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1727年スコットランド。雨降りしきるその日、カーライル一族の氏族長ダンカンは道に倒れていた女性を助けた。潤んだ金色の瞳にいかにも儚げな風貌には見覚えがあった。彼女こそ一族の憎き宿敵、アバフォイル伯爵のひとり娘カトリオナだ。ひとまず私怨は脇に追いやって娘を介抱してやるが、まもなく、どうやらカトリオナが事故か何かに遭っていっさいの記憶をなくしていることに気づく。これは神が与えてくれたチャンスだ──ダンカンは弱りきったカトリオナを一族のもとへ連れ帰ることにした。伯爵に復讐するための人質として。
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- 頁数
- 512頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2018年07月15日
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- 著者
- ゲイル・カレン
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- 訳者
- さとう史緒
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- 定価
- 1,019円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送
予定日 - 2018年07月06日(予定)
- 発送
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- ISBN
- 978-4-596-91761-4
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- 書籍番号
- MRB-761
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- ミニ
シリーズ - ハイランダーブライド
- ミニ
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モニター
久しぶりのハイランダーものです。つらい時代であったり、つらい事柄を扱うことが多いのですが、スコットランド高地の荒々しい自然や文化がかもす独特の雰囲気はこの作品にもあって、やっぱり魅力的です。怪我が元で一時的に記憶をなくしてしまったヒロインと、ある事情で隠れ住むハイランダーたちとの交流が丁寧に描かれ、前半は自分もその生活を体験している気分になりますし、後半は記憶をなくしたヒロインと、好きになってはいけないはずなのに、彼女に惹かれる(かっこいいけど生真面目すぎ!)ヒーロー、隠れ住む氏族の運命と、畳みかけるように話は進みます。困難を乗り越えてのハッピーエンドは、やはり胸にぐっときますね。細やかなやさしさが感じられるお話で、楽しむことができました。
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モニター
まるで映画を観終わったような読後感でした。心優しいヒーローと記憶喪失ながらも前向きなヒロイン。大人なふたりでした。立場から気持ちとは裏腹な態度をとってしまうヒーローの姿に切なくなりました。家が敵同士の二人の恋愛。結構テンプレだろうと思っていたのですが、中だるみなく展開も丁寧で、一気に読ませてしまう作家さんの力量を感じました。前作が未読なのでこれから読もうと思います。
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edamame
1、2作目を読んでいたので3作目のモニターになれたのはラッキーでした。ヒーローを頼もしく思いけなげに尽くすヒロインを好ましく思っていましたが、記憶が戻ってからの意地の張り合いが何とももどかしくなります。お互い愛し合ってるのに言い訳てんこ盛りでいつになったら素直になるの~ってジリジリしながら読んでました。先が気になってどうにも止まらずハッピーエンドになるまで一気読みです。この本を単独で読んでも楽しめますが1、2作目も読んだらもっと楽しめるはずですよ。
USAトゥデイベストセラー作家。数々の職を経験したのち、かねてより夢であった執筆の道に進んだ。その後、さまざまな賞を受賞し、人気作家に。ニューヨーク中心部に夫と愛犬と暮らす。Emma Cane名義でコンテンポラリー・ロマンスも執筆している。