあいだに生まれた彼女は、その美しい容姿に目をつけた女主人に無理矢理引きとられ、気の向くときだけ“名家の令嬢”を演じさせられてきたのだ。大人になり、独立して、ようやく手に入れた平穏な日々も束の間、サハラは何者かに命を狙われ始める。過去の影に怯える彼女の前に現れたのは、最強ボディガードとして名高いブレンダンだった。優しくたくましい腕に24時間守られるうち、かたくなに生きてきたサハラの心は少しずつ解けていき……。
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- 頁数
- 416頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2018年08月15日
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- 著者
- シャロン・サラ
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- 訳者
- 霜月桂
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- 定価
- 937円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送
予定日 - 2018年08月03日(予定)
- 発送
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- ISBN
- 978-4-596-91763-8
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- 書籍番号
- MRB-763
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天宮
サスペンス要素強めのドラマティックな作品でした。ヒロインがハリウッド女優という設定も華やかでヒロイン気分を味わえます! 彼女が背負う人生はまさに光と影。詳しく書き込まれた南部の文化などが厚みをもたせ、読み応えたっぷりです。始めはクールなボディガードのヒーローが途中から本気度Maxになるところも気分いいですね。犯人当ても楽しく、展開も飽きないのでロマンティック・サスペンスを読んだことのない方にもおすすめです!
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ぜぅ
女優のイメージによくある“お高くとまった”ところがなく、周囲の人物に対して誠実な人柄のヒロインが何度も命を狙われるのは、どうしてなんだろう…と思いつつ読み始めました。途中で出てくる犯人の描写が全く関連性がないように見えて最後には「えっ! そうだったんだ」という結末が。愛憎が入り混じったサスペンス系で最後までドキドキでした!
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mesm
お金持ちで美しい女優とハンサムなボディガードの二人に、どこまで嫉妬せずに読めるかと心配でしたが、人間味あふれるチャーミングな面がたっぷり表現されていて、すぐに大好きになりました! 惹かれあっているのに「仕事の関係」という心の一線を超えられない二人のもどかしさに身悶えします。サスペンス要素もしっかりあって、驚きの結末をぜひ読んでください。結末を知ったあとはまた読み直したくなること間違いなしの一品です。
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monitor
シャロン・サラは大好きな作家ですが、今回の本は今までのような“癒し”は前面に出ず、サスペンスが強いお話になっていると思います。美貌で成功した女優ですが、かわいそうな幼少期を過ごした人です。ヒーローはいつも通り、家族を大切にするやさしい心の持ち主でかっこよくヒロインを命がけで守るタイプ。犯人の正体にはびっくりで、あっという間に読み進んでしまうのはシャロン・サラだからですね。個人的には、前作の「傷だらけのエンジェル」の方が好きでしたが、彼女の作品にははずれはないと思います。
オクラホマ生まれ。存在感のあるキャラクターと刺激的なプロットを得意とし、各紙ベストセラーリストの常連。実生活で様々な葛藤を経験した彼女の作品は、エンターテイメント性の高いサスペンスの中にも人間への深い愛情が込められている。作品で人を癒すことが最大の喜びと語る。ダイナ・マコール名義でも多くの作品を著し、ひと味違った作風でファンを増やしている。