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ヨークシャーに壮大な館キャヴェンドン・ホールを構える伯爵家インガム一族と、代々仕えてきたスワン一族。両家の固い絆は、時に忍ぶ愛をも生んできた。 セシリー・スワンもその一人で、幼いころ伯爵家の嫡男マイルスと将来を誓い合ったが、身分差という壁に阻まれ、結婚は叶わなかった。以降心を閉ざし、ロンドンで仕事ひとすじに生きてきたセシリーに、キャヴェンドンから思いがけない依頼が舞い込む。マイルスと二人で、ある催しを取り仕切れというのだ。それは、当代伯爵とセシリーの大叔母の、許されるはずのない結婚式だった。
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- 頁数
- 320頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2017年07月15日
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- 訳者
- 霜月桂
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- 定価
- 876円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送
予定日 - 2017年07月07日(予定)
- 発送
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- ISBN
- 978-4-596-91721-8
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- 書籍番号
- MRB-721
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- ミニ
シリーズ - キャヴェンドン・ホール
- ミニ
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モニター
最初のページで登場人物の紹介があったのですが、あまりにも登場人物が多かったので、関係性を理解できるか不安になりました。ところが読み始めると、家族や使用人などの登場人物が丁寧に書かれている為、混乱せずサクサク読み進める事ができました。主人公たちの話があまり進んでいないのと、ヒーローの姉妹達の恋愛も楽しみなので早く下巻を読もうと思います。前作を読んでいないのですが、問題なく読めます。でも前作を読んでいれば、もっと楽しく読めると思うので「失われた薔薇」も読みたいと思います。
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みきみき
ヒストリカルといっても、第一次大戦後の1926年から世界恐慌の起こった1929年までの間のお話で、自動車や電話も登場します。インガム一族とそれに仕えるスワン一族の拠り所であるキャヴェンドン・ホールを守るために奔走する人々…。最初は登場人物も多く、人物関係を把握するのに骨を折りましたが、途中からは物語にすっかり引き込まれてしまいました。それぞれに美しく個性的な女性たちの生き方と恋愛模様、そしてその女性たちの強さが印象的です。前作「失われた薔薇」は読んでいないのですが、この作品だけでも大河ドラマを見ているような感じです。下巻の最後は、また続巻を思わせるような終わり方になっているので、それまでに前作も読んでおこうと思います。
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モニター
英国伯爵家の一大サーガです。前作から6年、第一次世界大戦の影響で伯爵家を取り巻く時代が変わり、忠実な使用人一族スワン家と伯爵とが、初めて公に結ばれます。それを非難する伯爵の妹は孤立し、スワン一族として喜ぶ姪は自らの愛が成就できないことに苦しみます。伯爵の子供達もそれぞれの道を歩み、様々な恋模様が描かれます。消えた伯爵家の宝石探しを絡めて、複雑な模様を織るタペストリーのように話が進んでいき、どうなるのか目を離せません。読み応えのある小説です。
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のん
この本は前作から読んでいただくと、より楽しめるとおもいます。大恐慌時代に翻弄される貴族たち。セシリーの強さと、一途な思いと...読み応えたっぷりだと思います。
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masamotomama
壮大な歴史物語の第2部です。登場人物が多く、密接に関係しているため、人物紹介を見ながら読むのがお勧めです。話や登場人物の関係が前作からの続きのため、すでに当たり前のことが感じ取れないのが残念ですが、じっくり読み進めたい方にはお勧めです。内容はロマンスというよりは一族の歴史物語。
スワン一族は「誓い」により忠誠を誓っていますがそれを重荷と感じておらず、ぞれの信念として人生を送っていることがすばらしいと思いました。上下628ページの大作ですが、登場人物が多彩で飽きさせません。 -
Vivian
登場人物が多いが、キャラクターの描き方が上手く、あまり混乱することはなかったです。貴族の置かれている時代背景など、よく描かれており、興味深く読み進めていきました。ただ、それぞれの人物に魅力があるので、それぞれをメインにした物語にした方が、よかったかなと思います。主人公が少し脇に置かれている感じもしました。
イギリスで生まれ育った。ジャーナリストとして働いた後『女資産家』で小説家デビュー。またたく間にベストセラーとなり、その後も次々とヒット作を生み出した。彼女の小説は90カ国以上、40言語で刊行され、今までに8500万部以上を売り上げている。2007年には、その功績を称えエリザベス女王から大英帝国勲章を授与された。現在は、テレビ・プロデューサーの夫とNYに在住。