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マティルダはその午後、ハンサムな来訪者に厳しい視線を向けていた。妹の求愛者として現れたレクストン侯爵は、英国社交界最高の花婿候補と謳われ、家柄も立ち居振る舞いも完璧だ。しかし、かつての自分のような不幸な結婚をさせないため、マティルダは二人の外出にお目付役として同行する。完全無欠な侯爵の、不適切な一面はすぐに明らかになった──冬空を思わせる青い瞳はマティルダに向けられるときにだけ、暗く官能的な熱を帯びるのだ。危険な男性だ。妹にはふさわしくない。憤りつつも、彼のまなざしに体は熱くなって……。
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- 頁数
- 496頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2018年04月15日
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- 著者
- ロレイン・ヒース
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- 訳者
- 琴葉かいら
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- 定価
- 1,019円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送
予定日 - 2018年04月06日(予定)
- 発送
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- ISBN
- 978-4-596-91752-2
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- 書籍番号
- MRB-752
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- ミニ
シリーズ - セント・ジェームズのスキャンダラスな紳士たち
- ミニ
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モニター
先日、ちょうどこの本を読んでいるときに、イギリス王室にまつわるテレビ番組を観て、貴族社会でスキャンダルがいかに致命的か、より実感できました。ヒロイン、つらいよね、自分に正直に生きるのは大変だったよね。そんな境遇でも妹のことを思いやるなんてすごいなぁ。ヒーローも一見傲慢で冷たい男に思えますが、実は過去に辛い経験をしていたり、家族思いだったり。早く幸せになって、とページをめくる手も自然と早くなりました。なんて書くと堅苦しいですけど、ロレイン・ヒースの話運びのうまさにどんどん読んでしまうし、全編ホットです(笑)。大人のロマンスを楽しめました。
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モニター
以前から気になっていたレクストン侯爵がヒーローという事で楽しみにしていました。悪女のレッテルを貼られ貴族社会の爪弾き者のヒロインを、幼少時代に母の出自ゆえいじめられた自らの過去と重ね、先入観を捨て守ろうとするヒーローが素敵。その源には身分差を超えて結ばれた両親の深い愛情があるのだとしみじみ感じました。
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ひかり
誰が策士? 完璧な侯爵? 醜聞まみれの姉? 無邪気な妹? それとも彼らを取り巻く人々? でも、そんなことに関係なく、二人の間の熱い炎は拡がっていく。大人の恋が辛いのは、世間が何かを知ってるから。刹那の愛を必死に抱きながら、届かぬ未来へ二人は辿り着けるのだろうか? 切ない愛の物語は、彼らを軸に人間味溢れる多角な視点で織りなされ、最後の最後まで読者を惹きつけてやまない。つまりやっぱりロレイン・ヒースは最高ってこと!
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つばめ
ヒストリカルで離婚歴があるヒロインは初めてかも。あらすじを読んで重い話なのかと思ったが全然違う。一つ一つの出来事がロマンチックでした。特にレクストン侯爵がマティルダと回転木馬でデートするところが好き。レクストン侯爵は、本当に理想的な男性です。後半はモヤモヤしながら、一気読み。文句なしのハッピーエンドストーリーでした。前作の登場人物もチラッと出てくるから、前作の本も読んだ方が面白いと思う。次回作が楽しみ。
イギリス、ハートフォードシャーの生まれ。作家になるのが長年の夢で、テキサスの大学を卒業後、マニュアル本やプレスリリースの作成といった職を経て念願の小説家デビューを果たす。USAトゥデイやNYタイムズ紙のベストセラーリストにたびたび登場し、受賞歴も多数。