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キャヴェンドン・ホール 美しい約束 下
平民の娘と伯爵家の嫡男を繋ぐ秘めた愛──貴族の時代の終焉とともに、格差の壁が崩れ始める。セシリーの想いは届くのか?
英国に恐慌の不穏な空気が忍びより、没落する貴族も出始めた。時代は変わり、インガム家でも史上初めて身分差を超えた婚姻が結ばれた。セシリーの大叔母は変わらぬ忠誠心と深い愛で夫となった伯爵を支え、伯爵の娘たちもそれぞれに真実の愛を見つけ、束の間キャヴェンドンは婚約披露や結婚式に花が咲いた。輝くばかりの婚礼衣装はすべてセシリーの手によるものだ。花嫁のヴェールを直してやりながら、セシリーは涙を押し隠した。マイルスへの想いは変わらないが、彼との結婚は叶わない──セシリーの愛だけは、不毛なままなのだった。
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- 頁数
- 320頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2017年07月15日
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- 訳者
- 霜月桂
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- 定価
- 876円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送
予定日 - 2017年07月07日(予定)
- 発送
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- ISBN
- 978-4-596-91722-5
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- 書籍番号
- MRB-722
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- ミニ
シリーズ - キャヴェンドン・ホール
- ミニ
読者レビュー
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モニター
上下巻、読み易く時間をかけずに読む事ができました。インガム家とスワン家の結びつきと家族愛は心うたれました。家族それぞれがヒーローでありヒロインなのだと思います。インガム家の伯爵令嬢達の恋愛も楽しめました。
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モニター
英国伯爵家の一大サーガが佳境に入っています。長女の不幸な恋愛の相手、その結果が引き起こしたこと。悲惨な離婚を経験した三女が遂に幸せを見つけたものの、更なる不幸に見舞われること。結構大きな事件が次々と起こっていますが、作者はあまり感情的にならず、起こったことを淡々と書き進めています。あまり気張らずに読むことができて、私としては楽でした。それでも四女の一目惚れの様子が結構ドラマチックに描かれていて、一番好きな場面でした。一応めでたしめでたしで終わったものの、大恐慌時代に突入し、伯爵家の未来も暗たんとしたものになります。続きがありそうな終わり方なので、楽しみです。
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masasmotomama
今作のヒロインセシリーが大活躍! 最後の言葉に涙があふれました。
イギリスで生まれ育った。ジャーナリストとして働いた後『女資産家』で小説家デビュー。またたく間にベストセラーとなり、その後も次々とヒット作を生み出した。彼女の小説は90カ国以上、40言語で刊行され、今までに8500万部以上を売り上げている。2007年には、その功績を称えエリザベス女王から大英帝国勲章を授与された。現在は、テレビ・プロデューサーの夫とNYに在住。