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父の介護に明け暮れるタリアは、突然の訃報に驚いた。かつて将来を誓い合ったボウイの父親が何者かの凶弾に倒れたという。7年前、スコットランドの血を引く黒髪の恋人ボウイにプロポーズされ、タリアは幸せだった。だが時を同じくして父がアルツハイマーを発症していることが判明。タリアはこれからの介護の日々を思い、理由は告げぬまま断ったのだった。ボウイは町を去り、二人の仲は終わった。だが父親の死の謎を解くためにボウイが帰郷した今、愛する男性に別れを告げて以来止まっていたタリアの時間は、再び時を刻み始め……。
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- 頁数
- 416頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2017年11月15日
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- 著者
- シャロン・サラ
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- 訳者
- 新井ひろみ
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- 定価
- 937円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送
予定日 - 2017年11月01日(予定)
- 発送
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- ISBN
- 978-4-596-91736-2
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- 書籍番号
- MRB-736
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モニター
最愛の人を失った家族、諦めることしかできなかった家族、利己的な特権階級の家族。殺人事件と絡めて、それぞれの家族の絆、深い愛、崩壊が見事に表現されていました。「父」というかけがいのない存在を軸に、再び絡まる縁(えにし)。切ないです。根底に勧善懲悪の流れがあるので安心して読了することができました。愛情いっぱいのヒーロー父と母、この二人に育てられた五人兄弟とその妻子、さらにヒーロー&ヒロインが幸せにならないはずない!! と断言できる納得の一冊でした。
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H・T
物語は命が奪われるという悲しい出来事から始まりますが、愛と家族、仲間の強い絆をそこかしこに感じられる素敵な本でした。殺人犯は誰なのかとハラハラしながらも、家族が交わすあたたかなやり取りや、愛を取り戻した主人公たちのお互いを想う気持ちに、何度も涙しました。シャロン・サラの作品は欠かさず読んでいますが、この本もページをめくる手が止まりませんでした。ぜひ読んで、彼女のファンになってほしいです。
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サナエs
シャロンの文章は、いつも情景が目に浮かびます。山々の様子、事件の細部など、想像しながら読んでしまいます。タリアとボウイの再会場面、お母様の心境などは、涙があふれます。家族の絆っていいなぁって思います。おすすめです。
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romance_holic
最近、わたしは家族に優しくできていたかな。もし突然に生が断ち切られたとしたら後悔しない生き方をできているかな。愛情深い家族とそうではない家族の反目とその顛末を描く作品を通して、家族について見つめなおすきっかけになりました。家族の情愛に国境はないですね。
オクラホマ生まれ。存在感のあるキャラクターと刺激的なプロットを得意とし、各紙ベストセラーリストの常連。実生活で様々な葛藤を経験した彼女の作品は、エンターテイメント性の高いサスペンスの中にも人間への深い愛情が込められている。作品で人を癒すことが最大の喜びと語る。ダイナ・マコール名義でも多くの作品を著し、ひと味違った作風でファンを増やしている。